medtoolzさんのリーダー論
それはすごく理不尽であるにせよ、「俺の誤解が法律だ」というルールは、組織における微妙な空気が引き起こす様々な問題に対して、暫定的な解決手段としては相当にいい線を行くんじゃないかと思う
2012-08-09 17:06:56「俺が法律だ」という言い回しは、「俺の認識が法律だ」を言い換えたものであって、リーダーの役割が重すぎる気がする。リーダーに瑕疵があれば、信頼自体が根拠を失う。認識を「誤解」と言い換えることで、抑止力の範囲はもう少し広がる。わずかな広がりが、効果をけっこう変える
2012-08-09 17:08:42頭の良いルールを作って、それを公正に運用できれば素晴らしいのだけれど、たいていそれはとんでもなく難しい。根本的な解決は、たいていの場合素晴らしいものに見えて反論は少なく、でも根本を目指すと問題の解決はたいてい遠のく
2012-08-09 17:10:05リーダーは「正しいから」君臨するという前提がガバナンスを失敗に導く。リーダーは「リーダーだから」その椅子に座っているわけで、そもそもが理不尽で、あまつさえよく間違える存在だ、という前提で「理不尽と上手に付き合うこと」をメンバーに求めるとうまくいく
2012-08-09 17:11:54@medtoolz 「今後一切あいつには手を出すな。仮にあいつが事故にあったり、万が一雷に打たれたとしても、俺はお前を疑って、罰を与える」みたいな台詞がなんかの漫画であったような...
2012-08-09 17:13:08西洋の神様は契約書を持ちだして、約束を破ると誰かを罰したりする。日本の神様は最初から理不尽で、気まぐれに報いることもあるし、その日の気分で村を滅ぼしたりもする。契約する人ではなく、理不尽とうまく距離をおいてつきあえる人が神主になる
2012-08-09 17:13:24@sarustar いじめというのがたいてい、厳密に観測して、あるのかないのか証明するのが難しい以上、そうした姿勢のほうが、少なくとも人が死なない分、ましなんじゃないかなと
2012-08-09 17:14:08信頼は見ている時間に比例する。品質でなく量が大事。アウトプットの品質は信頼には関係ない。優しく語るリーダーだろうが部下を見ない人は信頼されないし、すぐに手が出てたいてい間違ってる理不尽なリーダーも、その場にずっと張り付いて部下見てる人はなにがしかの信頼を得る
2012-08-09 17:46:21量の不足を品質で補うのはすごく難しい。自分の好きなことに夢中で、目を投じる時間が足りない代わりに「見るときはすごく丁寧に見る」というポリシーは、たぶん信頼には全く貢献しない。リーダーの信頼というのは、ガバナンスのためにリーダーが手放した自分の時間に逆比例するんだと思う
2012-08-09 17:48:08「そこに座ってただじっと見てる」のはすごく辛い。手を出さないからその時間が無駄かといえばそんなことはなく、そこを「合理化した」リーダーはたぶん部下からの信頼も「合理化」の対象になってしまう
2012-08-09 17:49:27そういう意味で、監視カメラというのは信頼に貢献するんだと思う。道徳的に、それがどれだけいびつな信頼であっても、たぶんないよりはずっといい。「オンラインであること」が切実な人にとって、手続きの正しさってけっこうどうでもいい
2012-08-09 17:52:42