リベラリズム/反リベラリズムとしての選択的夫婦別姓賛成論vs別姓反対論

「リベラリズムの原則に則って選択的夫婦別姓を擁護する見方に対し、リベラリズムを価値を侵害するものとして反対する夫婦同姓論」という切り口で関連発言をまとめました。  このまとめは、「なぜ、選択的夫婦別姓に反対する人には”個々人の選択の自由の拡大”という論点が通じないのか?」ということをリベラル/反リベラルという単純化した軸を敢えて導入することでクリアにしてみよう、という意図によるものです。  これによって「同姓を選択もできるのに、なぜ他人が別姓を選択することに反対するのかわからない」という選択的別姓賛成派がよく抱く疑問の一部を解明できるのではないかと考えました(もちろん、上記の反リベラリズムという観点のみが別姓反対の論拠と言っているわけではありません)。 続きを読む
選択的夫婦別姓 ロールズ リベラリズム コミュニタリアニズム サンデル 夫婦別姓
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高 史明(TAKA, Fumiaki) @Fumiaki_Taka
@grayengineer @y_arim したと思うけど、それでも”選択的”夫婦別姓には賛成。自分の利益を離れて、自分が少数派か多数派か分からなくても肯定できる制度でなければならないと思うから。それは民主主義国家の条件だと思う。現行のシステムがこうだからそこで保証されていない
wataru @watarloo
これってロールズも説く公正としての正義に合致しますよね。つまり、強制同姓は正義にもとる。 RT @Fumiaki_Taka:@grayengineer @y_arim ...自分の利益を離れて、自分が少数派か多数派か分からなくても肯定できる制度でなければならない..
沼崎一郎 @Ichy_Numa
別姓反対派は、まさにそういうリベラリズムがお嫌いなのですよ。一部の保守論客を除いて、反対派の大多数は素朴なコミュニタリアンで、同姓が善だと信じている。 RT @watarloo 強制同姓は正義にもとる。 @Fumiaki_Taka @grayengineer @y_arim
高 史明(TAKA, Fumiaki) @Fumiaki_Taka
あ、そうです。ロールズ流の公正な手続きこそが、別姓選択の必要性の根拠だと言ったのですが、相手は現行法が正義なのでそこで保証されていない権利は存在しないの一点張りで、通じませんでした。 RT @watarloo @Fumiaki_Taka:@grayengineer @y_arim
wataru @watarloo
.@Fumiaki_Taka ロールズを持ち出すのは無粋かもしれませんが、法に求められる公正性で話が通じるはずなのにな? とこの話題になるといつも思います。@grayengineer @y_arim
沼崎一郎 @Ichy_Numa
同姓こそ「善」と信じたい人たちにとっては、別姓を「対等」な結婚と認めることはできないのです。そう認めることは、自分たちが「善くない」と思っていることに、自分たちが「善い」と思っていることと同じ価値を与えることになり、結果として、自分たちの「善い結婚」の価値が下がってしまうから。
高 史明(TAKA, Fumiaki) @Fumiaki_Taka
そうなんですよね…コミュニタリアンというと聞こえはいいけれども、自分の道徳が唯一の道徳だと思っている。それが通らないと、自分の権利が侵害されたと感じる。 @Ichy_Numa 姓反対派は、まさにそういうリベラリズムがお嫌いなのですよ。・・・ RT @watarloo
高 史明(TAKA, Fumiaki) @Fumiaki_Taka
法に求められるのが手続き的公正性ではなくて道徳を推進することだと思っているからだと思います。道徳って言うのは相対的なのでそれじゃだめだと思うんですが @watarloo
森哲平 @moriteppei
夫婦別姓。個人の選択として見た場合、パレート改善(困る人が誰もいないのに、少なくとも1人は助かる人がいる)なんだよね。姓が重要/どうでもいい。いずれの考えを持とうが、同姓/別姓どっちを選ぼうが、自由だし、好きな選択ができるんだから、誰も困らず、困らなくなる人が増えるっていう。
森哲平 @moriteppei
RT @Ichy_Numa: 同姓こそ「善」と信じたい人たちにとっては、別姓を「対等」な結婚と認めることはできないのです。そう認めることは、自分たちが「善くない」と思っていることに、自分たちが「善い」と思っていることと同じ価値を与えることになり、結果として、自分たちの「善い結婚」の価値が下がってしまうから。
森哲平 @moriteppei
個人選択上はそう。だけど、別姓婚が可能になれば、自身の同姓婚の価値が下がると感じる人がいる。そのため、そういう方の「結婚の価値を下げてくれるな」という主張が妥当であれば、パレート改善ではないということは言えそう。
森哲平 @moriteppei
(1)「別姓婚が可能になれば、同姓婚の価値が下がる」については、そうとも限らないと思うけどなあ。別姓婚なんかより同姓婚が素晴らしい、優れていると思う人はそういう選択をすればいいし、「別姓婚より優れた同姓婚をしている」のだから、その人の価値観から言って、その人は優れてんですよ。
森哲平 @moriteppei
(1)「別姓婚が可能になれば、同姓婚の価値が下がる」についてもう1点。(A)本当は別姓婚したいクセに現状の制度が許さないからって、ヒヨって同姓結婚を選択してる人と、(B)真剣に同姓婚がいいと強く思ってしてる人が、同じ選択をしているため、同姓婚の価値が低くなっているとも言えるよね。
wataru @watarloo
パレート最適を目指すリベラリズムに価値判断を持ち込むことが妥当かを問う点で、サンデル番組終盤と重なりますね 略RT @moriteppei:問題は(1)「別姓婚が可能になれば、同姓婚の価値が下がるのでパレート最適ではない」と言えるか、また、(2)そう言えるとして「別姓婚を...
森哲平 @moriteppei
(1)「別姓婚が可能になれば、同姓婚の価値が下がる」。原理的には「結婚するなら同姓婚であるべきだ」と考える人だけが同姓婚をすればいいという状態になった方が、「別姓主義者の日和見同姓婚」とも区別がついて、同姓婚の価値が高まると思うんだけどどうかな。
森哲平 @moriteppei
仮に別姓導入によって同姓婚の価値が下がると言えても、(2)別姓反対の主張が「別姓婚も認めてほしい」という主張より重要視されるべきと言えるのはなぜか。逆に言えば、現状は別姓婚したいのにできない人に「損」を与え、同姓婚最高!って人に「得」を与えてる。それが正当化できるのかってこと。
wataru @watarloo
@moriteppeiそれだと「個人が同姓婚を選択」する価値については言えます(二人の人間が同姓婚に合意するという過程を無視するという問題は脇に置きます)が、「世の中すべて同姓婚であれ」と欲望する人にとっては選択の問題とされること自体が”価値が下がる”ことなんでしょうね。
森哲平 @moriteppei
.@watarloo 「世の中すべて同姓婚であれ」という願望は別に構やしないんだけど、その主張に対しては「なんで?」とだけ返させていただくしかないですよね。ぼくはむしろ個人レベルで見た場合は同姓婚の価値が上がると思うけどなあ。
wataru @watarloo
.@moriteppei もっと簡単に言うと「みんなそうしてるから」「強制されてるから」同姓婚している状態よりも、「自分でこれがいいと選んだから」のほうが価値ある、となると思えますよね。
森哲平 @moriteppei
だから、個人の観点をとったら、別姓導入は「自由の増進」にしかなってない。価値中立を目ざすリベラリズム(マトモなオトナなら、他人に迷惑をかけない限り、何してもいい)を前提にすれば、個人レベルで見た場合、悪いこと何もないの。これが「別姓に反対する人理解できない」って人の直感だと思う。
森哲平 @moriteppei
ハイハイ、わかってますったら(笑)! その「リベラリズム」ってのがクセモノなんでしょ? リベラリズム、価値中立をいついかなるときでも主張していい/主張できるものか?って、それは真っ当な疑問だと思うよ。ただ、個人レベルでリベ採用した場合にどうなるか。ここまでは抑えておきましょうと。
森哲平 @moriteppei
問題は「コミュニタリアニズム」だっけ? 仮にこれを前提にしたところで、逆に「いつ、いかなるときでも、自身が所属するコミュニティが素晴らしいと考えてることが、素晴らしい」とは当然のことながら言えないし、そんなこと言うコミュニタリアンもいないだろうってこと。
森哲平 @moriteppei
だから「結婚する人は(国際結婚でもないかぎり)全員同姓を名乗るべし」という制度が、実際にどこまで優れているのかだよね。「おお! そりゃ優れてる!」と言えるのであれば、ぼくは全然話聴くし、そこを冷静に議論してこその「夫婦別姓論是か非か」だと思うよ。
沼崎一郎 @Ichy_Numa
優れているかどうかではなく、個人の不自由を最小限にする制度かどうかが選択制のポイント。同姓に価値を見出す人も、別姓に価値を見出す人も、互いの価値を否定することなく、不自由を味わわずに済むのが選択制。 RT @grayengineer 「選択制だからより自由で優れている」
沼崎一郎 @Ichy_Numa
選択的夫婦別姓の支持派は、選択制なのだから、同姓支持派の価値観を否定していないと考える。ところが、反対派は、別姓を「対等な法律婚」と承認することが、同姓支持派の価値観を傷つけると考える。それで、同姓は善い結婚、別姓は悪い結婚と言い張る。
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コメント

wataru @watarloo 2010年7月14日
以上、あくまでもリベラリズム&反リベラリズムという視点に絞ってまとめました。必ずしも「選択的夫婦別姓支持=リベラリズム」「別姓反対=コミュニタリアン」とは限らない(保守的理由による別姓希望もある等)ことはいうまでもありません。
wataru @watarloo 2010年7月14日
奇しくも、NHKで人気を博した『ハーバード白熱教室』の最終講に重なるものに映りますね。参考:ハーバード白熱教室 講義詳細 http://www.nhk.or.jp/harvard/lecture/100620.html
undo @undosystem 2010年7月14日
「自由」を根拠に「夫婦別姓」を主張するのはかなり違和感があります。「夫婦に限らずすべての人間が姓を(そして名前を)自由に選択できるべき」という主張のほうがより「自由」だと思われますが、なぜ夫婦のどちらかの姓に限定するのでしょうか。
MT1 @mutu01 2010年7月14日
リベラルで語るべきかな。その観点だとノーと言わざるを得ない。大人が覚悟と責任を、自由の名のもとだけで放棄していく様の1つ。子供にはとても見せられない。結婚したい。でも結婚したいだけ。リベラル観点としても少し言葉遊びなだけで議論は幼稚。
lln2 @lln2_jp 2010年7月14日
「[同姓しか選択できない]制度」と「[同姓か別姓か選択できる]制度」なら選択肢が単純に一択から二択になってるんだから「より自由」なんじゃないの?
こげぱん @kogemayo 2010年7月14日
@undosystem ええ、それでも問題はないでしょうね。国民総背番号制は必須になるでしょうけど。 システム対応とかのコスト面を言うなら、現在が別姓強制、というか「一度つけた姓名は一生変えてはいけない」システムを前提にしているのなら対応コストが高すぎるともいえましょうが、現実のシステムは「半数の人は途中で名字が変わる」ことに対応しているわけで。
undo @undosystem 2010年7月14日
@kogemayo なるほど。逆に言えば、より広範囲な氏名変更の議論をするには背番号制度待ちにならざるを得ないと言えそうですね。ちょうど納税者番号の実現に向けても具体的な話が出てきましたし、そちらにも注目してみたいと思います。
kartis56 @kartis56 2010年7月14日
概念的には 「選択肢が増えるからいい」 其で結論は出ていると思うが、そのために既存システムの改修を行う必要が出るわけで、コストに社会的な同意が得られるかで終りだと思うけど。 リベラルとかそんな用語、今更必要ないでしょ。かえって議論がわかりにくいってば。
wataru @watarloo 2010年7月14日
【編集後記】を追加しました。
まかさー @fallingmobile 2010年7月14日
父方母方両方の姓を名乗ればよくね?と思う私はさらに少数派です。正直どっちも気に入ってるんだ。
さとし @satoshisatosisa 2010年9月23日
反対派からの選択の自由を認めるなら、一夫多妻も、そもそも婚姻制度自体なくていいですね?的な暴論にはどう反論するのが良いのだろうか・・