デジカメで撮ったときに起こりやすい白とび、黒つぶれについてのメモ。間違ってる所もあるかもしれないので適当に読み流して下さい。まずは白とび、黒つぶれがどんなものかについて。
2010-01-20 23:32:09一枚目が白とび、二枚目が黒つぶれの写真です。人の目には一枚目の白とびしていない部分+二枚目の黒つぶれしていない部分が見えています。http://twitpic.com/yx3kn http://twitpic.com/yx3k9
2010-01-20 23:32:28白とび黒つぶれが起こりやすいのは、強い光と弱い光、直接光と間接光が被写体に混在していて、そのどちらかの光に露出を合わせた場合です。
2010-01-20 23:33:08デジタルでそれが起こりやすいのはフィルムとデジタルで光を捉える仕組みが異なるからです。フィルム(ネガフィルム)はフィルムに塗られた感光材の粒子が光を受けて化学反応を起こし像を作ります。像の最小サイズは粒子の粒サイズ、解像度は感光材によりますが広く滑らかです。
2010-01-20 23:33:41一方デジタルでは極々小さいカメラが縦横にびっしり並んでいます。このカメラは光の波長に反応してデジタル信号を発信しますが、カメラ一つにつきRGBのどれかの色(波)しか捉えられません。3個のカメラで1ドットの色を作っています。像の最小サイズはカメラ3個分、解像度はデジタル信号の解像度
2010-01-20 23:34:52フィルムが粒子の変化なのに対し、デジタルは光をカメラセンサーで電気信号に変換しています。この段階でフィルムより分解能が低くなります。またカメラセンサー自体も小型化(=高解像度 xxx万画素)が進められたため、受光性は小型化ほど進化してきませんでした。
2010-01-20 23:35:16デジカメではセンサーの性能制限上、光に反応できる範囲が限られています。センサーに現れにくい強い光と弱い光が混在している場合、弱い光の部分に露出を合わせると強い光の部分にセンサーが反応しすぎて真っ白になってしまいます。これが白とび。
2010-01-20 23:36:00そういった場合にどうするかですが、暗い部分に合わせぎみでコントラストを上げて(風景モード等で)撮影すれば若干白とびが抑えられます(色情報がゼロ=真白の部分は補いようがありませんが)。
2010-01-20 23:36:44ただ絵が大分変わってしまうので使いどころが難しいです。逆に明るい部分に合わせて、更に暗めに撮ることで元から暗かった部分をシルエットとして描く事ができます。これはデジタルだからこそ撮りやすいとも言えます。
2010-01-20 23:37:05撮影時に光の強弱を電気的に補正する事もできます。最近のカメラに搭載されている輝度補正機能(ニコンではアクティブDライティング、キャノンではオートライティングオプティマイザ)をオンにすると、撮影時に明暗のデータを両方取得して、そこから色調のなめらかな画像を生成します。
2010-01-20 23:37:23そのかわり、シャッターを押してから補正処理に時間がかかるため、次の一枚を撮るまでのスタンバイ時間が若干長くなるので連続撮影がやりにくくなります。
2010-01-20 23:38:36これと同じようなものとしてHDRというものもあります。適正露出+暗い+明るい写真を三枚撮影し、それらを合成して滑らかな色調を得るプログラムです。ただ、出来上がりが高輝度になりやすいのと輝度差の境界面が明るくなりすぎて不自然な絵になりやすいです(それを狙うのもあり)。
2010-01-20 23:39:15ただ、最近になって輝度差を捉える撮像素子が出てきています。SIGMAの撮像素子=カメラは、一つのカメラでRGBの光(波)を全て捉える構造になっていて、かなりネガフィルムに近いレンジを持っています。
2010-01-20 23:44:32@showjinx ほとんどのデジカメはそれですね。SIGMAのような特殊な撮像素子や、低輝度+高輝度×3色=6CCDでレンジの広い1色を作るものもあります。
2010-01-20 23:51:00一枚目がD700で撮った写真。二枚目が先述のSIGMA DP2で撮った写真。かなり違うのが見て取れると思います。 http://twitpic.com/yxhih http://twitpic.com/yxhnq
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