キュゥべえさんの真面目な呟き「愛国心」

キュゥべえさん(@QB0)の真面目な呟き「愛国心」をまとめてみました。
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キュゥべえ @QB0

この前、韓国と竹島の話しを少ししたんだけれど、それに関してちょっと気になることがあったんだ。そのことで、折角だからボクからキミたちにお願いしたいことがあるんだけれど、いいかい?

2012-08-23 00:23:56
キュゥべえ @QB0

大体、いつもボクが話してしまうんだけれど、これはむしろボクの方が聞きたいことだからね。キミたちも、最近のできごともあって「愛国心」という言葉を聞くようになったんじゃないかな? その愛国心というものについて、キミたちはどういう風に思っているのか、それをボクに聞かせて欲しいんだ。

2012-08-23 00:26:53
キュゥべえ @QB0

どんなものでも構わない。感想をありのままにいうだけでも十分だよ。どうしてそんなことをと思うかもしれないけれど、そういった概念や観念的な部分は、とても移ろいやすい部分がある。だから、たぶん今こうしてここにいるキミたちの方が、より良くそれを感じているんじゃないかと思うんだ。

2012-08-23 00:28:46
キュゥべえ @QB0

ありがとう。思っていたよりも、ずっとたくさんの意見をもらえて嬉しいよ。これから、少し気づいたことについて話そうと思うんだけれど、それについての意見や、愛国心について思うことがあったらどんどんいって欲しいんだ。

2012-08-23 00:47:24
キュゥべえ @QB0

まず、キミたちのつぶやきを見ていても、愛国心というものにも、いくつかの性質があるように思うんだ。一つには集団とか、組織というものの延長にある。たぶん、キミたちもバベルの塔の話は知っているんじゃないかな。同じ言葉を話していた人類が別々の言葉を話すようになっていった、というものだね。

2012-08-23 00:50:01
キュゥべえ @QB0

この前オリンピックを見ていた人はたぶんたくさんいると思うよ。そのとき、たぶんキミたちも日本の選手が金メダルをとったときには喜んだり、感動した人は多かったんじゃないかな。それを「愛国心」だというのなら、たぶんそれはどこの国にでもあるものだといってもいいんじゃないかな。

2012-08-23 00:51:56
キュゥべえ @QB0

例えば、サッカーの強い国ではスペインが有名だけれど、スペインはもともと歴史的にかなり複雑な部分がある。それは西洋史の分野になってしまうんだけれど、もともとは違う王国だったからね。けれど、スペイン代表となったときには、国中がそれを応援する。それはけして不自然な話じゃないと思うよ。

2012-08-23 00:53:47
キュゥべえ @QB0

こういう風に、別の国、別の集団、あるいは国際社会というものと向かい合うときに出てくる連帯感のようなもの。同じ言葉を話したり、同じ国に生きているんだという感覚、これが愛国心の一つの部分じゃないかな。

2012-08-23 00:55:18
キュゥべえ @QB0

そして、二つ目の部分としては、その国の歴史や、文学、もっと代表的なものをいえば「言葉」というものもそうだけれど、文化的な部分だね。これには、今のアニメや、インターネットを含めてしまってもいいんじゃないかな。

2012-08-23 00:57:39
キュゥべえ @QB0

ただし、この文化や歴史というのは、同じ国の中でも必ずしも一致しているとはいえない部分もある。さっき、スペインのことに触れたらいくつかリプライをもらったんだけれど、スペイン、イギリス、イタリア、そして日本でもそれぞれの地域ごとに歴史や文化が異なっている場合があるんだ。

2012-08-23 00:59:55
キュゥべえ @QB0

こういった国内の多様性や、対立はときにまた争いを生み、さらに国が分かれていくこともある。一方で、そういったものを含めて現代の国という視点で、国や集団をまとめようとする愛国心が、最初に話した部分にはあるんじゃないかな。

2012-08-23 01:01:30
キュゥべえ @QB0

そして、最後の側面だけれど、たぶん近代、あるいは現代の問題を考えたときに必ずといっていいほど出てくるのが、その国の政体や政府、あるいは現代の価値観というものに結び付けられている愛国心じゃないかな。

2012-08-23 01:02:51
キュゥべえ @QB0

この前は韓国の話をしたけれど、例えば中国では中国共産党が国の主導権を握っているから、歴史や政治の部分ではどうしても愛国心というものを、その国の政治に結び付けやすい部分がある。そのために、しばしば過去の歴史や民族というものを強調したする部分は少なからずあるからね。

2012-08-23 01:04:44
キュゥべえ @QB0

有名な話としては、冷戦時代のアメリカとソ連が代表的だね。ソ連はアメリカを批判する主張を行い、アメリカはソ連を批判する主張を度々行っていた。それが大雑把にいうと、資本主義と共産主義の対立なんだけれど、さらにその陣営の中でもそれぞれの政府ごとにかなり考えは違っていたんだ。

2012-08-23 01:06:36
キュゥべえ @QB0

とくに、共産主義圏ではそういった内部対立はかなり複雑なものだったみたいだけれど、このあたりの話になるとまた長くなりそうだからね。一方で、例えばイラク戦争をめぐるアメリカとフランスやドイツの対立のように、資本主義陣営の中でも様々な考え方があるのは当然じゃないかな。

2012-08-23 01:08:19
キュゥべえ @QB0

そういう風に考えたときに、例えば自分の国の代表を応援したり、自分の国がこれまでに培ってきた文化を素晴らしいというのも愛国心なら、それは愛国心を持っている人はかなりたくさんいるんじゃないかな?

2012-08-23 01:09:47
キュゥべえ @QB0

さて、そこでまた聞きたいんだけれど、そうすると愛国心というのがしばしば国同士の問題で出てくるのはどうしてなのか、ということなんだ。さっきもいったように、自分の身の回り、あるいは集団という延長に国があるなら、それを批判されたときに頭に来るのは自然な感情だといってもいい。

2012-08-23 01:12:13
キュゥべえ @QB0

だけど、よくニュースで聞くような愛国心というのは、たびたび危険なものだと思われていることがある。たぶん、愛国心という話しが難しくなってしまうのは、そのあたりにあるんじゃないかな。

2012-08-23 01:13:20
キュゥべえ @QB0

そうだね。例えば「国」と「政府」、「風土」を考えるときに、こういう話がある。

2012-08-23 01:25:13
キュゥべえ @QB0

今から、もうだいぶ前の話になってしまうけれど、ソ連という国があった。その誕生のきっかけとなる、ロシア革命といわれる大きな革命が起こったとき、当時のロシアの若い芸術家たちは新しい時代が来たことにかなりの衝撃を受けた。同時に、自分たちの国がよりよいものになると信じていたみたいだね。

2012-08-23 01:28:51
キュゥべえ @QB0

その中で、セルゲイ・エセーニンという詩人がいたんだ。彼は二十世紀のロシアでも、もっとも人気のある詩人の一人ともいわれているらしいけれど、興味がある人は調べてみるといいよ。

2012-08-23 01:30:05
キュゥべえ @QB0

彼もまたソ連という国ができたときに、とても大きな期待を寄せていた。けれど、彼の場合いつでも心にあったのは自分の生まれ故郷のことだったんだ。ソ連の国力が増大していくに連れて、国は確かに工業化されていくんだけれど、一方で彼が望んでいたような貧しい農村の救済は必ずしも十分ではなかった。

2012-08-23 01:32:00
キュゥべえ @QB0

そして、そのうちに政府を信頼できなくなった、彼は次第にその国の自分の居場所を失ってしまうことになった。実際、ソ連や中国ではそういった作家や、芸術家は少なくなかった。その彼が残した言葉が「 天国はいらない、ふるさとが欲しい」というものだったんだ。

2012-08-23 01:33:48
キュゥべえ @QB0

今、ソ連という国を振り返ったときに、そういった作家や詩人が葬られてしまったことを思えば、確かに体制としてのソ連は自由を多く奪っていたし、けして自由なものではなかったけれど、一方でそういった人々が持っていた「愛国心」、あるいは「郷土への愛情」はそれとはまた違うといえるんじゃないかな

2012-08-23 01:35:52
キュゥべえ @QB0

これは日本にもいえることだけれど、過去の歴史的なことや、現代の社会というものを含めても、文化というものに目を向けたとき、こういった郷土を愛する気持ちから培われた作品は、その国の持っている財産であるといってもいいんじゃないかな。

2012-08-23 01:38:29