格子幅Δ=1っていいの?
- aokomoriuta
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ところで、なぜみんな流体計算というと格子法とくに有限差分法から手を付けるのか。理論が簡単ってのは通じない(差分スキームやチューニングパラメーター選びが大変な )ことぐらいみんな分かってるはずなのに。
2012-08-07 16:50:17dy/dxを(y_i - y_j)/(x_i - x_j)とするのが直感的というなら、それは単に感覚の違いな気がするしなぁ・・・。
2012-08-07 16:51:16@ignis_fatuus まぁ高校程度の数学の知識で導出できるというのはその通りかもですねぇ。でも私は最初聞いた時「二次以降はほんとにいいの?」って思いました。そういう意味では有限要素法みたいな弱形式の方が納得できるんですよ。
2012-08-07 16:59:07@aokomoriuta そういえば今思い出しましたけど、たまに差分法でΔx=1としてる場合がありますけど、2次以降はどう解釈すればいいんでしょう
2012-08-07 17:03:13@aokomoriuta Δx^3とかはΔxが微小であれば無視できますよね?そうやって差分スキームを構築するのはいいのですが、実際差分法を使う時Δx=1とするとΔx^3=1なわけで...
2012-08-07 17:06:48@ignis_fatuus 単にΣΔ^kなら無視するわけには行きませんが、普通はΣa_k Δ^kという形をしいるので、Δ=1が解を出すのに十分な精度なとき、a_kは十分に小さくなるはずです。ならない問題はconsistencyがないので論外で。
2012-08-07 17:09:47@aokomoriuta 微小量の2乗とかは少なくとも2桁以上は小さいという意味で無視しますけど、a_kがそれほど小さいことを仮定するのは受け入れがたいですね。特に風上1次とかだと。結果として十分な精度かもしれませんけど。
2012-08-07 17:17:27@ignis_fatuus (再)「何に比べて小さい」のかが重要なのです。1に比べて、じゃなく。あと、例えばテイラー展開ならa_kはk次微分係数に加えてn!が入ります。Δだけの問題ではないのです。
2012-08-07 17:27:25@ignis_fatuus 1/2がどっから出てきたか分かりませんが、a0およびa1の大きさがいくつなのかによりますよ、それは。Δの大きさは結局のところ、convergenceに関わる問題なので。
2012-08-07 17:33:12@aokomoriuta f(x+h)=f0+f1*h+h^2/2*f2+...としたとき、h=1で f(x+h)=f0+f1+1/2*f2...で、f(x+h)~f0~1というケースですね。このときf1をもとめるのに1/2*f2は無視できるかという意味です。
2012-08-07 17:41:47@ignis_fatuus 少なくとも、f0およびf1に比べて、f2の寄与率は半分という意味では小さいでしょう。それが十分かどうかは問題依存であって、h=1で十分な精度なのか、あるいは十分な精度とするにはfnはどのような条件を満たさねばならないか、具体的な話になります。
2012-08-07 17:44:34@ignis_fatuus だからあくまで「寄与率が」です。先から申し上げてる通り、h=1の時にf2精度で良いのかは問題依存であって、これ以上の抽象的な話はしにくいです。
2012-08-07 17:52:20fが二次関数なら2次精度で十分でしょう。三次関数も形状によっては。cosなんかもx=0で展開してh=1までなら2次精度で良い場合もあるのでは?
2012-08-07 17:55:23なんにせよ、現実世界においては「ある点近傍を近似する場合は2次精度ぐらいで十分」というのはただの経験則にしかすぎないから、そりゃ一般論として証明するのは難しいのでは。数学の分野で研究されてそうではありますが、少なくとも私は見た事ないです。あったら逆に教えてほしい。
2012-08-07 17:59:15@ignis_fatuus 実際のなんらかの物理現象の計算という場合は、普通Δ=d/Lとする、つまり実際の格子幅と計算領域の比とかで無次元化された値を用いますから、Δ<<1という仮定も変ではありませんよ。
2012-08-07 18:01:50@ignis_fatuus ええと、だから、Δ=1と無次元化した値で十分かどうかは問題依存なんですって。10mの水槽の1cmの円柱まわりの計算をする時に、10mで無次元化するのか1cmで無次元化するのかで、Δの値なんてどうとでも変わります。
2012-08-07 18:04:50