映画・言説・フォーマリズム・イデオロギー
ちょっとまとめて映画を観ようと思い、ノーラン作品全然見てないので、まずは「ダークナイトライジング」を観たいのだが、その予習のために「ダークナイト」をひとまず購入したものの、「バットマンビギンズ」がその前作であるということを今更知るという罠。「ライジング」までたどり着けない……。
2012-08-28 12:24:56ノーラン作品を観ようと思ったきっかけは、明らかに先月の『ユリイカ』特集に触発されてなのだが、まずは全作品を見てから各論考を読もうと画策しているものの、こんなことでは特集号にたどり着けるのはいつになることやら……。
2012-08-28 12:33:53ところで、映画批評を追っているわけではないのでよくわからないのだが、蓮實氏に代表されるようなシネフィル的映画の価値判断から、ハリウッドの同時代の大作が普通に批評の遡上に上がるようになったのは、いつからで、何がきっかけなのだろうか。
2012-08-28 12:39:19今出てる『ユリイカ』の岩井俊二特集でも、岩井作品を全部観てから各論考を読む、なんてことをやっていたら、いつまでたっても本誌に辿りつくことがないような気がする。
2012-08-28 12:40:56まぁいいや。明日からの東京・福岡の出張で、本業の方の美術のほうに集中しよう。展覧会どれぐらい見れるかが勝負だが、打ち合わせとか人に会ったりとかの用事もあるので、さて何本の展覧会を観れるかな。
2012-08-28 12:47:40がーん、岩井俊二って、こんなに作品あるのか。全部観るとか絶対無理。早々と諦めた……。http://t.co/nOqL9Du7
2012-08-28 12:50:47@seiichitsuchiya えっ、いわゆる「ハリウッド大作」は、蓮實さんもしばしば論じていますが…?
2012-08-28 13:14:22@phyl705 素人の印象にすぎませんが、蓮實さんも同時代の「ハリウッド大作」について論じるようになったのは、ここ10年ぐらいのように思うのですが、そんなことないですか? 間違っていたらすみません。
2012-08-28 13:17:07@seiichitsuchiya なるほど。そうなると「ハリウッド大作」の定義が難しくなりますね。ハワード・ホークスの『ピラミッド』も含まれそうですし。スタジオ崩壊後の「大作」を取り上げたいちばん古い例は、ぱっと思いつく限り『合衆国最後の日』や『未知との遭遇』?
2012-08-28 13:22:12@seiichitsuchiya 「いちばん古い例」と言いましたが、「公開時にすぐさま高く評価したいちばん古い例」という意味です。いまの2作は1970年代後半。『未知との遭遇』についてはまとまった文章もあります。もっとさかのぼれるかな…?
2012-08-28 13:26:46@phyl705 私が気になるのは同時代作品への論及で、例えばですけど、4年前の『ユリイカ』での特集で(含みはあるのかもしれませんが)スピルバーグを絶賛していて、結構驚いたのですね。80、90年代に出された著作はしばしば読んでいたのですが、そこからするとびっくりしたという。
2012-08-28 13:29:44今月の『ユリイカ』は岩井俊二特集なのね。わたしはあまり岩井俊二のよい観客ではありませんが、10年以上前、キネ旬ムック『フィルムメーカーズ17 岩井俊二』に書いた『四月物語』論は、若いなあと思える側面はあれ、自分ではわりと気に入っている文章。
2012-08-28 13:30:12@phyl705 そうですか、じゃあ私の印象に過ぎないかもしれません。ただやはり同時代ということで言えば、これは蓮實さんに限らずですけど、ヨーロッパでの諸作やB級映画を評価するというのが主流的なモードだったような印象があるのです。
2012-08-28 13:32:24@seiichitsuchiya なるほど。『激突!』『ジョーズ』から『未知との遭遇』まではかなり高評価でしたが、そこから先の作品についてはアンビヴァレントなことが多かったですね。でもキャリア初期の作品に熱狂したゆえの、期待しているからこその態度なのだろうなと思ってます。
2012-08-28 13:35:25@yishioka でも、そんな「資質」を主張する人でも、そんなもの(「動体視力」とか)が本当に「ある」と思っている人なんて、(かつてはいたかもしれないけど)いまだにいるんですかね。元をたどれば、単なるネタに過ぎないかったのではないかと。
2012-08-28 13:36:55.@seiichitsuchiya 私は「スクールの外」ゆえもはや遠慮なく放言するならば、『ロスト・イン・アメリカ』がスピルバーグを褒め、キューブリックをdisと決めた言説の影響は大きいのではないかと思いますよ。私はああいうのはネタでも好まないのですが。
2012-08-28 13:38:04@seiichitsuchiya 確かに、『カイエ』同人もそうでしたが、いわゆる「名作主義」の評論家たちへのアンチとして登場したので、そのときの印象が鮮烈ですよね。一方、『激突』『ジョーズ』などを評価したのは、B級映画やヒッチコック、ホークスを評価したことの必然的帰結だったかと。
2012-08-28 13:38:41.@seiichitsuchiya なにをやっても「資質の問題」なので「育ちの悪い」私は「凡庸」なのだろうなとw
2012-08-28 13:39:11@yishioka でも「動体視力」って「時代のアクチュアリティを逃すな」ってことだと思うけど、そうすると「今」動体視力を持ってる人間は映画を見ないかもしれないってのも成り立つ。
2012-08-28 13:39:52@phyl705 なるほど、ありがとうございます。そうするとしかし、蓮實さんの映画批評歴すら、すでに考古学的対象になりつつあるような感じがします。蓮實重彦研究とか、(私はそういうのは嫌ですけど)許される日も近いかもしれません。
2012-08-28 13:41:51@yishioka テレビが出てきた時に両者を通分するように「映像」という言葉が出てきて、遡行的に映画の領域が最規定されたって歴史性を意識するかって問題のように思えます。
2012-08-28 13:42:20