『平沢進師匠、自身の顎関節症について語る』

Susumu Hirasawa @hirasawa

ごきげんよう。これから生意気、一人前と言われようと耐え忍ぶ覚悟を持って言うのである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

私は現在「顎関節症」なのである。「顎関節症」というのは声楽家の方々やその他あごを酷使するような職業の方々に生じやすい顎の蝶番の不調なのである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

私ごとき、必要がなければ歌わない不届きなミュージシャンが「顎関節症」になるのは、恐縮なのである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

しかし、「バカコーラス」等、大口を開いて同じことを何度もやるような愚行の後や、特にレコーディングなどの最中にはよく「顎関節症」になるのである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

で、私の場合、全うな人体の開口能力を失い、ほとんど口が開かなくなるのである。実は、リハーサルによっても「顎関節症」は生じる。ゆえにライブの最中は実際、開かない口を無理にあけることがある。

Susumu Hirasawa @hirasawa

以上を要約すると「ヒラサワは顎が外れている」のである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

時には蝶番付近が炎症を起こすが、それは「物質Ｘ」によってすぐに解消する。しかし、物理的に外れた顎は戻らない。

Susumu Hirasawa @hirasawa

指１本分くらい入る程度にしか口が開かないのである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

そこで、顎の運動をやることになる。これをやると数時間は概ね普通に口が開くようになる。

Susumu Hirasawa @hirasawa

しかし、この運動は決して人に見られてはいけないのである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

激しくバカに見えるからである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

この運動にはシーケンスがあり、各パートを一定時間保持する。「酸欠のフナ」→「空腹のピラニア」→「海がめの産卵」→「ヤクザ」→「もう１人のヤクザ」→「酸欠のフナ」、と延々繰り返される。

Susumu Hirasawa @hirasawa

特に「海がめの産卵」が著しくバカである。しかし、海がめを「バカ」呼ばわりするつもりはないし、それに続く「ヤクザ」によってある程度人としての尊厳は回復するが、元の「ヒラサワ」に戻るためにはもう一回別の「ヤクザ」を経過しなければならないところがナニなのである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

では元の「ヒラサワ」に戻った時に「ヤクザ」以上の尊厳があるかと言えば、無い。

Susumu Hirasawa @hirasawa

仕事の手を止めてこんなこと書いてるようじゃ、無い。(　ﾟ∀ﾟ)o彡°ない！！ない！！(　ﾟ∀ﾟ)o彡°ない！！！

Susumu Hirasawa @hirasawa

玄米で稲荷ずしを作ってみた。イザ食べようとして気がついた。絶賛顎関節症中の私は稲荷ずしの直径が通過できるほど口が開かない。

Susumu Hirasawa @hirasawa

そこで、キツネの袋からご飯がはみ出さないよう、丁寧に丁寧に平べったくつぶして食べた。

Susumu Hirasawa @hirasawa

食べながら想像した事は何か。これは役に立つので新婚夫婦や月々のお手当を貰うパパがいるホステスや、これから嫁に行こうとしている、近頃関東スレしている自称ニューハーフも知っておくと便利だ。

Susumu Hirasawa @hirasawa

もし、旦那さんやパパや、そこらへんが顎関節症の場合、食卓で「はい、あなた、あ～んして」はダメである。

Susumu Hirasawa @hirasawa

顎関節症の開口は「い」までが限度である。よって、食卓に並ぶものは全て「い」で食せる高さに制限されていなければならない。

Susumu Hirasawa @hirasawa

そうしておいて、「はい、あなた、い～んして、い～ん」とするのが適切である。

Susumu Hirasawa @hirasawa

「高さ制限」を忘れないように。

Susumu Hirasawa @hirasawa

今後作る全ての歌詞にも、高さ制限が必要と思われる。私クラスの関東風顎関節症になると。