国幹会議も廃止できない民主党政権が、なし崩し的に新名神の凍結を解除する＝柿沢未途衆院議員の論戦から

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

7月25日、国交委。一般質疑。民主党政権によるコンクリート復権の一つ、新名神高速について。整備新幹線は民主党政権自身による着工凍結の解除だが、新名神高速は道路公団民営化の議論の中での2003年以来の約10年の着工凍結を解除するという「壮挙」を成し遂げている。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

新名神の着工凍結は2006年2月の国土開発幹線自動車道建設会議（国幹会議）で正式にオーソライズされたもの。国幹会議で決まった凍結は国幹会議で解除すべき。にもかかわらず前田国交相（当時）の「これはエイプリルフールではありません」の鶴の一声で着工許可を下ろしている。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

決定プロセスに正統性がない。羽田国交相「主要な周辺ネットワーク供用後の交通状況等を見て着工を判断する方針を国幹会議で決めた。今回、交通状況を確認し、地方や有識者のご意見も踏まえ、必要性が高いと判断、事業に着手した」。私の質問に全く答えていない。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

国幹会議で決まった着工凍結は国幹会議で解除すべきだ、それをやっていないのはプロセスの正統性がない、それを聞いているのだ。なぜか大臣でなく道路局長が答弁に。「インターチェンジとか、整備計画の主たる部分の変更でないので、国交相としてご判断頂いた」。聞いていて苦しい弁解。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

法律に基づき高速道路の整備計画を決定する国幹会議を「族議員の温床だ」として機能停止に追い込み、しかしそれに代わる決定プロセスを作らず、ここまでズルズル3年も経過している。民主党政権がかつて提出した国幹会議廃止法案はどうしたのか。道路局長「廃案になりました」

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

経過説明じゃなくて、国幹会議廃止法案、どうするのか。道路局長「昨年12月の有識者委員会中間取りまとめで、整備計画決定プロセスの透明化のため、第三者の意見を聞く、地方の意見を聴取する、国会審議を反映する、とのご指摘。これらを踏まえて検討していきたい」。何で局長が答弁するのか。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

法律に基づく国幹会議を現政権の意向でないがしろにして、それで今後、高速道路に関する整備計画をどこで決めていくのか。道路局長「社会資本整備審議会がございます。この中に道路関係の決定プロセスについて議論の場を今、作っております」。羽田大臣「今、言われた通りでございます」

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

局長の答弁を大臣が「その通りでございます」。しかもそれは法律違反だ。高速自動車国道法と国土開発幹線自動車道建設法に「国幹会議の議を経て」と明確に書いてある。道路局長「今のご指摘も含めて、審議会で検討し方向性を出したい」。法律に基づかない決定をする可能性を事務方が堂々と語る異常さ。

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

道路公団民営化委員会で新名神の着工凍結の火付け役となった猪瀬直樹氏@inosenaokiが、「主要な周辺ネットワークの供用後の交通状況も見て着工を判断」となっていて、渋滞回数が増えたような事を国交省が言うのを、厳しく批判している。http://t.co/eVJ8i3RB

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

猪瀬氏のいわゆる「麻生割引」の期間を除外し、リーマンショックの影響を取り除くと、渋滞回数、ほとんど増えていない。これで6800億円を投じる費用対効果があるのか。道路局長「いずれにしても、全国の高速渋滞ワースト5にこの区間も入っていて、新名神の必要性は変わらない」

柿沢未途 衆議院議員（江東区・東京15区） 自由民主党 @310kakizawa

7月25日国交委、質問動画→http://t.co/rCGJwAQw　国幹会議の廃止は民主党マニフェストのベースとなった政策集にもあった。廃止法案も国会提出した。それがうやむやどころかいつの間にか逆コースをひた走っている、もはや驚きもないが。