縦に延伸される青春の語り

お二人が共振して語っているのを久しぶりに見かけたので.
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氷菓46号と、自分が初めて作った学校誌の号数は同じだった。そういう点でもいろいろ個人的感慨がある。

2012-08-13 23:45:27
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泣くぐらい真剣に生きるってのは輝かしいことで、いつのまにかそういう情熱も生活の中でどんどん風化していくかもしれない。「ぼくの情熱はいまや流したはずの涙よりつめたくなってしまった」。それでも真剣味は時折浮上して、人を泣かすよねえ。

2012-08-13 23:52:29
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全然関係ないですが、陸山会長の愛称を聴くとドキッとします。

2012-08-13 23:53:22
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高校の青春を題材にした小説や映像作品にピンと来たことがほとんどなかったのだが、『氷菓』に関しては、「自分の経験した種類の、文化系や掛け持ちアリの高校の青春」に近い現象がいくつもあって、来し方を思いやすい。

2012-08-13 23:57:49
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『ハックス!』や『氷菓』は、「エネルギッシュな校風を持つ学校の高校生は、しばしば部活を掛け持ちしつつ、所属しているコミュニティの情報を多重化させてゆくものである」という傾向が前提にあるので、観てて違和感を感じづらいんですよ。氷菓で言うと、摩耶花的なポジションが非常に大事です。

2012-08-13 23:59:46
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後は氷菓の部屋が、密室的ではなくある種のサロンと化したら、ほとんど自分の知ってる経験の後追いになる。

2012-08-14 00:00:34
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「溜まり場でありながら、文化系学生の十字路にもなっている」ような空間があれば、それはだいたい欲しかった高校部活青春モノ。

2012-08-14 00:01:09
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溜まり場を描く高校ものは、だいたいそこを「文化系の閉鎖空間」として書きがちなんですよ。それはそれでいいんだけど、閉じてるとちょっと「自分の知ってる流路がない」感じがして、ムズムズしてしまう。

2012-08-14 00:02:26
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『氷菓』は、所属している人員が古典部の部屋に閉じていないのが面白い。サトシと摩耶花はマルチクラスだからこそ古典部をいい部活にしている。けれど一方で主のように部屋でだらけている奴も必要で、静的な人材と動的な人材の両方が居なければならない。

2012-08-14 00:04:15
アサイ @poplacia

文化部や運動部を掛け持ちしつつ「何者にもなれなかった」という感情を隠しきれない里志に対しては、共感以上のものをもって見てしまうのよ。

2012-08-14 00:04:59
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(自分がハルヒに全然ハマれなかったのは、あの部活の部屋の密室性にいまいちピンと来なかったから。色々外には出て色んな事件は起きるけれど、部屋の意味を多層化させるような人材はあの小説にはあまりいなかった感触がある。)

2012-08-14 00:05:36
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これからの高校生ものに必要なのは、「普段はバレーボール一筋なんだけど、たまたま声の良さを買われて放送部のドキュメンタリに出演したら放送室周辺の居心地の良さをしってつい出入りするようになってしまった」みたいな学校の部活生態系ものですよ。

2012-08-14 00:06:43
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(※かつて実在したサンプルよりお送りしております)

2012-08-14 00:07:03
アサイ @poplacia

「クドリャフカの順番」に妙に肩入れしてしまうのは、舞台となっている高校の『文科系部活動が盛んで学校祭が盛り上がる』という設定に、自分の母校をどこか重ねてしまうからなのだと思う。高校生の頃に読んでいたら今と異なる問題意識を持てただろうにと思ってちょっとかなしい。(再掲)

2012-08-14 00:07:17
アサイ @poplacia

データベースであることを自覚しながらも、特別であろうと結論を出そうと足掻く里志の描写は本当に心が痛む。

2012-08-14 00:08:59
アサイ @poplacia

「趣味人とかこだわり派の人間ってのは、何かに打ち込むものさ。そしてその分野では、誰にも負けたくないと思うんだ」「お前は違うのか?」「違うね」ヤメロー! ヤメロー!

2012-08-14 00:09:16
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学校という建築物の中に、所属団体ごとに色んな意味をつけていきつつ流動的に仲良くなったり喧嘩したりしつつ、主役は背景としての「学校文化」であるような、そういう青春モノならいいですね。で、OBOG含む数十年スパンでのタテ・ヨコのつながりが意外なイベントを引き起こしたりする。

2012-08-14 00:09:47
アサイ @poplacia

里志はじめ古典部の彼らの描かれ方については以前黒猫亭さんともお話ししたな。 http://t.co/xzIYLkQN

2012-08-14 00:11:21
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それまでそういうものを作品にするためには、巨大学園モノにするのが賑やかでよかったんですが、校風がリベラルなら、普通の校舎の大きさ、一学年400名前後くらい(全校で1200名前後)の規模でも、けっこう面白い生態系が生まれるんですよね。

2012-08-14 00:11:44
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『氷菓』は、誤解を恐れずいうと、「偏差値の高い地方の公立高校」に典型的な校風を素朴に反映しているように見えて、そこに共感する自分のいやらしさには一程度自覚的なんですが、でもそういうものをひとまず誰でもアクセス可能な作品に昇華してくれたことは、大変ありがたく思う。

2012-08-14 00:14:28
アサイ @poplacia

中学の頃は「勝つことに拘る」人間で、高校に入った「氷菓」あたりでは超然とした物知りキャラとして描かれて、「クドリャフカの順番」から「遠回りする雛」で人並みの”期待”を持ってるフツーの男子となってゆく、という里志の成長が『似非粋人』というキーワードでまとめられてるのが良い。

2012-08-14 00:14:37
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学校や人物の来歴を「タテに掘る」ような小説が、自分にとって読みたかった青春小説だった。

2012-08-14 00:28:35
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12才から30才くらいまでの複数人の同世代の男女が成長してくっついたり離れたり活躍したり挫折したり死んだり死ななかったりしながらひとまず小確幸を得るところまででプツンと終わるような、でもいくらでもサブエピソードは生やせるような青春モノが読みたい。

2012-08-14 00:31:34
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自分の感覚では、高校から今までの暮らしはずっと地続きなので、高校区切り/大学区切り/それ以降の人生区切り という風ではないんだよな。高校の頃から大学生以上の先輩の存在は重要だったし、大学を過ぎてからも高校生以下とのつながりは重要だった。

2012-08-14 00:32:40
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

青春があるひとつのハコの中で展開されているというよりは、「あるひとつのハコが維持され続けることによって、ある国の各地で長く薄く引き伸ばされた青春を各々が生き続けていられる」ような15〜30代くらいの青春モノ、そういう青春モノがありそうな感慨がある。

2012-08-14 00:34:17