いじめと修復的司法:水島広子氏(精神科医)
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虐待者に対する見方はabuse(虐待)からin need(助けを求めている)へとシフトしつつある。いじめる人間も極度の「in need」だ。行為としてのいじめが断じて許されないということと、そんな行動をとるほどに「in need」なのだと見ることは、矛盾しない。
2012-08-05 16:16:44「いじめられている人」向けに何か書くとしたら、現在の自分についての感じ方(自分はだめな人間だという感じ方)が、いじめの結果として誰にでも起こる症状だということを知ってほしい。だめな人間だからいじめられるのではなく、いじめられる結果起こる症状としての感じ方。
2012-08-11 20:16:29もう少しストレートにいうと、どういうことなのでしょうか?なんとなくはわかるのですが。スミマセン、、。"@MizushimaHiroko: 「いじめられている人」向けに何か書くとしたら、現在の自分についての感じ方(自分はだめな人間だという感じ方)が、……"
2012-08-11 20:31:50いじめられて心が傷を負うと「自分はだめだ」と感じるようになります。この感覚の中で一人、「いじめ」という出口の見えない毎日を生きていると、「自分がだめだからいじめられる」という錯覚すら起こす、ということです。拙著がお役に立っているようで何よりです。@fight_against
2012-08-11 21:21:54「打ち込める何かを持とう」というメッセージも、私は好きではない。そう思っている間は「打ち込める何か」は見つからないことが多いし、そんな自分が「欠けている」と思ってしまうから。むしろ「今」を大切に生きることが、人生に「打ち込む」ことだと思う。
2012-08-11 20:19:30関連書籍
いじめを抱えるコミュニティの癒しには修復的司法が有効だと信じあちこちで発言しているのに、きちんと文章にしたものが見つからない。拙著「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」のp198「いじめにどう向き合うか」は見つけたが。 http://t.co/1ECJ7lO7
2012-07-10 10:03:41拙著「思春期の意味に向き合う」は、治療者のみならず教育・司法・警察関係の人たちにも読んでもらいたいと思って書いたもの。いじめについてもページを割いたが、正しい理解がないと、司法や治療の場でいじめが再現されることになってしまうから。 http://t.co/jYXOmFth
2012-07-10 09:46:13関連記事
イギリスの修復的司法
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修復的司法というのは…
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イギリス…学齢期の16-17%の子どもが不登校で、そのうち60%が何らかの非行に関わっていると言われているそうだ。不登校の最大の原因は、いじめが怖いということ、いじめに対して学校側の対応がなっていない、ということだそうだ。
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予防は、警察と学校の役割になる。
イギリスでも、かつて教育省は問題児を排除する方針をとっており、また、体罰によって規範を示そうとしていたそうだ。
ところがこうした手法によっては問題が解決しないことがわかるにつれ、体罰は数年前に廃止されたし、現在は教育省も、問題児を排除するよりも改善させていく方針に転換したそうだ。
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青少年司法委員会では、地域の警察官を学校に配置している。
警官が、3日間の研修と1週間の修復的司法についての研修を受けて、学校に配置され、学校の内外(通学バスや子どもたちがうろつく繁華街なども含む)に常駐し、学校へのアドバイスを行う。警察官が力で子どもを制圧するために配置されているのではない。
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イギリスの現状を聞いて、やはりその根底に流れているのは、「子どもの問題は地域で」という思想だと思った。
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ノルウェーの学校仲裁所
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ノルウェーはノーベル平和賞の国だけではなく、いじめを克服した国、とも言われています。そのヒントの一つが私たちが訪問した「学校仲裁所」と言う制度ではないかと思いました。
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大人社会が最大の教育
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いじめについては、いじめを議論している今の社会の姿勢そのものが、実はいじめの構造に陥っていると思う。
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人と違うことを言いにくい雰囲気。空気が読めないと言われることへの怖れ。ちょっと違うことを言うと人格攻撃。最近の日本で政治を語るときに感じるこれらの傾向は、実はいじめ現場の空気と同じ。だから、それを変えていくのも、社会を構成する私たち一人ひとりの態度だと思う。
2010-12-07 07:30:48