これからのエネルギー社会

春日さんのツイートをまとめました。
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HOSOKAWA Komei @ngalyak

南豪州オリンピックダム(ウラン鉱山)の大規模拡張計画凍結、BHPビリトン社CEOが昨日発表。収益悪化で設備投資を縮小。ニュース映像2本☞ http://t.co/HYjPsxAs http://t.co/ONxqGdVm(書き起こし付)#nuke #aust

2012-08-23 15:17:48
HOSOKAWA Komei @ngalyak

オリンピックダム・ウラン鉱山拡張凍結(続き)市場はすでに同社のこの大きな方針転換を見越していたようで、株価おおきくは下げず。しかし、ウラン増産によって年300億円以上の税収増を見込んでいた南オーストラリア州政府にとっては手痛い撤退。#nuke #aust

2012-08-23 15:23:40
HOSOKAWA Komei @ngalyak

オリンピックダム・ウラン鉱山拡張凍結(続3)この鉱山のウラン採掘の歴史(福島原発の燃料ウランの一部もここから)と大規模拡張計画については、こちらを参照☞ http://t.co/jYnlb3mt http://t.co/ibRiDBwH #nuke #abs

2012-08-23 15:26:38
KASUGA, Sho @skasuga

ウランは量も少なく偏在しており、オーストラリアなどでの環境意識の高まりなども考慮すれば、決して安定供給が見込める資源では無いとい点もポイントですね。

2012-08-23 16:30:37
林 衛 @SciCom_hayashi

.@skasuga 1970年代オイルショック時のエネルギー安全保障論とは,いまや状況がぜんぜんちがいます。アラビア湾側がお得意様の「日本に石油を売らない」リスクをとってまで得たいものって,なにがあるのでしょう? 備蓄もあるし,LNG化を加速させ商売相手を利するだけでしょう。

2012-08-23 16:55:20
KASUGA, Sho @skasuga

うーん、オイルピークも超えてしまっているという議論の趨勢の時に、その認識ではちょっと甘いように感じますねぇ。ちょっと連続Tweetしますが、ご迷惑だろうしメンションは外しますが、よかったらご覧ください。 @SciCom_hayashi

2012-08-24 10:08:45
KASUGA, Sho @skasuga

1. 例えば中東がベネズエラ化することは大いにあり得るし、人類全体の福利という観点からはむしろ好ましいわけです。今の所主要な産油国でその兆しがあるのはバーレーンぐらいですが、例えばこれがサウジがそうならないかというと、10年スパンでの保障はない。

2012-08-24 10:09:07
KASUGA, Sho @skasuga

2. 逆に言えば、我が国を含めた諸先進国は第三世界の埋蔵資源に強く依存した繁栄を享受しているわけで、この繁栄は第三世界の強権的な王政や開発独裁を有形無形の暴力によって支援してなりたっているわけです。

2012-08-24 10:09:19
KASUGA, Sho @skasuga

3. 基本的に、豪のような先進国では環境意識の向上によって、地下資源開発が止まるとは言わないものの今後ますますコスト高になっていくでしょうし、第三世界諸国でも民主化、生活レベルや人権意識の向上によってこれまでどおり資源搾取がうまくいくとは限らない。

2012-08-24 10:09:28
KASUGA, Sho @skasuga

4. 例えば、ベネズエラのチャベス大統領のの盟友エクアドルのコレア大統領はヤスニ・イニシアティヴと呼ばれる、大規模油田開発を停止して人類の公共財を守ることに援助をいう計画を進めていますが、長期的に見ればこういった呼びかけに呼応しないのは難しい。

2012-08-24 10:09:37
KASUGA, Sho @skasuga

5. また、例えばブラジルの二代続いた労働者党政権の支持母体の一つは「土地なき農民運動」であるが、彼らの総会にチャベスは招待されたが自国のルラ大統領は招待されず、焦った政権側が緊急に低所得者向け住宅の整備計画などを発表して招待状を取り付けた、というケースもある。

2012-08-24 10:09:47
KASUGA, Sho @skasuga

6. 要するに、日本では首相が社会運動の代表と面会したというだけで大事件だが、ブラジルのような国ではすでに面会を決める権限は社会運動側にあるのであり、こうした流れは当面逆行することはない。これが他国にまで絶対に広がっていかないとは言い難い(広がっていくという保障もない)。

2012-08-24 10:10:16
KASUGA, Sho @skasuga

7. こうしたことを「なんとかする」ためには、我々は独裁や王権が継続するように、なんらかの暴力を使わなければ行けない。戦後一貫してアメリカが日本のぶんまで肩代わりしてくれていた側面があるわけだが、近年の社会情勢を考えれば、(続)

2012-08-24 10:10:40
KASUGA, Sho @skasuga

8. (承前)それが継続されるという補償もない以上、これは日本の再軍備、というところまで含めて考えなければ行けない問題である。

2012-08-24 10:10:54
KASUGA, Sho @skasuga

9. 一方、先進国内部で調達できる可能性が高い地下資源としてシェールガスが注目され、場合によってはメタンハイドレートなどもそれに加わる可能性が高いが、シェールガス採掘に伴う環境破壊が指摘されていることを考えれば、これが本当に継続的に採掘できるものなのか、基本的には怪しい。

2012-08-24 10:11:17
KASUGA, Sho @skasuga

10. なので、化石燃料に依存することが国際情勢の中で極めて危険なのであって、私が指摘したのは「ウランを追加したところでこの危険性が著しく緩和されるわけでもない」という程度のことです。

2012-08-24 10:11:28
KASUGA, Sho @skasuga

11. 結局、一国のエネルギー総量の伸びを過去の実績から外挿し、その総量を中央政府が一括で保障するというエイモリー・ロビンス言うところの「ハード・パス」が最大の問題なのであり、そうしている限り我々は化石資源に対する、一種の中毒から逃れられない。

2012-08-24 10:11:37
KASUGA, Sho @skasuga

12. 一方、ロビンスの「ソフト・パス」を国策の中心に据え、医療等「どうしてもユニバーサルに提供しなければ行けないサービス」のみに「ハード・パス」的なものを縮減させていく、ということは資源の有限性を考えたって絶対に必須なわけです。

2012-08-24 10:11:48
KASUGA, Sho @skasuga

13. で、自然エネルギーへのシフトが簡単ではない、というのはたぶんその通りなんですが、これは「いつかはやらなければ行けないし、どうせいつやったってその時なりにしんどい」わけです。

2012-08-24 10:12:01
KASUGA, Sho @skasuga

14. インドのような新興国が「ガンバりゃもうちょっと国力もつくし、その時には科学技術も進歩するだろうから、もうしばらくはハードパスで」というのは一定合理性があると思うわけですが、(続)

2012-08-24 10:12:19
KASUGA, Sho @skasuga

15. (承前)日本のようにこの先国力が減退するだけである可能性が高い国では、そのしんどさはなるべく前倒しで乗り越えていったほうがベターだ、と思うわけです。

2012-08-24 10:12:32
KASUGA, Sho @skasuga

16. 勿論、これは世代問題でもあって、今政界財界学会の中枢を占めているような高齢者にとっては、とりあえずもう30年日本が化石資源恐竜であってくれればそのほうが楽なわけです。

2012-08-24 10:12:44
KASUGA, Sho @skasuga

17. でも、今学齢期ぐらいの世代にとっては、このまま化石燃料・原子力依存が続けば、軍事費負担などより重篤な「恐竜化」が進んだ段階で、強制的にエネルギーシフトに見舞われる可能性が高い。これはたぶん今頑張る以上の社会的負担です。

2012-08-24 10:12:53
KASUGA, Sho @skasuga

18. 今やれば、日本の国力が人が生きていくのに必要な資源量は確保できるわけで、一部の人が好きな「弱者」問題も基本は分配の問題に過ぎないわけですが、恐竜化が進めばこれはアマルティア・センでもどうにもならない類いの問題になってくるのかも知れない。

2012-08-24 10:13:06
KASUGA, Sho @skasuga

19. なので、いずれにしてもエネルギーパスの転換は必須であり、かつそれを行うタイミングにより負担を強いられる世代が違うという問題であり、化石燃料があるから原発がなくても大丈夫、という類いの議論ではない、という認識が必要なように思われます。 おしまい

2012-08-24 10:13:19