政党の政治家育成機能の溶解について

政党の政治家育成機能の溶解は日本にとって深刻な課題である。「小泉チルドレン」→「小沢チルドレン」→「橋下チルドレン」と同じ展開を繰り返さないようにしてほしい。
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池田信夫 @ikedanob
前半は賛成。維新の会は、今のまま国政に出たら大変な恥をかいて再起不能になる。 RT @ld_blogos: [!]8/12 本日最も読まれたBLOGOSの記事は内田樹さん(@levinassien)の「党首か市長を探しています」でした。http://t.co/384MdcGh
fj197099 @fj197099
政治家って当選すれば誰でもなれるが、誰にでも勤まる職業ではない。高いポストに就くことが自動的にリーダーシップの存在を意味する訳ではないのと同じだ。政治家はそのキャリアの前でも後でも育成される必要がある。それを行うのが政党であり、社会であったはずだが、どちらも機能低下が進んでいる。
fj197099 @fj197099
特に政党機能の溶解ぶりが凄まじいといえよう。理由の一つには自民党の派閥政治の解消と余りに時期尚早な民主党への政権交代があったといえる。自民党の派閥は批判も強かったし、その時代に戻れという訳でもないものの、政治家やその候補者の育成という意味では一定の役割を果たしていたといえる。
fj197099 @fj197099
自民党の派閥政治は1990年代末には行き詰りを見せており、透明さを欠く談合的な森首相の選出で落ちるところまで落ちたが、その後の自民党人気は小泉政権下で回復した。しかし小泉首相は「小泉劇場」というパフォーマンス政治に強く依存しており、派閥による思考は「抵抗勢力」として排斥された。
fj197099 @fj197099
小泉首相のリーダーシップは派閥同士の馴れ合いや談合から脱却して政党の存在意義を政策と強く結びつけた点に意義があったが、問題はそこで派閥による人材育成システムもが解体されてしまった事である。すなわち選挙では「刺客」出身の「チルドレン」が大量生産されたが、彼らは政治の経験が浅すぎた。
fj197099 @fj197099
結局、彼らは殆ど大した活躍もせずに残存する派閥の勢力間で右往左往した結果、2009年の衆院選では多くが落選して1期限りの短い政治家人生を終えたのである。そして全く同じことが民主党にも生じた。民主党はもとより寄合所帯であり、「反自民」という以上の政党としての纏まり自体がなかった。
fj197099 @fj197099
所謂「小沢グループ」を除けば民主党内には派閥というほどの派閥も存在していなかったのである。元からそういう緩い連合であるところに、更に小沢一郎の「対決国会戦略」によってこれまた反自民なら何でもありという「チルドレン」が2009年の選挙で大量生産された。彼らも多くは政治経験に乏しい。
fj197099 @fj197099
結局、その後こういう議員の多くがどうなったかといえば、小沢一郎から個人的に支援を受けた背景を元に、政策や国益ではなく小沢という「親分」の下に結集して党内抵抗勢力に転じるというお粗末な結果となったのである。そして政治家として未熟なままにあるいは離党、あるいは除名という末路を辿った。
fj197099 @fj197099
次の衆院選では彼らの多くが落選するであろうことは、もはや約束されているに等しい。こうして再び、「小泉チルドレン」の悲劇が「小沢チルドレン」で繰り返されたのである。政治経験未熟な「元政治家」ばかりが増えて、実際に国政を動かすことのできる若い世代の政治家が全く育っていないのだ。
fj197099 @fj197099
そんな中で、既存政党勢力に対する次なる挑戦者が「維新の会」という訳である。しかしこれにしても政党というにはまだ余りに未熟である。大阪都構想はともかく、その他ありとあらゆる政策分野における立場はまだ決まっていないか、決まっていても非現実的な主張に過ぎる。国政を担える力量はない。
fj197099 @fj197099
とはいえ、昨今の選挙は「風」で動いてしまうので、次の選挙も維新の会が躍進する可能性はないとは言えない。その結果、再び今度は「橋下チルドレン」が多く誕生することになろうが、そうした議員の質もこれまでの「チルドレン」に似たり寄ったりであろう。更に維新の場合はリーダーさえ不在である。
fj197099 @fj197099
しっかりした国政経験者、せめて国会議員経験者がいることが望ましいが、維新の会にはそうした人物はいない。故に全く手さぐりで国政の舞台に臨むことになる。民主党でも現実主義への逆コースが生じたように、維新もいずれは現実を直視するようになろうが、それまでに膨大なコストがかかるのが心配だ。
fj197099 @fj197099
バイアス抜きに極めて客観的な見立てとして言えば、従来の「チルドレン」に対する国民の「期待→失望→怒り→逆風」のプロセスは必ず維新の会においても起こるだろう。野党でいるうちはある程度の猶予もあろうが、いつまでも素人ではいられない。脱ポピュリズムを図り、玄人を育てる努力をしてほしい。

コメント

/踊♥ウタマロ\ @utamaro_ 2012年8月12日
先日読売新聞に河野洋平氏のインタビューがありました。小選挙区制度と絡めて派閥にも触れていたので。7/29読売新聞「中選挙区では、こつこつと支持者を開拓し、足場を作って選挙に臨み、30%の支持で当選できたから、困難な問題でも立ち上がってものを言えました。派閥には、そんな政治家を徒手空拳にせず、守る機能もありました。小選挙区制は派閥をなくす狙いがありましたが、民主党には派閥のようなものができ、一方で、自民党の派閥の包容力は弱まりました。」小選挙区に最後まで反対したのは小泉元首相だったそうです。
/踊♥ウタマロ\ @utamaro_ 2012年8月12日
「閥」という語感で印象が悪いのかもしれませんが、役目は果たしていたのかと思いました。有権者が政治家を育てるほどに成熟していないのも現実です。今後どう変わっていけるか興味深いです。
子ぬこ @konukopet 2012年8月12日
もうひとつ気になるのは衆議院議員の非代議士化だよなぁ…
水面計@いつのまにかオッサン @W_L_G 2012年8月12日
もう国立の議員養成機関的なものがないとダメじゃね? 議員を免許化するのは問題だと言え、唯でさえ複雑な現代の政治を素人に任せるほうが危険だろ・・・
フフン @atsushigo 2012年8月12日
「卵が先か?鶏が先か?」という議論になりそうだけど、政党側の問題もあれば、放火魔的な行動様式のメディアの問題、有権者でも“政治意識の高い“人ほど「反○×党なら何やってもいい」という態度に終始している問題も大きいんじゃないかと思う
名無しブラックハンド総帥 @nns_blackhand 2012年8月13日
政治家の意識を変えるには、まず有権者の意識から。
万打無 @mandam111 2012年8月13日
国民の政策評価能力の溶解の方がよっぽど問題なんじゃないの?まともに料理の味も判断できない審査員が勤めるコンテストで料理の質が向上するわけないっしょ。
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