米光さんのインターフェース改善に関するつぶやき

最後のつぶやきがお役所仕事の問題を鋭く指摘していておっかない。大企業病でもいい。こういう矛盾をはらんだ仕事って世の中にいっぱいありますよね?
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米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

インターフェイスに不満があるときは、改善案を制作者に伝えれば、合理的な案であれば改善してくれる。しなくていいよ、って言っても改善してくれる。ただ不満を言うだけだとたいていの場合不愉快な顔(それにはいろいろ理由があるんだ)をされて改善されない。

2012-08-28 14:29:16
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

インターフェイスは、さまざまな仕組みの中の表面に出ている部分(氷山の一角)なので、不満点を直すと連鎖的に他の部分に影響を与えてしまうので、そこだけを修繕すればいいということにはならないケースが多い。そういう中で合理的な解決案を見つけ出すのが、ゲームのディレクションの仕事。

2012-08-28 14:32:22
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

そのあたりのことを、すごく適確に宮本茂さんは表現している。「アイデアというのは、複数の問題を一気に解決するものである」 氷山の一角を単純に切り取って直せないので、適確なアイデアを組み立てられたときには、いくつもの部分が同時に直るのだ。

2012-08-28 14:34:32
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

満員電車が一向に解消されないのは、本気で解消する気がないから、というわけじゃない。いろんな人が考えていても、合理的な改善案を見いだせる人がまだ誰もいないからってだけ。(こういうことって、本気かどうかってことが関係ないところも興味深い。ふっと見つかることもあるんだよね)

2012-08-28 14:39:08
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

本気だったり、情熱があったり、真剣だったり、思いやりがあったりすれば、何かが解決すると思ってる人は多い。そんな単純じゃない。フレスコ画修復の悲喜劇は、そういう実例として、胸に刻む(っつかあれのTシャツほしい)。

2012-08-28 14:41:10
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

ときどき、インターフェイス部分で助けてって言われてアドバイスするのだけど、こうすればこのあたり必要ないうえに良くなるよ、って簡単に見つかる。でも時に、それすると今までの多くが無駄になるってもので、いやw そもそも無駄なことをやってたんだよ、っということを呑み込んでくれない。

2012-08-28 14:43:59
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

続き)予算も固めてるし、契約もしてるし、スケジュールのこの部分がごっそりなくなるし。もう組んでるので変えられない。ってなってしまう喜劇。最初から呼んでくれてたら予算半分ですんだのに、っていう。

2012-08-28 14:46:25
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

続き)でも最初から呼んでくれてる場合は、予算半分になったということが明示されない(最初からこの額ですんだのだなと思われる)ので、なんだか、あまり働かず、仕事の工程を減らすことばかり言う人みたいになっちゃうこともある。

2012-08-28 14:47:26
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

続き)仕事の工程が合理的に減っても、働いている人の目的は、仕事をすること、なので、あまり喜ばれないケースがある。すごいへんなねじれ。

2012-08-28 14:48:17