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なぜバキは最終回で失敗してしまったのか?範馬刃牙に足りなかったものとは?

2012年8月16日をもって、20年間の長きに渡った「グラップラー刃牙」シリーズもついに一応の終わり(?)を迎えましたが、その内容については賛否両論のようです。 そんなツイートのひとつをまとめてみました。 追伸 一応、刃牙シリーズはまだ続くようです。 続きを読む
マンガ グラップラー刃牙 範馬刃牙 バキ 最終回 板垣恵介 少年チャンピオン
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こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
バキの最終回は、シンプルにひどかった。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
バキ最終回、「あれはあれでアリだ」という弁護も大いに成り立つんだけど、それは「バキだから」であって、一般論としてのエンタテイメントやストーリーテリングからは「失敗」の事例以外の何者でもなく、さて「ああならないためにはどうすればいいか」というケースタディの段階に入るわけです
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
ここでいう「バキだから」は、長年やってきたことへの慰労であり、いい加減〆ないとまたこじれるからさっさと片付けましょうという厄介払いであり、ヘタレそのものが個性として認識されてる出川みたいな扱いであり、決して名誉なものではないんだな
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
物語における「成功」を定義するならば、読者・視聴者の期待通りの結末を用意すること。それが想像以上の描写ならば大成功となる。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
さてバキにおける読者が期待していた結末とは何かというと、「バキが勇次郎を腕力でぶちのめして地面にキスさせる」だった。でもそうすることができなかった。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
ニール・D・ヒックスの古典「ハリウッド脚本術」によると、ドラマの構成は極限まで単純に分解すると三幕に分けられるという。「誘引」「期待」「満足」
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
「誘引」で主人公が目的に向かって進まねばならない状況や理由を説明して観客を引き付け、「期待」で主人公の目的に向かっての準備や葛藤や対立を描いて盛り上げ、「満足」で主人公の運命の結末を成功なり失敗なりで描き、観客の気持ちを〆る。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
バキでは、「誘引」つまり主人公刃牙が勇次郎を倒さねばならない理由や宿命を十二分に描いた。ここはすごく成功した。だから人気が出た。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
ところが「期待」のところで立ち向かうべき勇次郎の強大さばかりがアピールされて、刃牙がどんなトレーニングを積んでもどんな強敵(と書いて友と読む)を倒しても、勇次郎を倒すための準備につながってなかった。失敗の足音はここから始まる。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
編集部の都合か、作者がそうしたかったのか、どっちでもいいけど長いことソレが続いた結果、「満足」を描かねばならない段階(ここ1年の連載)で作者は気づく。「やべぇ……今まで刃牙に勇次郎に勝てると思わせられるような準備、させてきてなかった……」
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
そして味噌汁作りが始まって、ああなってしまった
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
たぶんここまで書いて「そんなにひどいのか」ってチャンピオン買いに行った人いるはずだから私はチャンピョン売り上げに貢献した
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
結論。物語は最後の「満足」をどのように描くかイメージだけでも想定して作らなければならない。将来の自分の想像力に期待してはいけない。さもなければ夢オチなどのデウス・エクス・マギカに陥ってしまう。
甲賀志 @hiroujin
@MyoyoShinnyo 刃牙の失敗のひとつに、「刃牙は何ゆえに戦うのか?」という問いに最後まで答えが出せなかったこともあると思います。常に彼の存在意義が勇次郎と対立するという一点に絞られてしまったため、勇次郎無しには独り立ちできない脆弱なキャラ性があのラストに至った原因かと。
甲賀志 @hiroujin
@MyoyoShinnyo 「父と子」というテーマは古典的なテーマですが、そこには父を乗り越えるための子の自立した存在意義が描かれなければならないのですが、刃牙では結局それは描かれませんでした。「父と子のコミュニケーション」をテーマにするなら、最後は日常に戻らないと収まりませんし
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
実は「何ゆえに戦うか」はけっこう出てたんだけど、そのたびに忘れられたり、意外性を期待してちゃぶ台返しされたりしてんのよね。例として「母の仇打ち」→母は実は愛されていた 「戦いジャンキーな父を救いたい」→食事のマナー教えてくれる常識的な父親でした
甲賀志 @hiroujin
@MyoyoShinnyo その「何ゆえに戦うか」も、あくまで勇次郎がいて成立するもので、もし勇次郎がいなくなったら、戦う動機そのものが吹き飛んでしまうんですよね。存在意義の根幹を勇次郎に頼りきってしまっている。刃牙単体で自立できていない典型例で、これは痛かったと思います。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
愛されていたっていうより幸せだったみたいな描き方だっけ。
甲賀志 @hiroujin
そんな感じでしたね。 RT @MyoyoShinnyo 愛されていたっていうより幸せだったみたいな描き方だっけ。
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
みんな「勇次郎が負けるはずが無い/負けないだろーなー」って考えつつも、「それでも……それでも板垣先生ならなんとかしてくれる……(想像を超えるグラップルで勇次郎を倒してくれるはず)」って心の底で思いながら読んでたわけで
甲賀志 @hiroujin
@MyoyoShinnyo 恐らく板垣氏は「バキが勇次郎を腕力でぶちのめして地面にキスさせる」のをかなり前から諦めていたんだと思います。それで「父と子のコミュニケーション」にテーマを変え、実は母は幸せだったとか、常識的な父だったという描写に変えたのでしょう。子が初めて知る父の姿と
甲賀志 @hiroujin
@MyoyoShinnyo しかし「父と子のコミュニケーション」をテーマにするなら、2人の日常とすれ違いを丹念に書く必要があるのですが、そんな事は今までやってなかったので齟齬が生まれ、さらに戦いという非日常とで噛み合わず、結果あの味噌汁に見られる中途半端なラストになったのでしょう
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
単体としてはすっごく成功してる秀逸ですばらしいキャラクターなんだけど、ドラマの構造的に失敗したという例になるのかな勇次郎は。
甲賀志 @hiroujin
そうだと思います。巨大な脅威としてのキャラ立ては見事だったのですが、それ以外、特に刃牙に対する心情の掘り下げが駄目かと。 RT @MyoyoShinnyo 単体としてはすっごく成功してる秀逸ですばらしいキャラクターなんだけど、ドラマの構造的に失敗したという例になるのかな勇次郎は
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo
さしあたって家にあるバキ全巻をどうやって処分するかなのだが…
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コメント

ToTo @toto_6w 2012年8月16日
せめて死刑囚編辺りで止めとけばなぁ(´・ω・`)
小石柔 @kk5163 2012年8月16日
「バキだからあれでOK」と言われる形に引きずり込んだ時点で作者の勝利、みたいな理屈も成り立ちかねないマンガなのがまた。
シュージロー @syujiro 2012年8月17日
シリーズは継続って(;一_一)やはり、師匠を超えるどころか自ら知名度を下げてしまったな、板垣という男は。
takeship @takeship0602 2012年8月17日
中国拳法の爺様の台詞が蘇る。「死ぬが勝ち」みたいな。何を言ってるが分からねーが、 まあそう言う事だ。
どりドリ @d_doridori 2012年8月17日
あの最終回、死刑囚編からたびたび主題に上がってきた「強さとは」「勝ち負けとは」について作者からの現時点での回答に思えた。だからあの終わり方はあれでありかなと。ただ、親子の問題とかは全部放り投げてるし、それを描くのにエアー味噌汁のちゃぶ台返しはどうなの?とは思うが。結局、ここまで話をややこしくなり物語が迷走した原因は勇次郎に勝つ方法が「勇次郎自身が敗北を受け入れる」しかなくなってしまったから、かと考えている。
野良猫に襲われる @damaten 2012年8月17日
なんか今回は意識失った時点で俺の負けだみたいな感じでバキは言ってたが、ならオリバの肉団子で意識失った時点でバキは負けなんじゃないのか?オリバ相手だったら息吹き返した後に殴り倒しても勝ちを誇っても良いと言うのか!
野良猫に襲われる @damaten 2012年8月17日
あれか。意識失ったバキを見下ろす姿勢に問題があったのか。オリバは見下ろし方が下手だから駄目だったのか…。
551♪ @maeken551 2012年8月17日
最終回読んでみた・・・やっぱり中途半端は否めないなー。結末がどうとかいうのは置いといたとして、先に結論ありきの不条理?なストーリー展開、というのが素直な感想。この展開に持って行ってオーガがこの発言?・・・等、気になることは多々あるんだけど、結局は「刃牙だからOK!」に一票。腑に落ちないことはこれまでも何度もあった。きっと次作も喜んで読むんだ俺は。
斑猫賢二(HAN-NEKO,Kenji) @Tvvitter_com 2012年8月17日
「ミソがついたショッパいラストだ」と読者に思わせたかったのではないでしょうか
りょーいち @barkindog2099 2012年8月17日
勇次郎を巡るあれこれは「美味しんぼ」の雄山と同じ感じなのかもなぁと思ってみた
まるちゃん@大湊警備府 @malchan1224 2012年8月17日
そんなことよりイカちゃんがカワイイ。
たまこん(兵庫県) @tamacon01 2012年8月17日
そういやオリンピックで思い出したけど、ボルト対烈は結局どうするんだ。
高村武義 #WalkAway @tk_takamura 2012年8月17日
「範馬刃牙最終回。しかし皆様いろいろ思うところがあるようで。」 http://d.hatena.ne.jp/taka_take/20120817
NAMA @dj_nama 2012年8月17日
親子の対立がどんどんなあなあになっていく感じは、美味しんぼに通ずるところがあったね。
Tz @Tzweet 2012年8月17日
いや、だめだろ。
未定 @twintailsuki 2012年8月17日
囚人リク面白いよね
Watanabe Y @pearlycorn 2012年8月17日
父殺しの話のはずが和解で終わっちゃうのは、長期連載していくうちに作者が年を取って父親の方に感情移入し始めちゃうから説。
うさ学 @ottwo 2012年8月17日
あれだけ殴り合って最後精神論で決着するとか、天内悠にキレた勇次郎みたいな気分になった
neologcutter @neologcuter 2012年8月17日
むしろオチの部分だけ「浦安鉄筋家族」の浜岡賢次に依頼すれば良かったのでないか。
地元密着なび新谷貴司(パゴちゃん応援中) @localnavi 2012年8月18日
結局、作者が何をどう考えて想像してみても「バカが勇次郎に実力で勝つ」展開にできかったんだろうなと思ってる。
うすら @usura01 2012年8月19日
てっきり最大トーナメント編の前座試合かと思ってたのに・・・
turibasi_wataru @turibasi_wataru 2012年8月21日
バキが腕力で~エンドを期待してなかったのは少数派なのかな。バキシリーズのマンガ的強さ描写がインフレした状態からの「強さ」についての一つの解として、ワガママ/意思を通す力というのは面白かったのだけれど。
かじめ焼き @kajime_yaki 2012年8月21日
pearlycorn 美味しんぼの轍踏んでるね。 ドッチも父性は克服すべき野蛮人だったのに、 ドンドン理知的な後付がされていって、克服できなくなっちまった。
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