詩人・城戸朱理氏の高橋源一郎氏への応答

話題になっている論争の城戸さんの応答です。
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城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

高橋源一郎さんの連投を興味深く読ませていただき、応答しなければと思っていたのですが、その後の源一郎さんのツイートを読んで、気が変わりました。たしかに批判のための批判の応酬になっては不毛なだけですし、ここでは、源一郎さんの連投に対してではなく、違うことを語らせて下さい。

2010-07-12 13:06:17
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

そもそも私が、一連のツイートを始めた理由は、ただひとつ、高橋源一郎さんにとって、詩とは何なのか、その本音を聞いてみたいということでした。

2010-07-12 13:08:00
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

源一郎さんは、詩に言及されることがあるので、関心はお持ちなのだろうというのは分かります。しかし、聡明な源一郎さんにしては、乱暴に詩をひとくくりにしたり、否定的な発言が目立つのはなぜなのか。高橋源一郎さんにとって、詩とは何なのだろう?

2010-07-12 13:11:09
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

ところが、源一郎さんが連投をされる前々日に、久しぶりにお会いした歌人の穂村弘さんから、思いがけないヒントをいただきました。

2010-07-12 13:12:58
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

穂村さん御自身はツイッターをされていないのですが、覗かれているとのこと。高橋源一郎さんと私のやり取りも読んで下さっていました。

2010-07-12 13:15:04
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

「あれは愛じゃないですか」。

2010-07-12 13:17:44
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

穂村さんの考えでは、若いときから詩を読んでいた高橋源一郎さんにとって、詩は「ふるさと」なのではないか、と。

2010-07-12 13:20:10
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

この「ふるさと」という言葉に触れたとき、私は自分の疑問が氷解したように思いました。

2010-07-12 13:21:26
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

もちろん、小説家である源一郎さんが小説を大切に思うのは当然にしろ、詩もまた「ふるさと」なのではないか。

2010-07-12 13:22:30
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

そして、「ふるさと」には、懐かしさや愛着だけではなく、微妙な反発や嫌悪も想起させます。

2010-07-12 13:24:04
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

ふるさとはノスタルジーの対象でもあるわけですが、ノスタルジーとは、その語源をたどるならば、「帰ること(NOSTOS)」の「苦しみ(ALGOS)」なのだといいます。

2010-07-12 13:27:16
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

高橋源一郎さんが詩について語るときに、感じていた違和感は、それに由来するものだったのではないか。私は、源一郎さんが連投をされる前に、自分の疑問に答えが出てしまった気分になりました。勝手な思い込みかも知れません。高橋源一郎さん、もし、まったく違うというときはツイートして下さい。

2010-07-12 13:30:18
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

源一郎さんが連投で語られたことは、結局、読者が大江麻衣さんの作品をどう読み、どう評価するかによって、是非が問われるものでしょうし、私が付け加えるべきことはありません。

2010-07-12 13:33:08
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

実際、私の一連の挑発的なツイートは、源一郎さんの真意が知りたいばかりに、あえて「別人格」になって試みたもので、高橋源一郎さんが「オレ」から「僕」に戻られたように私も素の自分に戻りたいと思います。

2010-07-12 13:35:33
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

高橋源一郎さん、ツイッター初の(?)論争におつき合いいただき、ありがとうございました。異論も反論もありますが、誤解に誤解を重ねないように、機会があったら、お会いしてお話したいと思っています。お時間取らせたお詫びに、一杯おごります。

2010-07-12 13:39:08
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

@misumimizuki 私も実現を期待します。ただ、もし掲載されるとしたら、やはり「新潮」誌上でなければ意味がないような気がします。

2010-07-12 14:44:12
城戸朱理(Kido Shuri) @Kido_Shuri

@misumimizuki 対談が実現するのなら「書かれるべき詩」のほうが問題でしょうw。対談とは別に、この問題をめぐる若手の座談会もいいかも知れませんね。

2010-07-12 15:17:54