【#1/再掲】「戦略家としてのイチロー」というまとめがバズっているのだけど、個人的にちょっと補足したい部分があったので連続ツイート。 http://t.co/qFLcXVng
2012-07-28 16:50:55【#3】「戦略家としてのイチロー」は要するに、「イチローは打率だけが高いが、採算性の低い選手だ。メディア的なポジショニングが分かっていたから目立っていただけ」という主旨である。まずこれが正しいかについてスタッツを見てみる。
2012-07-28 15:56:56【#5】セイバーメトリクスで近年最も重要になっている指標の一つにWAR(wins above replacement)がある。これはその名前のとおり、「代替選手と比べたときにどれほど価値があるか(勝利に貢献したか)」という指標。代替選手との差が重要なわけです。
2012-07-28 16:16:15【#6】計算は異常に複雑なので省くけど、イチローのWARは2011までの11シーズンで4.82。(合計53)WARは決して守備重視の指標ではない。1WARあたりの適正年俸が4億¥なので、11シーズンのイチローの適正年俸は220億¥ 実際に払われたのは129億円。
2012-07-28 16:31:11【#7】セイバーメトリクス的視点からみると、イチローこそ相当過小評価されている選手だということになる。事実、2000〜2011年のプレイヤーレーティングでソートするとチッパー・ジョーンズの直ぐ後、7位に付けている。http://t.co/6BeRk6pR
2012-07-28 16:35:15【#8】なぜ過小評価されやすいかというとシンプルで、「突出した攻撃指標がない」こと、「セーフコ・フィールドが異常に投手有利な球場」であることの2点。ちなみに今季の得点PFは.0.640で29位。要するに他の球場の半分くらいしか特典が出ない。http://t.co/bX8l07rs
2012-07-28 16:40:03【#9】安定してこのセーフコ・フィールドで平均以上の攻撃指標を示し、他の外野手が扇風機と化す中で離脱しなかったことは想像以上に戦略的な意味を持つ。確かに単打マシーンだしOPS/RCなど分かりやすい指標では評価しづらい選手だけど、データ的視点から見ればもっと評価されてしかるべき
2012-07-28 16:42:19【#10】おそらく完璧な復活は望めないけど、守備指標では2012シーズンは安定しているし、悪い移籍じゃない。仮にNYで打てなかったとしても、少なくとも「2000年代MLB最高の右翼手」くらいの称号は与えられてしかるべき選手だ。
2012-07-28 16:49:18【#11】いくつか補足すると、WARが1あると2ゲーム差を創りだすという指標です。イチローがいるマリナーズ VS いないマリナーズで戦った場合、例えば2004年のイチローのWARは9なので18ゲーム差が付きます((((;゚Д゚))))
2012-07-28 16:57:21【#12】WARではあまり重視されないけどUZR(ultimate zone rating)守備指標では01-11シーズンで2位にダブルスコアをつけて1位。11は悪かったけど2012には1位に返り咲いてる。年間約12失点を防いでいる計算で、約一勝、守備で勝つ計算。
2012-07-30 15:20:16【#13】まとめると「イチローってMLBではどれくらいすごいの?」と言われたら「まだ引退してないけど、平均ではジーターやケン・グリフィー・ジュニアより上だよ!」と言ってあげましょう。実勤年数が違うけどこれくらいは許してもらえるはず
2012-07-30 15:33:17【#14】補足。NPB版WARが実験的に2chで書き込まれてたけど http://t.co/md3nhpr0 これだとイチローの平均WARと近似の数値は阿部慎(巨)だった。
2012-07-30 15:35:05