坂本龍一の存在は、彼が高校生だったときから知っていた。

笠井 潔氏も知らなかったし(スミマセン)、http://goo.gl/OgqX4 社会思想とか社会運動とかにも興味はないんですが、なんか最近日本の左系マスコミに露出して受けを狙いに行っているように見える "ミュージシャン"坂本龍一は何してるんだろう?と思っていたのが、( ・∀・)シ∩へぇ~という感じで納得できました。 "新左翼過激派"の"新宿高校の赤色戦線"でしたか。今の人は知らないでしょうねえ。今持ち上げているマスコミの連中もたぶん。 続きを読む
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笠井潔 @kiyoshikasai

坂本龍一のように、70年は新左翼過激派、80年はポストモダンなテクノサウンド、2000年はエコロジーの「癒しのミュージャン」、そしていまは反原発の花形というように、そのつど景気のよさそうな場所に、つねに身を起き続けるキャラクタも存在する。そして、そちらのほうが影響力をもつ。

2012-08-04 04:54:30
笠井潔 @kiyoshikasai

しかし、そこで坂本を非難しても、たいした意味はない。むしろ、一貫して正しいことを言い続けてきたはずなのに、どうして影響力を獲得できなかったのか。それを反省し教訓化する方が先だと思う。

2012-08-04 04:58:27
笠井潔 @kiyoshikasai

いまからでは遅いかもしれないが、厳密な大著を書くと同時に、同じことを新書のような形でもわかりやすく書くとか、それなりに反省の成果は生かしたい。

2012-08-04 04:59:14
笠井潔 @kiyoshikasai

土曜の深夜は来客が持参したアーバンギャルドのライブDVDをみんなで鑑賞した。ステージ乱入事件があったときのライブ。そのお返しというわけではないが、次はドイツ映画「バーダー・マインホフ・コップレックス」。

2012-08-06 23:52:01
笠井潔 @kiyoshikasai

何年か前、同じような状況で「実録連合赤軍」を一緒に観たことがある。それが廻り廻って、アーバンギャルドの「あたま山荘事件」に結実したようだ。「君の頭のなか(あたし頭のなか) ほらね見ろよ幻想 (見たよ) 事件事後の真相 山荘 戦争 山荘 真相 山荘 幻想 山荘 逃走 」という歌。

2012-08-06 23:55:18
笠井潔 @kiyoshikasai

松永天馬 が「バーダー・マインホフ・コンプレックス」を観て、どんな反応を示すか興味がある。

2012-08-07 00:04:25
笠井潔 @kiyoshikasai

映画でみる限り、男のマインホフは馬鹿な単ゲバ派(過激化する時代の気分に直反応する、いわゆるブランキスト)で、女のバーダーのほうが、とにかく暴れたがるマインホフを冷静にリードしている。結局はマインホフという暴れ馬を、バーダーも乗りこなすことに失敗し、西ドイツ赤軍は壊滅した。

2012-08-07 00:07:09
笠井潔 @kiyoshikasai

イタリアの赤い旅団もそうだが、西ドイツ赤軍も軍事闘争(戦争)を実行した。連合赤軍の浅間山荘銃撃戦など、比較にならない徹底性と残酷性だ。それでも、過激派が暴れたせいでドイツの市民運動や大衆運動が消滅した事実はない。イタリアは鉛の時代に入るが、それでも日本よりはるかにまし。

2012-08-07 00:15:36
笠井潔 @kiyoshikasai

連合赤軍をはじめ過激化した学生運動のせいで、日本はデモがない国になったというのは、マスコミ好みの偽造された歴史にすぎない。連合赤軍を山岳アジトに追いやったのは、80年代に向かう高度消費社会、繁栄する日本社会だった。

2012-08-07 00:18:18
笠井潔 @kiyoshikasai

欧米が経済的に地盤沈下していた70年代、80年代に繁栄を謳歌していたポストモダン社会こそ、日本からデモを消滅させた。この明らかな事実を抹殺したいのは、無批判にポストモダンで踊っていた過去を隠蔽する必要がある者たちだ。マスコミや旧ポストモダン文化人など。

2012-08-07 00:23:48
笠井潔 @kiyoshikasai

彼らが、間接民主主義の補完物としてのデモなら許すが、革命権に由来する民衆の直接行動は許さないという公安史観に迎合し、過激派がデモのない国を作ったというようなことを触れまわってきた。そして、事情を知らない世代がそんなものかと、こうした捏造を信じこむ。

2012-08-07 00:27:30
笠井潔 @kiyoshikasai

繰り返すが、日本を長いことデモのない国にしてきたのは、海外に類例のない「(繁栄を)与えられた20年」という特殊事情であり、そのイデオロギー的な表現が、転向新左翼を主とするポトスモダン文化人だった。糸井重里や坂本龍一や中沢新一や、その他もろもろ。

2012-08-07 00:37:18
笠井潔 @kiyoshikasai

ソ連崩壊に仰天したポストモダン派の多くは、柄谷行人を先頭に「平和憲法で湾岸戦争に反対」という愚劣な立場をとるようになる。中正昌樹のいわゆる「ポストモダンの左旋回」だ。これに、過去のことは忘れたふりの転向マルクス主義者や、転向マルクス主義シンパの微温的左翼が合流する。

2012-08-07 01:04:56
笠井潔 @kiyoshikasai

市民主義化した転向マルクス主義と、ポストモダンの厚化粧が剥げて転向新左翼の地肌を露出したポストモダン派が自己保身的に結託しても、デモがある日本は再建されえなかった。とうぜんのことだ。

2012-08-07 01:08:54
笠井潔 @kiyoshikasai

湾岸戦争当時、雪崩をう打って微温的左翼に本卦還りしたポストモダン文化人の大勢と違う動きをしたのは、糸井重里だった。湾岸反戦署名が廻ってきたとき、「人間にはできることとできないことがある」といって糸井は署名を拒否する。

2012-08-07 01:13:58
笠井潔 @kiyoshikasai

大塚英志がいう「消費社会を利用した階級闘争」路線から、ふたたび微温的左翼に再転向するのには、糸井も気が引けたのだろう。戦後日本の「平和と繁栄」を肯定する立場から、以降も糸井は、私淑する吉本隆明とともに動こうとしていない。最近の発言は追っていないが、たぶん反原発ではないのだろう。

2012-08-07 01:16:14
笠井潔 @kiyoshikasai

3・11以降、反原発という点で中沢新一や坂本龍一と外見的に立場は一致するが、一致しないだろう糸井のほうに好感を持つ。人間には、思想的節操というものがあるだろうと思うから。思想的立場を変えてはならないというつもりはない。笠井もマルクス主義は放棄した。

2012-08-07 01:23:27
笠井潔 @kiyoshikasai

しかし、その場合は、変えるにいたった理由をきちんと説明する義務がある。風向きのまま、あっちにふらふらこっちにふらふらしている人間に、思想があるとはいわない。時代の気分や流行に忠実であるという点での「一貫性」しか、そこにはない。

2012-08-07 01:25:50
笠井潔 @kiyoshikasai

坂本龍一の存在は、彼が高校生だったときから知っていた。新宿高校の赤色戦線から、同校に「坂本一亀の息子がいる」と報告されていたから。高橋和巳を世に出した有名編集者の息子なら、新左翼になっても不思議はないな、と思った。新宿高校での競合党派は戦旗派だったので、坂本の話はそれで終わった。

2012-08-07 01:47:14
笠井潔 @kiyoshikasai

YMOが登場したとき、あの坂本なのかという感慨があった。YMOの第一、第二アルバムを購入したのは、それも理由だったかもしれない。しかし、ジャケットの赤い人民服には違和感を感じた。これについては、「YMOの赤い人民服」という評論を書いた(『黙示録的情熱と死』所収)。

2012-08-07 01:50:20
笠井潔 @kiyoshikasai

革命的情熱はあったにしても、頭の悪さから自滅した日本のマオイスト青少年の累々たる屍を、ポストモダンなジョークにしてもらいたくないと思ったから。それでもYMOを、日本型ポストモダニズムのなかでは、糸井の「おいしい生活」より表現的だと評価していた。

2012-08-07 01:54:15
笠井潔 @kiyoshikasai

本当にダメだと思ったのは、エコロジーと癒しのミュージシャンに変身したとき。おまえ、もうやめろよと思った。社会の気分と流行だけが、身を処す規準なのかと。そして今回の反原発だ。風向きが変われば、またどこかにひらひら飛んでいくのだろうと、眉に唾を付けて見ている。

2012-08-07 01:57:19
笠井潔 @kiyoshikasai

それとも、笠井より少し下だが坂本も年だから、この辺で落ち着くのだろうか。

2012-08-07 01:58:14

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