広島教採塾さん「志望動機文・ダメダメ表現」についてのツイート。

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レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

さて、自己PR文や志望動機文に使用されがちな「ダメダメ表現」の特集をしていきましょう。これが今日のツイ―トのテーマです。

2012-04-19 14:56:05
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

もちろん、ダメダメ表現と言っても、別に使用禁止というわけではありません。確固とした理由があるのならば、使ってもいいのです。でも、その言葉を使う信念も理念もないのに、ただ、耳に心地よいからと理由だけで、どこかで聞いたようなカッコいい表現を使っても何の説得力もないということなのです。

2012-04-19 14:58:02
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

そういったダメダメ表現の代表格なのが「子どもに寄り添う」とか「子どもの心に寄り添った教育がしたい」です。これらの表現自体がわるいのではありません。適切な文脈で、確固とした信念と共に使うのであれば、素晴らしい表現です。でも、この言葉を使ってみるだけなら、本当にみっともないことですね

2012-04-19 15:00:46
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

もし、「子どもに寄り添う」をどうしても言いたいのなら次の質問に答えてくださいね。いいですか、全てを文章に書けというのではないんですよ。分かった上で言葉を使っているのか、ただいい加減に言葉を使っているのかはに雲泥の差があるということを言っているのです。そして、それは表現に現れる。

2012-04-19 15:07:37
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

「子どもに寄り添う」なら、子どもに寄り添うとはどういう意味で使っているのか? 具体的にはどういうことなのか? どんな取り組みをするということなのか? もし、子どもに寄り添うが、単に子どもを見守るとか、子どもを指導するという意味ならば、通常の概念での教育や指導とどう違うのか?

2012-04-19 15:09:52
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

言い換えるならば、「寄り添う」という表現で、あなたが表現したい教育観、子ども観、指導観とは何なのか?「寄り添う」という表現の中に、本当にあなたの心の中にある教育への想いや実践への方向性が込められているのか? もし、ないのであれば、単に「寄り添う」という言葉で遊んでいるだけです。

2012-04-19 15:11:49
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

「寄り添う」とか「絆」とか、ちょっと世間でもてはやされたり、どこかの本などで読んだ耳に心地よい言葉を考察なく使ってしまうのは、思慮が浅い人の特徴です。いや、もっと厳しく言います。「心と言葉の卑怯者」の証なのです。心と言葉の卑怯者とは、自分の考えを自分の言葉にせず、ありきたりの(続

2012-04-19 15:14:15
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

続き)表現でお茶を濁してしまう人のことです。自分の想いがあるのなら自分の言葉にしなければならない。自分の言葉を磨くのは大変な苦労が必要。自分が本当に満足する表現を生み出すのは難しい。でも、それをしなければならない。そんな時にありきたりの言葉でごまかす。だから、心と言葉の卑怯者です

2012-04-19 15:17:30
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

厳しいでしょう?(微笑) 「心と言葉の卑怯者」とまで言われてしまった。そこまで言わなくても(微笑)。 でも、事実なんです。耳当たりの良い言葉にすぐ逃げる人の文章は信用できないし、感動もないからです。このあたりから、私の教え子たちは、私をエンジェルと呼んでくれなくなります(爆笑)。

2012-04-19 15:19:28
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

でもね、自分の本当の想いを、自分が本当に伝えたいことを、自分が磨き上げた自分の言葉で表現したら読み手を納得、感動、共感させることができるんです。だから、最終的には、それができた人は教採に必ず合格する。そして、私はエンジェルに復活するわけです(爆笑)。だから、皆さんも頑張って!!

2012-04-19 15:22:04
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

さて、もう少し、自己アピールや志望動機などの文章を書く上での秘訣や方法についてお話ししてみましょう。

2012-04-19 21:56:56
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

例えば、「私はお笑い番組が好きだから、学級にも笑いが絶えない雰囲気を作りたい」という内容を書きたいとします。この内容自体はそんなに悪いものではありません。でもね、これが本当に伝えたいことなら、笑いについても自分なりの信念がなければダメですよ。単なる思いつきや言葉遊びではいけません

2012-04-19 21:59:53
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

お笑い番組からの延長線上で言えば、上方落語の天才的名人だった桂枝雀師匠(故人)は、「笑いとは緊張の緩和である」とういことを解かれていました。非常に興味深い理論ですね。笑いが緊張の緩和でもたらされるとするのならば、緊張も緩和も両方とも必要になってきますよね。

2012-04-19 22:02:25
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

緊張がなければ緩和はありませんから、笑いはない。また、緊張があっても緩和がなければ辛いだけ。つまり、緊張してガチガチでも笑いは起きないし、ユルユルで一切の緊張なしでも緩和が生じないので笑いは起きない。緊張も緩和も笑いのためには必要だと桂枝雀師匠は説かれた。

2012-04-19 22:04:23
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

その上で、桂枝雀師匠は、落語の聴衆をどのように緊張状態に持っていき、どのように緩和させるのかを分析された。緊張への導き方、緩和への導き方を分類して、落語の笑いを4種類の緊張の緩和に整理されたのです。どうでしょうか?この笑いとは緊張の緩和であるという理論、教育にも当てはまりますよね

2012-04-19 22:06:57
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

子どもたちが教室で、学級で「笑う」ためには、「笑える雰囲気」を作るためには、ガチガチの緊張ばかりではいけない。といって、ユルユルの状態ばかりでは笑いは起こらない。適度な緊張と適度な緩和、このバランス、メリハリが子どもたちの笑いを可能にさせる。

2012-04-19 22:08:44
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

本当に当たり前のこと、つまり、真剣な時は真剣に、ちょっと遊ぶ時は遊ぶ、このメリハリが大きな笑いをもたらす。子どもたちの笑いを引きだすためには、適度な緊張状態を子どもたちの中に意識的に作り出す必要がある。そして、それを効果的に緩和してあげる。そんな繰り返しが興味深い授業ですよね。

2012-04-19 22:10:49
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

だから笑いが起こる。だから、もっと話を聞きたくなる。そして、また真面目に緊張し、それが緩和される。桂枝雀師匠はそこに笑いの本質を見た。そこまで分かった上で、自分はお笑いが好きだから、お笑いの精神を教室に持ち込みたいということが言えるのです。

2012-04-19 22:12:10
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

笑いについて何の知識も見識もないのに、私は、お笑いが好きだから、笑いが絶えない学級づくりをするなんて言葉だけで言うのは、噴飯物です。教師になるのなら、本当に理解していること、信念として持っていること、きっちりと学んだことをベースにして、文章を書いてくださいね。語ってくださいね。

2012-04-19 22:14:07
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

@kumagoroukun 笑いということを自分の信念にして、自己PRにするほど、笑いにこだわるのなら、私だったら笑いに関する書物を少なくとも50冊以上は読んで、笑いを研究しますね。落語、漫才、コント、喜劇、ジョーク、そういったものを徹底的に調べて、笑いの専門書も読みます。(続き

2012-04-19 22:18:36
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

@kumagoroukun その上で、自分は笑いをどのようにとらえるのか、自分は笑いをどのように教育に生かすのか、自分観、教育観、子ども観、指導観、教科観と笑いの関連は何かを考え尽くします。たぶん数カ月はかかるでしょう。いいですか。自己PRですよ。あなたを表現するんですよ。

2012-04-19 22:19:58
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

@kumagoroukun アスリートなら15年20年と続けて自分なりに極めたスポーツで自己PRを書くでしょう。ピアニストなら何十年も続けたピアノという芸術で。釣りが本気の趣味なら、これまで十何年という期間と何十万円というお金をかけて釣りの醍醐味を学んだでしょう。

2012-04-19 22:21:47
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

@kumagoroukun だから自己PRになるのです。もし、あなたが、「笑い」で自己PRにしよう。あるところまで考えたけれども、そこから先の400字にまとめることができないとおっしゃるのなら、私はお聞きしたい。あなたは「笑い」をそこまで極めたのですか?

2012-04-19 22:22:50
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

@kumagoroukun 極めていないのであれば、そもそも自己PRにそれを題材にすることはできない。する資格がないのです。それでも、笑いにこだわりたいのであれば、先程申し上げたような研究・勉強・研鑽を積むしかない。それをやられているのであれば、文章表現論でお話ししましょう。

2012-04-19 22:24:12
レトリカ教採学院(教採塾)河野正夫 @kyousaijuku

自己PRをいいかげんに書くことは難しいのです。だって、あなたのアピールですから。大して思い入れもない、経験もない、熱中もしていないことは書きにくいのです。だから、想いを探す、想いを作るのです。今、想いがなければ、勉強をして、経験をして創っていくのです。言葉で遊んでもムダです。

2012-04-19 22:27:49