NO.6　ネズ紫転生パロ

休止中 @odd019

来世のネズミと紫苑は普通に学校で出会って、なんか息が合うって普通に仲良くなって、放課後一緒に遊んだりお互いの家行ったりして仲良くなるんだけど、一緒に居るうちに、どうもデジャヴを覚える瞬間が多くなってですね

休止中 @odd019

始めての経験でも、「前もきみと、こんな事をしたような気がする」って紫苑が言い出して、ネズミは気づいてないんだけど、段々それが増えてった紫苑だけ、なんかアレッ？ってなってですね

休止中 @odd019

紫苑は前世に気付くんだけどネズミは気づかないままで、デジャヴにしてもお互いに波長が合うって事だろ？って事になって二人は付き合うんですけど、その一方で紫苑はついにはネズミ(前世)の夢まで見るようになってなるんですよ

休止中 @odd019

で、しばらくはネズミと恋人になって嬉しいし毎日楽しいし、ってんでその夢にモヤモヤしつつも楽しく過すんですけど、ある日ネズミとひょんな事で喧嘩して

休止中 @odd019

ネズミに悪態付きながらも寝る前に鳴らないケータイを見て、淋しいなって思いながら眠りについたら、その日も(前世の)夢を見るんだけど、それがいつもの楽しい思い出じゃなくて 強制施設でネズミが銃で撃たれたシーンを見てしまってですね

休止中 @odd019

ネズミが撃たれた瞬間に夢から覚めて、夢か、って思うんだけど、動悸と不安が酷くて喧嘩してるのも忘れてネズミに電話する紫苑ちゃん。だけどネズミは出てくれなくて、家から飛び出してネズミに会いに行ってですね

休止中 @odd019

ネズミのアパート訪ねて行ったらネズミは寝起きだったみたいで 眠そうな顔しながら出て来るんですけど、紫苑はそんな顔見たら やっと、あれはただの夢だったんだ、って分かってこんな押しかけて来た自分が恥ずかしくてしかも喧嘩中で、っていうの全部思い出して何も言えなくなってしまってですね

休止中 @odd019

こんな真夜中に、非常識だよな…ごめん、って帰ろうとする紫苑を引き止めて、こんな夜中にあんた一人で歩かせられるかよ。泊まっていけば。って言って部屋に招き入れるネズミちゃんマジイケメン

休止中 @odd019

ネズミの部屋で落ち着きながら、夢の話をしてて、こんなので取り乱した自分が本当に馬鹿だって恥ずかしくなってですね。 「それで心配になって、会いに来たの？」ってネズミちゃんに聞かれて居た堪れなくなりながら、ごめん、って頷いたら、盛大にため息を吐かれて余計に凹む紫苑ちゃん

休止中 @odd019

「あんた筋金入りの馬鹿だな」って言われて、紫苑ちゃんはなす術もなく。ネズミは、項垂れてる紫苑ちゃんを引き寄せて、「でもあんたにそんなに大切にされてる事が嬉しいなんて、おれも大馬鹿だ」って

休止中 @odd019

そのまま昼間の喧嘩をお互いに謝って、二人で初めて一線を越える一夜を過すんだけど、結局紫苑が見た夢はなんだったんだろう、みたいな

休止中 @odd019

その日からネズミも少しずつ夢(前世の記憶)を見るようになるんだけど、もしかしてこれが 紫苑が言ってたやつなのか、って思いつつ。紫苑はどんどん鮮明に前世の記憶を見るようになって、次第に夢と現実が重なるようになって

休止中 @odd019

他の夢と違って一貫性があったり体験したような妙なリアリティがあったり、紫苑も段々これがただの夢じゃないって思うようになって、夢の存在が悩みになった頃に、以前学校に申し込んでた留学体験の話が出て来て、一時ネズミと離れ離れになるんですね

休止中 @odd019

現実のネズミに癒されつつ、夢のネズミに悩まされてた紫苑はその留学体験を良い気分転換だ、と思って参加を決めるんですよ。そんで二週間くらいのショートステイで留学行くんですね

休止中 @odd019

留学先というのは昔、独裁国家から革命が起きて民主主義になったって国なんですけど、今は都市改変と共に名前も変わってる。革命の跡地や博物館が至る所に残されて、その歴史は今でも受け継がれてるんだよ、みてーな説明をサラッと聞き流す紫苑

休止中 @odd019

その留学先に赴いて、座学で勉強したり色々な観光地や特定文化遺産を見学したりで異文化交流を友人とそこそこ楽しむ紫苑。ネズミとは国際電話で連絡を取りながらも、不思議な夢を見る事はなく、穏やかに過してるんですけど、最終日前日が午後の半日自由行動になってですね

休止中 @odd019

どこに行こうって最初迷うんですけど、地図を見ながら観光地というには少し廃れてる郊外になんとなく目が行ってしまって、周りが他の観光地勧めたりするのも断わって、一人で(内緒で)そこに行く事にするんですよ

休止中 @odd019

街のはずれまではバスが出てるんだけど、そこからは徒歩で、運転手にこの先には昔の街の後があるだけですよ、って言われるんだけど、それでもなんとなく行かなきゃいけない気がしてですね。降りた先は平野と森とがあるような自然で、でもなんとなく見覚えがあるような気がして

休止中 @odd019

フラフラ歩いてたら段差に蹴躓いて派手に転んで、かと思ったらその先に大きな窪みがあってそこに転がり落ちて、なんだこれすごくツイてない、みてーな

休止中 @odd019

落っこちた窪みの中で顔をあげたらそこには地下に伸びる廃墟があって、初めて来る場所なんだけど見覚えがある気がして、その中に入るんですね。ずいぶん苔むしてたり壁がはげてたりするんだけど、通路は通れるし、奥には扉があって、紫苑は奥に進んで行くんですね

休止中 @odd019

最初は昔の戦争中の塹壕かと思ってたんだけど、扉を開ければ風呂場だったような所とか、物置だったような部屋があって、次第にここには誰かが住んで居たんじゃないか、って思い始める紫苑ちゃん

休止中 @odd019

で、ある扉を開けようとしたら、その扉の前で今までで一番強いデジャヴには襲われて、ギクッとするんだけど、開けずには居られなくて開けちゃうんですね

休止中 @odd019

開けたらその先にあったのは、本棚に囲まれて、あとはテーブルと椅子とベッドがある「誰か」の部屋。埃まみれのテーブルの上には本が一冊おいてあって、本に被った誇りを払うと、そこには見覚えのある表紙。あの夢でみた事のあるその本。反射的に、その中身は日記だと分かる紫苑ちゃん

休止中 @odd019

ページを捲ると、そこにあったのは見覚えのある文字、綴られた内容。日記を読んで行く度に、 デジャヴが酷くなり、これはぼくが書いた日記じゃないか、と前世の記憶の一部を思い出す紫苑

休止中 @odd019

前世の紫苑は、ネズミと再会を誓った後に、日記を綴りながら待って居たんだけど、ネズミとの再会を果たせずに死んでしまって、この部屋は誰が手を加える事もなく、そのままに放置されていたんだよ、的な