ゆたさんの戦国時代素朴な疑問

捕虜の扱いから経済問題まで@yuta_mozさんの疑問に@sweets_streetさんが答えます
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@yuta_moz

@sweets_street それではお言葉に甘えさせて頂きます。戦国時代に乱捕りで捕まってしまい、奴隷として売り飛ばされた人たちについてですが、彼らの扱いはどのようなものだったのかということです。海外に売り飛ばされた場合でなく、国内での扱いが気になったもので。

2012-08-13 14:49:56
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 下女や奉公人などの下働き、鉱夫などの過酷な肉体労働などがメインですね。待遇的には「食えるだけありがたく思え」な感じですが、慢性的な食料不足の時代なので食えるだけでもありがたいとも言えます。身代金を親族が払って買い戻されることもありました

2012-08-13 15:04:33
@yuta_moz

@sweets_street とりあえず金になればよかったんですかね>身代金を払って買い戻し 火薬1樽=娘50人ですし。売り飛ばされて労働を強いられた彼らは、ひとめで奴隷であるとわかるような目印を付けられたりしたのでしょうか?状況によっては逃げだすことも大いにあると思うのですが

2012-08-13 15:12:14
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 戦地になる村の側から敵方の大将に金を払って「この村では略奪や奴隷狩り禁止」というお触れを出してもらったり、捕まえた人間の親族に「奴隷に売られたくなければ身代金払え」と迫ったりするようなこともよく行われていました

2012-08-13 15:18:04
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 印を付けてたかどうかは知らないですが、食べ物が少ない時代なので逃げたところで食べていけないし、簡単に逃げられるものでもないですね

2012-08-13 15:20:22
@yuta_moz

@sweets_street なるほど。戦国時代というのは想像以上に環境が酷かったのですね。逃げても食べられず生きられないのなら、辛い労働を強いられながらも食糧を得られる道を選ぶ心情も理解できます。ものすごく基本に立ち返る質問ですが食糧が少なかったのは、飢饉のせいでしょうか

2012-08-13 15:30:21
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 寒冷化による収穫減少と、慢性的な戦争状態による流通の不備。こんな時代だから、従軍して戦地での略奪や奴隷狩りで稼ぐ人や、流浪しながらパートタイムの雑兵や人足になったりして食べる人なんかがいたわけです

2012-08-13 15:38:16
@yuta_moz

@sweets_street 世の中が落ち着くなりなんなりしないと改善が難しい状況だったのですね。農作業をする人が減ったための生産力低下の可能性をちょこっと考えてましたが気候はともかく流通は見落としてました。兵には戦場?にて1日何度もの食事が出されていたと何かで見た記憶があります

2012-08-13 15:51:06
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 飢饉だと、むしろ人は余りますよ?経済の規模が落ち込むから、仕事がなくなるんです。人間って飢えても簡単には餓死しませんし。現代でもそうですが、飢餓は流通の不備によって起きます。食料が豊富な地域から少ない地域への融通ができたら、飢饉は防げます

2012-08-13 16:00:41
@yuta_moz

@sweets_street 流通は重要なのですね。だから今でも災害があったら、物流を担う高速道路を優先的に直すのも納得です。ついでに輸送にかかる時間に耐えられるだけの食材の保存方法も大切になるのですね。道があっても物が耐えられないとダメですし

2012-08-13 16:11:41
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 当時は塩漬けや干物なんかが保存技術としては存在しますね。穀物も保存がききますし。街道や港湾などの交通インフラのメンテナンスや、流通路の治安の問題などのほうがずっと深刻ですね

2012-08-13 16:20:07
@yuta_moz

@sweets_street その当時の塩の価値もそのへんに関係してたんですかねぇ。穀物の保存がきく点はとても重要だと思ってます。流通路の治安は維持するのがとてもむずかしそうですね。職がなくなると略奪行為に走る人も少なからずいそうですし

2012-08-13 16:30:07
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 塩は調味料であり保存料ですからね。流通路の安全の確保は、広域に影響力(武力)を行使できる権力がないとできないですね。あと、おっしゃるように仕事の確保も重要です。戦争や普請などには失業者の吸収という意義もありました

2012-08-13 16:34:27
@yuta_moz

@sweets_street 流通路の安全を安定的に確保するのに必要な影響力は相当なものなのでは。一時的な討伐より継続することが難しそうです。失業者の話はとっても興味深いですが、経済についていかんせんさっぱりなので修行を積んできますorz

2012-08-13 16:47:48
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 流通の安全確保には、道中の有力者を大人しくさせて勝手に通行料取ったり、通行者を襲撃したりしないようにさせる実力が必要ですね。失業者に関しては、「仕事がなかったら、暴力に物を言わせて稼ぐ選択肢が当たり前に存在した時代である」ということを抑えておけば問題無いです

2012-08-13 16:54:45
@yuta_moz

@sweets_street え、勝手に通行料をとっちゃうんですか? 通行料をとるための拠点をおくことでそのあたり一帯の強奪行為に対する抑止力と、拠点の維持を兼ねた収入源という意味でしょうか…質問ばかりで申し訳ない(;´Д`) 失業者についてはどうにでもなると解釈することにします

2012-08-13 17:07:03
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 本来は領主は領内では何やってもおkなので、勝手に関所作って通行料取るのも、通行者を襲撃するのも自由なんですよ。それを大名権力が「勝手なことするな」とルールを決めて介入するには、法令の伝達や執行を行うための行政機構と、言うことを聞かせるだけの軍事力が必要なんです

2012-08-13 17:22:37
@yuta_moz

@sweets_street そっか、大名といってもその地で勢力を伸ばした人間とも限らないですし、伸ばしたところで有力者を吸収し切れてるとも限らない。別の地域の人間の場合、すでに別の有力者がいるのが当然ですものね。

2012-08-13 17:32:08
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 当時の大名権力というのは服従している領主の上に乗っかってるんで、力がないと領国内の領主ですら言うことを聞かなかったりしますね。進出先の領主に言うことを聞かせるのも一苦労ですよ?当時の領主は主君が弱いと見たら、足元見て奉公の手を抜きますし

2012-08-13 17:35:27
@yuta_moz

@sweets_street 領主とうまくやれなかったら入るお金も少なく実質支配もままならないのですね。毛利隆元が亡くなった後税収ががくっと落ちたようなものなのかしら

2012-08-13 17:39:57
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz だから、領主の掌握が大名の一番重要な仕事だったんです。所領や権益などの安堵、領主同士が揉めたら調停などで面倒を見てやる。その代わりに軍事的・経済的負担を要求し、安堵や調停の裏付けになる力を維持する

2012-08-13 18:05:38
@yuta_moz

@sweets_street となると一度戦をするのも、想像以上に大変だったのですね。それぞれに負担を強いるわけですから、それ相応のメリットが必要だし、それだけの関係を築いていないと出し渋りも当然してくるでしょうし

2012-08-13 18:12:50
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz だから、略奪や奴隷狩りなどで領主の懐を潤わせたり、納得して兵を出してもらえるような大義名分をこしらえたりするわけです。普段からの領主たちとの関係性も重要ですね。だから、領主との文書のやり取りも大切なんです

2012-08-13 18:19:17
@yuta_moz

@sweets_street 本当にいろんなことが複雑に絡み合って重なり合ってるんですね。パイ生地みたいだー。略奪や乱捕りを黙認するのにも、ちゃんとした理由があるって忘れないようにしときます。

2012-08-13 18:31:04
お菓子っ子 @sweets_street

@yuta_moz 領主には領主の利益があるんで、自分が損することや納得出来ないことはしたくないんですよ。領主の下の地侍や名主なんかもそう。だから、「下につくと利益がある」と思わせ、実際に利益を与えないといけないわけですね

2012-08-13 18:38:43