季語「秋の王2012withホメロス」
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洗濯物干したことを記念して「おお、アポロンの使者はわたくしの城に降臨し、冬将軍(←クーラーのこと)の夜の帳にて休むわたくしを灼熱のバルコンへと誘いて…」等と叙事詩をわめいていたら「いいからラーメン食え」と言われ「おお、黒い髪の御子(←海苔のこと)たるや」とわめいていたら「食え」と
2012-08-15 15:03:11黒い髪の御子泳ぐ夏の湖に恥じらい絡まりあう亜麻色の処女(をとめ)、彼女の髪束たちはかつて急峻な岩肌を駆けていたであろう四足の獣、今はそれも肉片となりて静かに浮かびしものとしてのそれ、にしばしの休息を求めている。
2012-08-15 15:18:57見よ、全裸の男を!その屈強な肢体をもて天使より賜されし純白の粉を練り上げる躍動!牝牛の乳は安らかに彼の腕をつたい器へまどろみ、ビーナスの卵さえも微笑をたたえ横たわる。嗚呼、煉獄の炎に怯えることもなく彼は其れ達を焼き、裏返しさえしたのだ、見よ!全裸の男を!(ホメロス『パンケーキ』)
2012-08-16 02:53:29全裸の男、着衣して外出するは病の妻を川辺に遊ばさんが為。初秋の川辺いと美しく小鳥は慈悲深く囀る。刹那、肩を叩かれ振り向けば制服の男達微笑を湛え、汝規則違反せしとや。着衣の男哀れにも手持ちの金奪われ帰るその肩は力なく落ちて。病の妻は只一言「一通やん」と。(ホメロス『一方通行』)
2012-08-16 20:20:29不機嫌なりし者、病の妻を顧ず筋肉を鍛えんが為に遠方へと遊び行くがいい!夜陰に紛れて子犬と戯れるがいい!鮮血しとど落ちる生肉に異国の野菜を塗し思う様食らうがいい!不機嫌なりし者、それで己の機嫌が治るなら!然し妻は散髪する予定だった。(ホメロス『約束破りめ』)
2012-08-17 01:39:42労働は善である。汚れた服はミルクのように白くなるまで洗え。室の窓は開け暗がりを作るな、いつでも天使が通るようにせよ。食事は粗末でも器が清浄なら満腹となろう。働け働け全裸の男、お前は偉大な親切者だ、妻は何もしないがそれは病のせいだ、仕方ない、仕方ない、仕方ない。(ホメロス『働け』)
2012-08-17 02:16:17労働!この全にして善なるものよ!神々の賜されし肉と骨の一切の運動体の結晶よ!荒らされた土地を喜んで耕せ、干からびた湖に喜んで水を引け、神々は其れを見逃しはせず、お前とお前に繋がる者は永遠に魂を天上の花園へ誘われるのだ!故に怠惰な妻を持つ者は幸福者である。(ホメロス『もっと働け』)
2012-08-17 02:35:29讃えよ、病の妻を!猛り狂う父なる太陽に敗れ焦熱地獄と化した危険な外界へ可憐な足を一歩踏み出した其の蛮勇を!誰もが汗と汚泥に塗れたるこの時季にありて彼女は髪を切り眉を描き唇には紅さえ載せた、其の微笑はエリダヌス川の畔に咲く一輪の白百合にも似て!寿え、病の妻を!(ホメロス『外出』)
2012-08-17 15:49:28この私にホメロスの座を奪われないように気をつけるがよい!RT@wakewaka2000 いかにも RT @onakamushi お前だったのか RT@wakewaka2000 @onakamushi ホメロスは私だ(笑)
2012-08-18 01:01:53「ばれたか。」と秋の王は言った。 RT@Seki_Etsushi @onakamushi @wakewaka2000 この時季の叙事詩口調、ホメロス実は秋の王かもしれませぬ。
2012-08-18 02:10:52「うむ。苦しゅうない。この時季わが国を訪れた者は皆等しく友である。」と秋の王は言った。 RT@wakewaka2000 @onakamushi 秋の王さま、はじめまして!
2012-08-18 02:19:11「あれからもう一年…早いものだ…色々なことがあった…イロイロありすぎてうっかり自分が季語であることすら忘れかけていたが季節は正しく巡り巡って余はまた玉座に就いてをる。やはり余は季語…季語としての余…季語とYシャツと余…」と秋の王はしみじみしていたが、
2012-08-18 02:26:30今年のイタコは暇なようで内心いろいろな事案を抱えているので秋の王だけにかかずらってはおれない。秋の王よ、ちょっと待っててね。
2012-08-18 02:30:28去れ、秋の王!朝な夕な風涼やかに木々は含羞を帯びて色づき、田畑は実り多く果実は愈愈甘く万物が詩となるこの時候に於いて唯一人暗愚魯鈍を晒し詩を紡ぐ妨げとなる様々の理に適わぬ言語を弄すは如何なる所業、我詩人たる誇りと義憤もて高らかに宣告す、去れ!秋の王!ゼウスの雷が汝を貫く前に!
2012-08-18 03:06:00