次。いきなりですが、ご意見お聞かせください。最近の日本の方の「愛国」は、「他国の批判」へと内容がすりかわっているような気がするんですが、どう思われますか? ですか。
2012-08-24 08:29:44どこの国の愛国も他国の攻撃を伴うもんです。 韓国の愛国者と中国の愛国者と米国の愛国者の発言は 自国と敵国の国名をそれぞれランダムに入れ替えてもほぼどれも成立します。 これは愛国心に限らず小説だろうとマンガだろうとゲームだろうと贔屓するときはよくある普遍的現象です。
2012-08-24 08:32:38で。それをすり替えだ! というのは極簡単なんですが、ここまで普遍的に見られる以上、 愛情と他者への攻撃はセットだと考えた方が自然なんじゃないですかね。
2012-08-24 08:38:15普通にあるものを不自然だというものほど不自然なこともありません。 一方で、愛情が他者への攻撃とセットだなんてやだなーと思う人も多いのではないかと思います。それもまた自然な感想ですね。人類の歴史は愛憎というセット商品をいかにばらすかを考える歴史でもありました。
2012-08-24 08:40:34ただし、愛憎をばらすというのは人間の生まれついて備わった以上の機能だったり考え方だったりするので要求ハードルが高いんですね。慈愛や慈悲はある高みにまでのぼりつめた普通でない人の力だったりします。
2012-08-24 08:42:41ここでどんな宗教や哲学、あるいはシャア(冨野さんでもいいです)とかも、壁につきあたります。 愛だけの世界を作るには人間全体が変わらないといけないとか、それは事実上の不可能であるとか、そう言う壁です。 どんな宗教や思想も百年ほどでこの壁につきあたって現実と妥協します。
2012-08-24 08:44:57つまり、選民ですな。 修行なりなんなりした選ばれた民だけが天国に、あるいは極楽に、神の御許に、まあなんでも結構。ともあれ選民しないとやっていけないとなるわけですが、選民するとその時点で愛憎のうちの捨てたはずの片方もついてくるんですよ。実例に枚挙はありません。
2012-08-24 08:47:05この世のどれだけの思想が愛憎をばらそうとし、選ばれた民だけがそれが出来るとし、 結果選民思想に堕して新たな愛憎を生んだか。 この辺が人類の壁の一個ですな。
2012-08-24 08:48:42私は人類全体のアップデートもかけられないし、選民も愛憎を再生産するにしか過ぎないと思っています。 愛憎を分解すること自体が間違いのアプローチではないかと思う次第です。
2012-08-24 08:51:57その上で最初の質問に立ち返れば、「愛国」は、「他国の批判」とセットです。 とはいえ教育などで愛国心をなくしてもそういうものはなくなりません。 愛国心は大地に生える草のようなものです。 その草があるところ人が住むものであり、逆ではありません。歴史を見てください。
2012-08-24 08:55:29誰がどう否定しようと、人が住むところにその草はあるし、人の心に育つ物。 歴史で何度も踏みにじられたどの国でも、それを消しきった例はありません。 消そうというのではなく、無害化するほうが建設的だと私は思いますね。
2012-08-24 08:57:39愛国心はあってもいいんです。サッカーとかはそういうのがあったほうが面白い。 だが殺し合いとなるとなんだかなーという気になる。 要は程度の問題です。毒は薄めれば薬にもなりますし、人と共存も出来ます。 私は毒の薄め方を考えるべきだと思う次第です。以上説明終わり。
2012-08-24 09:00:17次。愛国心のお話、興味深く拝聴させていただきました。こちらの話題についてもう少しお聞きしたいのですが、芝村さんは愛国心の毒を薄め、無害化するにはどのようにするのがよろしいと思われますか? ですか。
2012-08-24 09:44:51愛国心の毒を薄めるにはいくつも方法があります。より深い知識、より高い見地を得ること、外国人の知り合いを増やすこと、いくらでもあります。 基礎になるのはより広く情報に触れること。これは情報化社会によってもたらされるでしょう。
2012-08-24 09:50:00実際、情報化社会と言う用語がはじめて出たナイチンゲールの時代から、概ね愛国心の毒は順次ちょっとづつは薄められています。 まあ、前よりマシだと言う意味でね。二つの世界大戦はこの流れに力をつけました。 でもまあ、十分でないのは皆知る通り。
2012-08-24 09:54:33これ以上に一層毒を薄めるために、都合の良い情報だけに耳を貸すというスタイルをやめることが重要になるでしょう。それはとても大変なことですが、私は私のツイートで、いろんな物を無毒化出来ればと思っています。以上説明終わり。
2012-08-24 09:55:58