かしづくりの、おはなし

自分なりに気になる方達による、作詞のお話。「ふぁぼが見づらいから」っていうわがままから作った個人参考用まとめです。
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さっきべるさんと話したときの自分の発言。「一般に歌詞って視覚と聴覚の情報に偏るんだけど、濃密さって、むしろ味覚嗅覚触覚の情報にあると思う。情景の記憶はゆがむけど、身体感覚にもとづく記憶はおそらく不変だ。それで、年齢とともに時間を圧縮することができなくなって、自然と薄くなっていく」

2012-05-13 18:08:12
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あらためて確認したことはないが、べるさんは、「曲より歌詞のほうが大事。その歌詞に対して最適な曲が一つ決まる。作編曲は必然性の従物だ」と考えているふしがある。逆に自分は、「歌詞より曲のほうが大事。メロディのよさは国境も時代も超えられる。作詞は曲の解釈の一つにすぎない」と考えている。

2012-05-24 12:28:42
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作詞の極限として旋律との一体化があると思う。言文一致ならぬ言調一致ともいうべきか。たとえばキャンディーズ「春一番」の、「もうすぐ春ですねえ」は、実際に会話で発する音の流れにきわめて近い。この曲の場合、作詞者と作曲者は同一なのだが、曲先で歌詞を書くならまさにこの水準が必要だと思う。

2012-05-24 12:46:24
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作詞の方法でいま思いついたんだが、要所の一言をまず決めて、そこから5W1Hで単語を起こしていったら、かなり速いスピードで一曲書けるのでないか。たとえば、強くなりたい、なぜ、守りたいから、なにを、大切な人を、いつ、永遠に、どこで、ここで、どのように、ふたりこのままで、という感じ。

2012-06-02 00:19:33
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作詞について最近の方法は、自分のなかでは第三期だ。第一期、多めに書いてから削る。第二期、上から順にベタ書き。第三期、書ける(書きたい)ところから書いて間を埋める。で、これの逆を行くと、先日の方法(http://t.co/h1oafeZL)になる。自分は変な方向に技術が伸びたな。

2012-06-09 00:31:43
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作詞の極限は言語を超えたところにある(http://t.co/uAw6QrMJ)。音にはクオリア(普遍的感性)があるから、任意の文字列はすでに理想的メロディを内包しているはずである。すると、歌詞先において言語は解体され(最適化)、曲先において言語は新設される(造語)べきである。

2012-06-09 17:51:20
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音楽全般について、べるさんにいくつか質問してみました。意外と真面目に答えてくれたと思います。全部で2時間半くらいになっています。 / bermeiさんにきいてみよう 1/3 (sound only) (56:05) #sm18597996 http://t.co/E4HhqzAd

2012-08-13 01:03:03
kidlit / チエ @chi_e

interfaceさんの作詞の話面白いな。わたしは頭から大体入るけど、核になる一節がどこかに既に置いてあることはよくあるかなー。そういう点では小説の作法に似てるかも。プロットとか書きたいブロックがある程度置いてある。

2012-08-18 07:51:10
kidlit / チエ @chi_e

ただわたしの場合、作詞では強い背景とかプロットを決めすぎても詞の力とか旨みみたいなのがよく出てこないことが多い気がする…んだよね。ばっとふわっと作ったほうがうまくいくことが多い。。w

2012-08-18 08:02:52
kidlit / チエ @chi_e

もうひとつ作詞のときに、最近特に意識する所があって、それがメロディの求める発音の動き。例えば鋭く持ち上がるメロディの最後の長い音に対して開放的なアが入るか閉鎖的なウが入るか…みたいな。その要求に対して物語の流れがかみ合うかどうか。

2012-08-18 09:03:04
kidlit / チエ @chi_e

また例えばフレーズに対して韻を踏む音、韻を断ち切る音をどう選択するか、それが言葉として魅力があるか、とか…作詞ってわりと複眼的な技術で成り立ってるとおもう。

2012-08-18 09:06:20
kidlit / チエ @chi_e

単一の言葉では力が弱くても、なにか違う言葉と繋がることで別の側面が表れるかもしれない。文章自体が単純でもその文脈の中では異質な力があるかもしれない、とか、そういう言葉の発見をするのも作詞の醍醐味で、大変だけど楽しいです。

2012-08-18 09:08:18
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曲先で歌詞を書く場合、要所の一音を生かすためにaiueoのどの行の文字を当てるべきかはもう決まっているはずだから、作詞をするやつはそこから逆算して使う単語を選ぶべきだ。ボーカルが上手いと変なaiueoの並びでも歌いこなしてしまうのだが、それでは作詞したやつが技で負けていると思う。

2012-10-28 23:30:17
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曲先の作詞はボーカルという楽器の演奏を作曲者から任された立場にあるのだから、要所の音の選択、息つぎの都合、口腔と舌の可動スピード、喉の演技の活用などから逆算して、使う単語を決めるべきだ。優先順位は、1.元の旋律がきこえること、2.歌いやすいこと、3.歌詞の内容でなければいけない。

2012-12-01 00:19:04
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作詞の傾向についていうと、もういまの私は誰彼かまわず説教したくてたまらない。他人を自分と同じようなふしあわせに引きずり込みたい。でも一方で確信があるのは、十年後にまだ歌詞を書いていたら、たぶん感謝の言葉の羅列になっているはずということである。たとえ自分の人生が好転していなくても。

2012-12-28 11:12:56
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作詞の方法について第四期に入った感じがする。曲全体における急所一点の単語を決め、それとの関係で次順位急所を特定し、そこを埋めることで必然的に間が埋まるようにする。これら単語の母音配列はメロに合わせて決める。曲先歌詞先両対応、どんなメロでもテーマでも書け、事後の微調整も抵抗少ない。

2013-01-21 13:56:32