発達障害に対する偏見

発達障害について詳細が判明されたからこそ偏見がなくなるというわけではない。「発達障害の人が自力もしくはサポートにより社会で暮らしているのは当たり前 → 差別する人の方が恥ずかしい」という図式が成り立てば、差別や偏見の大部分はなくなっていく。
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@mirai_list

病気に関する偏見・デマというのは、その事態をどれぐらい深刻と受け止めるかによって変化する。 たとえばマニラで100人の人が風邪をひきましたというニュースが流れたって誰も気にしない。それに対し、海外で新型のインフルエンザが発生しましたというニュースが流れたら大騒ぎになる。

2012-08-14 18:55:15
@mirai_list

2009年に豚インフルエンザが発生した時には、帰国客をホテルに留め置いたりという不安をあおる対応をしたあげく、ウィルスは国内に入ってしまった。 その結果、インフルエンザが流行っていると噂された地域に対してタクシーが乗車拒否をしたりという事例まで発生した。

2012-08-14 18:57:56
@mirai_list

インフルエンザに関するデマや過剰反応は、その病気の深刻さや生命科学的な裏付けといった正確な情報ではなく、人々の印象によって発生した。

2012-08-14 18:59:10
@mirai_list

同じ事は発達障害についても言える。 発達障害の原因や対策が正確に分かれば人々の偏見が無くなるというのは甘い考え。 むしろ正確な理屈付けが行われるほど差別や偏見が強まる恐れがある。

2012-08-14 19:00:33
@mirai_list

偏見を防ぐにはどうすればいいかというと、発達障害に関する知識・ノウハウ・分析は当事者・支援者・研究者など興味がある人にとどめるようにすればいい。 一般人のうち勉強する気のない人に対しては発達障害の社会適応策が見つかったとだけ伝えればいい。 (続きます)

2012-08-14 19:09:31
@mirai_list

「発達障害の人が自力もしくはサポートにより社会で暮らしているのは当たり前 → 差別する人の方が恥ずかしい」という図式が成り立てば、差別や偏見の大部分はなくなっていく。 20年ぐらいの長期戦になるかもしれないが、発達障害はこのような形で当たり前かつ解決可能な課題になっていくと思う。

2012-08-14 19:12:55
@mirai_list

正確な理解と正しい支援の両立は、発達障害の場合は大変だと思う。 「環境さえ整えば、一般人よりも高い能力を発揮する場合がある」という事実は、本人はとにかく、他の人間にとっては嫉妬や嫌がらせの動機にすらなる。 解明されていくにつれ問題になる要素は他にもいろいろある。

2012-08-14 19:20:10