ZIPPEIと日テレに期待すること

DrlitK @DrlitK

日テレZIPの看板犬ZIPPEI、ただうるさいからと声帯除去手術を受け、鳴くことができなくなった。おとなしくて賢い犬として何も知らない視聴者から好評を博した。手術判明後も起用を続けて全国を連れまわされる。最後は車内放置、助けを呼ぶこともできず熱中症で死亡。日テレは儲かりました。

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1/8　ジッペイはサモエド種で、声量が大きく都市での飼育―ましてやTV出演には向かない犬種です。無知ゆえに飼ってしまった犬について、殺処分回避のため行う声帯除去手術に問題はありませんが、郊外で飼うのがせいぜいの犬種を飼うこと自体―ましてやTV出演させる自体に倫理的問題があります。

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2/8　この手術は一般に広く実施されていますが、郊外で飼えば必要がないのですから、特にTV出演させることは許されません。この手術は起用前のものですが、番組はその事実を認識し、その商品価値を認めていた時点で責任を免れません。この犬種が飼いやすい犬として認識される悪影響も甚大です。

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3/8　この問題は愛犬家の指摘により１月から認識され、多くの批判が日テレに寄せられました。この時、日テレ管理者は飼い主と動物プロダクションに倫理上の問題があることは認識したはずです。せめてこれからジッペイが幸せに生きてほしいとの視聴者の願いも、飼育体制に問題がある疑いも。

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4/8　日テレが実際に、ジッペイの飼育実態についてどれだけの調査・対策を実施したのかわかりませんが、少なくとも番組上でそのような報告はされませんでした。そして今回の痛ましい事件が発生しました。飼い主が車内に９頭、９０分放置の間にエアコンが自動停止し、７頭が死亡しました。

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5/8　子どもの車内放置事例は特にパチンコ店で問題視されています。エアコンをつけていても途中で止まるケースは多く、車内は数十分で高温に達します。車内に１０分以上放置することは極めて危険な行為であり、パチンコ店は最低一時間以内の監視を自主的に行っています。

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6/8　この車内放置問題の認識はまだまだ浅く、厚生労働省も明確な基準を出していないので、一般市民が無知ゆえに殺してしまったのであればネグレクトかどうかの判断は困難です。しかし今回の飼い主は出演料をもらっていた時点で事業者とみなされるべきで、この程度の管理責任は免れません。

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7/8　また、どの程度の大きさの車だったのか、９頭が大型犬だったのか明らかではありませんが、９頭を車内に９０分放置する感覚は、本当に問題がないのでしょうか。声帯手術の経緯から倫理上の疑義がある飼い主に対する飼育方法の監督責任…日テレと委託先の制作会社に責任はないのでしょうか。

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8/8　勿論、委託先事業者に対する品質管理体制の確認義務は、「実施可能な範囲」で「通常期待されるレベル」において委託元の事業者にあります。直接の瑕疵があるものだけが責任をとるというのは、多くの判例が示す通り、もはや社会的に許されない時代です。 …

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…失った命は取り戻せません。日テレには、声帯除去手術の倫理上の問題点を訴える番組制作、今後の動物出演に関する飼育基準ガイドライン策定、今回の動物プロダクションに関する調査・報告を期待します。