◆再放送エピソード「ラスト・ガール・スタンディング」完結編#4は本日20:15開始予定。これまでの放送が有志の方にまとめられています。#1 http://t.co/IuRchymh #2 http://t.co/XUjdWCUT #3 http://t.co/FfSdwDR0◆
2012-08-02 13:01:03「テメェ、テメェはニンジャスレイヤー!いつからそこに」ソニックブームは狼狽した。赤黒のニンジャはドンブリを手に持ったままオジギした。「ドーモ、はじめましてソニックブーム=サン。ニンジャスレイヤーです。おちおち食事もできんな、この街は」「何を……!」「当然、オヌシを殺しに来た」
2012-08-02 20:16:38「ふざけるな!」ソニックブームは喚いた。そしてイライラとオジギする「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ソニックブームです。テメェ、どうしてここに!そして何故俺を知っている!」「状況判断だ」ニンジャスレイヤーは言い捨てた。 1
2012-08-02 20:19:50「私は常に貴様らソウカイヤの狼藉を監視している。ノロシなど……私を大声で呼んでおるようなものだ。こうして駆けつけてみれば、案の定、街中を走り回るクローンヤクザ。あれだけ騒いでおきながら私に理由を求めるとは、おめでたい奴よ」ニンジャスレイヤーは無感情に言った。 2
2012-08-02 20:22:04「そして、何故オヌシを知っているかと訊いたな」彼は懐からメモの切れ端をこれ見よがしに取り出し、読み上げる。「『ソニックブーム』『ソウカイ・シックスゲイツ』」『ソニックカラテの使い手』『スカウト部門』『元ヤクザ・バウンサー』『金糸のニンジャ装束、悪趣味な』」「テメェ……」 3
2012-08-02 20:23:10「このメモはもう要らなくなった」ニンジャスレイヤーはそれを破り捨てた。「当然、今ここで殺すからだ。わかるな。オヌシは私にとって、陳列ケースに飾られ、カタログに記載された獲物の一匹だ。所詮、狩られる獲物でしかないという事を理解した方がいい。ニンジャ殺すべし」 4
2012-08-02 20:26:19「ザッケンナコラー……」ソニックブームはカラテを構えた。「テメェこそ、のこのこ俺様の前に現れて、生きて帰れると思うなよ。テメェの首はバカバカしいほどの金額のインセンティブがついてるぜ。俺様のソニックカラテを、そのツラに嫌と言うほど叩き込んでやる」 5
2012-08-02 20:28:23「イヤーッ!」ソニックブームが中腰からのパンチを繰り出す。ブーム!ソニックカラテパンチだ!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは身長の三倍の高さをジャンプして衝撃波を回避する。そのままソニックブームの脳天へ踵を打ち下ろし攻撃!「イヤーッ!」 7
2012-08-02 20:31:46「ザッケンナコラー!」ソニックブームは両腕をクロスさせて踵落としを防御した。ニンジャスレイヤーはその反動を活かして後ろへ跳ね、回転しながらスリケンを四連続投擲!「イヤーッ!」「スッゾオラー!」ブーム!ソニックブームは両腕を交互に振り回し、衝撃波でスリケンを破壊した! 8
2012-08-02 20:35:00「ドグサレッガー!」ソニックブームは上級ヤクザスラングを吐きながらニンジャスレイヤーへ向かって突き進む。コワイ!「イヤーッ!」ソニックブームのソニックカラテ前蹴りだ!ブーム!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは側転して衝撃波を回避! 9
2012-08-02 20:37:10「スッゾオラー!イヤーッ!」ブーム!ソニックカラテ裏拳だ!ニンジャスレイヤーは素早く回避動作を切り返し、スライディングで衝撃波を潜り抜けながら、ソニックブームの大腿を蹴りにいく!「イヤーッ!」「グワーッ!」筋組織断裂!だがソニックブームのニンジャ耐久力はそれに耐える! 10
2012-08-02 20:39:15「ザッケンナコラー!イヤーッ!」ブーム!ソニックカラテ膝蹴りが襲いかかる!ニンジャスレイヤーは飛び込み前転で衝撃波を回避、そのまま体をねじってバックフリップ三連続をきめて間合いを取った。この勝負、互いに譲らずだ! 11
2012-08-02 20:42:29((フジキド……フジキド……))ソニックブームと睨み合うニンジャスレイヤーは己の内なる声を感じる。ナラク・ニンジャの胎動を。((コヤツはカゼ・ニンジャ・クランのグレーターニンジャ。この程度の弱敵をあしらえぬようでは、やはりワシに体を預けるべきでは?))((黙れ)) 12
2012-08-02 20:44:33((オヌシにインストラクションをくれてやろう。よいか、カゼ・ニンジャ・クランのソニックカラテを封じたくば、ワン・インチ距離で常に戦え。さすれば衝撃波恐るるに足らず。実際この戦術でソニックカラテの技の殆どを無力化された事でカゼ・ニンジャ・クランは大きく落ちぶれた……愉快……))13
2012-08-02 20:47:44ゴボゴボと濁った笑いでニューロンを汚しながら、ナラク・ニンジャの意識は再び水面下へ沈んで行く。時間の感覚が戻る!「イヤーッ!」ソニックブームの右手が霞んだ。ソニックカラテ右ストレートだ!ブーム!ニンジャスレイヤーは再び高く跳躍して回避を試みる。「イヤーッ!」「スッゾオラー!」14
2012-08-02 20:49:47ソニックブームは空中のニンジャスレイヤーめがけ斜め45度に拳を繰り出す。ソニックカラテ対空ポムポムパンチだ。ゴウランガ!回避動作を学習しての対策的攻撃だ!ブーム!衝撃波が空中のニンジャスレイヤーを襲う! 15
2012-08-02 20:51:54「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは空中からスリケンを五枚同時に投擲、衝撃波にぶつけて相殺!完全に打ち消すことはできずニンジャ装束のあちこちに裂傷が生まれる。だが、そんな事を気にするフジキドではない。見事彼はソニックブームのワン・インチ距離に着地した! 16
2012-08-02 20:55:00「イヤーッ!」ソニックブームはバック転で間合いを取ろうとする。だが、「イヤーッ!」同時に前転したニンジャスレイヤーはワン・インチ距離を維持! 17
2012-08-02 20:56:07「ザッケンナコラー!」ソニックブームは苛立った。この距離でソニックカラテの衝撃波を出せば己にも同等かそれ以上のダメージが降りかかるのだ。だがソニックブームは独自の訓練を積んだソウカイ・シックスゲイツのニンジャ。ナラク・ニンジャの知る古代ニンジャ戦士とイコールではない! 18
2012-08-02 20:58:11「イヤーッ!イヤーッ!」ナムサン!危険なショートフックだ!ニンジャスレイヤーは掌を素早く動かし、丁寧にその打撃をいなしていく。「イヤーッ!」「イヤーッ!」右手!「イヤーッ!」「イヤーッ!」左手!「イヤーッ!」「イヤーッ!」さらに右手!「イヤーッ!」「イヤーッ!」さらに左手! 19
2012-08-02 21:00:31ゴウランガ!まさにそれはミニマルな木人拳めいた最大接近距離打撃の応酬!外からみればそのやり取りはたいへん細かく地味であったが、目まぐるしい攻撃そして防御の構築美めいた小宇宙!「イヤーッ!」「グワーッ!」そして、両者足を止めての打ち合いを制したのはニンジャスレイヤーだ! 20
2012-08-02 21:02:59「ザッ……ケンナコラー!」顔面にコンパクトな裏拳の一撃を受けたソニックブームは仰け反りながらチョップを繰り出す。ニンジャスレイヤーはそれを滑らかに反らし、残る手の人差し指と中指でソニックブームの両目を強襲する!「イヤーッ!」「グワーッ!」 21
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