【日本の医療体制について】

@peakun825

【日本の医療体制について】医学部で履修した後研修期間を経て医師免許を取得したら誰でも『医師』になれる。それが一年生であれ教授であれ患者にとっては皆一律にお医者さんだが、その診療内容にはかなりの差がある。経験値という差だ。

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【日本の医療体制について】米国や海外では、研修期間が非常に長く、机上の学習成果やレポートだけでは医師にはなれず、臨床成績が最も重視される。それは理論上での事例だけでは計れない、患者各々に応じた無数の問題点や解決策を見出す力を要求されるからだ。

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【日本の医療体制について】教科書に書いてある内容だけで患者の状態を一律化する日本の医療体制は益々『治療』ではなく『対処』するだけになる。マニュアル通りに人間を診察し、診断を下し、厚労省が定めた基準内の手立てしか行じてはならないような体制では何も解決はされない。

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【日本の医療体制について】真の意味で『治療する』と云う事は完治させることに最終的な目標が置かれているにも拘らず、通院歴ばかり長引き10年以上も軽快する事無く年齢が増すと共に更なる問題に晒され続ける患者は何も救われない。

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【日本の医療体制について】新たに発見され奇奇怪怪病と称される難病が増える中、100年以上も前から知られて来た病気や障害を現代に至っても患う患者をこの国の医療体制では『対処』するのみ。患者は必死になって解決策を素人ながらに模索し続ける日々を送っている。

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【日本の医療体制について】自閉症やアスペルガーの子どもたちは通常学級や特別支援学級などと学校側にとって都合の良い方へ振り分けられ、通学出来ない不登校児童はそのまま放置される。そういった診断名も付けられない原因不明の疾患に冒された子どもは怠学という偏見に晒される。

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【日本の医療体制について】未発見のまま成人してしまった発達障害を抱える『隠れ障害者』は、説明も出来ないままにニートと位置付けられ誰からも支援されず、治療も受けられずに苦しんでいる。

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【日本の医療体制について】もっと誰もが各々の能力を100％活かせる教育体制や社会雇用体制を確立するには、医療現場での実証が必要不可欠になる。それは数値化された科学的根拠が示されなければ信頼性に欠けるという人々の価値観が決定しているからだ。

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【日本の医療体制について】しかし数値化する事が不可能な精神科領域の疾患（特にうつ病や気分障害）といったものは、世間で意とも簡単に受け入れられる時代になった。精神科通院者の何割が『本当の』精神疾患者なのだろうか。

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【日本の医療体制について】人はどのようにも精神状態をコントロールし演じる事も可能だ。それを見抜くには相応な臨床経験がなければ無理であろう。不必要に何十錠も抗精神病薬を処方され信じて服用する患者も居れば勝手に選別して自分の都合に合わせて服用する患者も居る。

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【日本の医療体制について】巷では『合法ドラッグ』や『処方ドラッグ』と呼ばれ売買されている問題も指摘されている。果たしてそれらを処方する医師たちは何の罪もないのだろうか。それを監督するのが厚労省である筈なのに医師の見解を覆すだけの方法を国は持っていない。

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【日本の医療体制について】適正な診断基準の下に行われる筈の医療が一方では、需要と供給による『共存体制』によって不誠実な治療でない治療が行われている。苦しみを理解して欲しい、何とか解決して欲しいと願う患者らを冒涜・侮辱する行為は許しがたい問題だ。

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【日本の医療体制について】医師会も何の権限も持たない組織だ。結局は医師個人にその倫理観は委ねられ、対処だけを強いられる患者らは何もかも手探りのまま研修医よりも長い臨床期間を経験しているこの矛盾をどうすれば打開出来るのか。

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【日本の医療体制について】[aphorismos/アフォリズム]　ヒポクラテスによる医語 ：人生は短く、人為は長く、機会は逃げやすく、実験は危険を伴い、論証は難しい。 医師は正しいと思うことをなすだけでなく、患者や看護人や外的状況に助けられることが必要である。 この言葉に尽きる。

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【日本の医療体制について】医師や治験者は、生涯自分の考えや経験に驕ることなく、臨床者であり、研修期間の中に在ると戒めなければならないと思う。