『バリバラ』の「セクシュアルマイノリティ」が、テレビで「平常心」でセクシュアルマイノリティを描いたこと
- Akira_Shimada
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昨夜放送されたEテレ『バリバラ』での「セクシュアルマイノリティ」を見てますが、日常で困ったことがあることを描く際にも、深刻な雰囲気に持ってくのを回避する仕掛け満載で、むしろ「笑い」に持っていく。「こう見なきゃならないんじゃないか」という押し付けから解放され、平常心で見ていられる!
2012-08-25 08:16:21『バリバラ』の「セクシュアルマイノリティ」。デルタGのミヤマアキラさん(レズビアン)が上川あやさんと飲み屋で「身体」へのコンプレックスや「セックス」についての悩みを語り合う場面も。人に語りにくく直面するのを避けがちだと。スタジオでそれらを、はるな愛さんが聴いてるのも見てて嬉しい。
2012-08-25 08:25:34『バリバラ』の「セクシュアルマイノリティ」。障害者のセクシュアルマイノリティの多くは日常、周囲の人のサポート無しには暮らせない。「どのように関係を築いているか」に具体的に着目し、スタジオ収録部分もその補足説明に徹し、感情論でのコメントや安直な意味付けを一切廃してるのが素晴らしい!
2012-08-25 08:37:55テレビでセクシュアルマイノリティが描かれるとき。バラエティの場合には、だいたいがスタジオのタレントが「驚いている表情」とか「ああいう人たちが居るんですねぇ~」とか突き放す場合が多く、それが「アッチの世界の人たち」という印象を増長させてると思うのですが、『バリバラ』はそれをしない。
2012-08-25 08:40:29→「セクシュアルマイノリティって居て当たり前」という空気感に満ち、「マジョリティの皆様にご説明差し上げる」といったへりくだりをする瞬間すら作らない。ただただ、「居ますよね~」「それぞれに、こういう風に日常過ごしてるんです~」と語り合う、当たり前のことが成立した番組を初めて見た!
2012-08-25 08:44:39→『バリバラ』って普段からそういう雰囲気に満ちた番組みたいですね。そこに、スっとセクシュアルマイノリティが入って行った事で「こういう番組ってテレビで観ることが出来ないんだろうか」と思ってたことが達成された瞬間が見れ、すごく嬉しかったし歴史的トピックと言っても大袈裟じゃないと思う。
2012-08-25 08:46:35→スタジオゲストのはるな愛さんも「テレビ受けする誇張したキャラクター作り」から解放されていた。「テレビ受け」っていうのは要するに、誰が判断してんだかよくわからない「世の中の多数派の皆さん」というものを中心視聴層として設定し、その方々を喜ばせるための虚構。偏見は、その構造が形作る。
2012-08-25 08:49:43@Akira_Shimada そうですね。ボクもそう感じました。このバリバラは全体的に障害者の日常を拝見しているようで何か自然な感覚があります。変に障害者=大変とか障害者の生活=厳しいとかお涙ちょうだい的なメッセージがなく視聴者が現状を見てどう思うか?を考えた番組作りをしている。
2012-08-25 08:52:45@Akira_Shimada そんなに素敵な番組だったとは!昨夜母がわざわざ電話で「録画しておこうか?」と電話をくれたのですが、セクシュアルマイノリティーという言葉に反応したみたいでした。帰省した時に親子で見るのが楽しみです
2012-08-25 08:54:26「テレビって、こうだったらマイノリティへの偏見の上塗りがストップするのに」と追求した際の一つのモデルケースですね、今のEテレ『バリバラ』のスタイル。番組の最後も「まとめよう」「答えを出そう」という意志すらなく、スタジオトークが続く中、いつの間にか終わっていくというのも素晴らしい。
2012-08-25 08:55:37テレビってそろそろ、視聴者を茫漠とした「マジョリティ」として想定する癖から解放されてもいいんじゃないかと。本当はそんなもの居ないかもしれないのに無理やり構築される。「視聴者」はいつの間にか「マジョリティという虚構」に同化した視点を持ってしまう。市場原理に則り、自己が消されて行く。
2012-08-25 09:06:21→そうしたことに気付く「メディアリテラシー」をそれぞれが持つことももちろん大事だけれども、インターネットがここまで普及して、個別に情報を取捨選択する癖を身につけた人が多数派になった以上、旧来のテレビが想定してきた「マジョリティ」は、もう少数派になっているのかもしれない。
2012-08-25 09:08:13@Akira_Shimada そうです。答えを出すやまとめよう的な手法ではないのです。答えやまとめは各自視聴者で行わないとこのバリバラを見た意味がなくなるようにできているんですよね。自然とフェードアウトしていく→あっ終わりだ→放送内容はこういうこと?→だからこうなんだろうみたいな
2012-08-25 09:07:46@Akira_Shimada これまでにも、脳性麻痺のゲイを取り上げた映画が作られたり、聴覚障害のゲイのグループがあったり、「周縁」では様々なものがあった上で、こうしてNHKが「あたりまえ」に取り上げたのはとても可能性が広がった。自立生活運動の事務所に話しに行こうかしら。
2012-08-25 09:08:07再放送は28日の深夜25:00(29日の1:00)からあるみたいですよー。 http://t.co/dDgcsyG8 @natumi_sora そんな番組があったんですね。再放送チェックしてみます。
2012-08-25 08:52:23バリバラは演者が当事者や針間さんなど専門家だけど支援者的な立ち位置の人で固めていますね。健常者から見て大変だとか、可哀そうだとか、物珍しい、驚きだなどいう感情がスタジオに喚起しない造りになってますね。@Akira_Shimada
2012-08-25 09:55:10あと障害者やセクシャルマイノリティのユニークなキャラクターをウゴウゴルーガ的な意匠でポップなものに異化してる点も見逃せないですね。上手だと思う。見せ方が。@Akira_Shimada
2012-08-25 09:59:58あえて「変な生き物」として見せることでスティグマを肯定的なものしていますね。私は自虐ギャグやキラキラ感がマジョリティにウケ、逆にマイノリティを抑圧する「乙武効果」みたいなものを懸念したけど、それとはちょっと違う世界を切り開いているようです。@Akira_Shimada
2012-08-25 10:05:03あの答えを出さずに30分でさっと終ってしまうところもミソなんでしょうね。島田さんの言う「平常心」というのは言い得て妙だと思います。キラキラでもないし、ひたすら悩ましいわけでもない、マージナルな部分を取り上げることに成功しているように見えます。@Akira_Shimada
2012-08-25 10:09:35あとバリバラで注目したことは脳性まひの人のトークをコメンテーター、ナレーションにそのまま使ってること。健常者にとって聞き取りにくい、受け止めにくいコミュニケーションのあり方を番組構成の基軸に持って来てる。これも評価したい。@Akira_Shimada
2012-08-25 10:27:46