2010年7月19日

心の底から書きたい小説、プロットとテーマの関連性について

小説にはプロット(計画性)が必要かという議題から、 本当に書きたい小説って何なのだろうということまで 飛浩隆氏、北野勇作氏、林譲二氏、長谷敏司氏、縞田理理氏の 話をまとめました。
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飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

小説は、最後までかっちり決めてからでないと書けないってことはない(村上春樹も森博嗣もむしろ逆のことを言ってる)。小説の内部構造は外側からは構築できない。映画アニメとかの大規模な共同作業はやりにくいけど、小説はひとりでバスケのドリブルやってるようなものだから小回りききまくり。

2010-07-18 09:00:10
飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

あ、もちろんきっちり作りこむのが得意な人もいると思います。たんなる芸風の違い。

2010-07-18 09:03:06
北野勇作 『100文字SF』発売中! @yuusakukitano

@Anna_Kaski かっちり決めて書いたことなんかないですけどねえ。小説なんかどうせ書いた後でいくらでもいじれるんだから、全部書き終わってからいくらでも組み直せるし、だいいち、かっちり決まってたら、書いてても全然おもしろくないじゃないですか。

2010-07-18 09:08:12
北野勇作 『100文字SF』発売中! @yuusakukitano

@Anna_Kaski まあ芸風というか性格というか、そういうものなんでしょうね。私なんかは、別に出来上がりもかっちりしてないほうがええんとちゃうの、とか思ってしまうほうですから。

2010-07-18 09:11:46
北野勇作 『100文字SF』発売中! @yuusakukitano

たしかに、かっちりしている芸風の人がいてくれるから、安心してぐだぐだできる、というのもありますね。どうせかっちりできないんだけど。

2010-07-18 09:14:26
飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

@yuusakukitano 小学校の時、腕を振り回してぶつぶついいながら登下校していたときから、ずーっといきあたりばったりです。(集団登校だったから学校にたどり着けたんだろうなあ。下校時は、まあ帰巣本能で)

2010-07-18 09:17:48
長谷敏司 @hose_s

@Anna_Kaski 「かっちりした計画」を立てている間と(時間に追われていないとき限定)、計画(過去の自分)と顔をつきあわせて細部を書き込んでゆくのが楽しいのです。始めてからでは、コンセプトやテーマは修正しきれないことも多い気がします。私の場合は中編以上の長さだと無理です。

2010-07-18 12:05:13
長谷敏司 @hose_s

書き手自身も変化していて、計画を立てた過去の自分と今現在執筆しているときとはかならずズレているからこそ、計画は「かっちりしている」必要があるのだと思う。天体観測に精度が必要なのと同じ。

2010-07-18 12:08:48
長谷敏司 @hose_s

と、プロットをちゃんと作りたいほうからは思ったり。

2010-07-18 12:10:27
林 譲治 @J_kaliy

コロンブスのようにアジアに向かう積もりでアメリカに到着したり RT @hose_s 書き手自身も変化していて、計画を立てた過去の自分と今現在執筆しているときとはかならずズレているからこそ、計画は「かっちりしている」必要があるのだと思う。

2010-07-18 12:29:49
縞田理理@新ラノン紙&電子で発売中! @tanpuck

@hose_s プロットはかっちり作って、でもそれに囚われないのがいいのかな、と最近思っています。プロット楽しいんですよね(^.^;) 「君自身のデーモンを信用したまえ」と言ったのはゼラズニイ。彼のデーモンは書いてる途中でとんでもないアイディアをくれるらしいです。

2010-07-18 12:17:36
縞田理理@新ラノン紙&電子で発売中! @tanpuck

プロットがはっきりしないまま書き始めるのは海図の無い船出のように心もとない。でもプロットがあったからと言ってその通りに進むとは限らない。

2010-07-18 12:18:23
縞田理理@新ラノン紙&電子で発売中! @tanpuck

プロットは変わるけどテーマは最初から最後まで揺るがない。ただ、最初に書こうと思ったテーマに小テーマが追加されることはある。

2010-07-18 12:20:18
長谷敏司 @hose_s

@tanpuck デーモンと会話しすぎるのは(締め切り超過的な意味で)商業出版向きではなさそうですけど、楽しいですね。交渉材料をたっぷり準備しておくほうが、デーモンとの会話は示唆が多いものになる気がします。

2010-07-18 12:30:19
林 譲治 @J_kaliy

@hose_s 書き手自身、自分が何を書きたいのか真の欲求は十分言語化されていないと、じつは本編を書いている中で真の欲求が言語化されるようなこともあると思います。アジアに向かう積もりが、本当は新大陸を求めてましたみたいに。

2010-07-18 12:31:15
長谷敏司 @hose_s

@J_kaliy 自分が何を書きたいかの真の欲求って、言語化がおそろしくむずかしいものだと思っています。地球は自然環境だから基本的な部分が変わらないですが、人間はわからない。海図を更新しても、海水の粘性や北磁極の位置みたいなレベルでどこまで航海のとき信用できるかわからない。

2010-07-18 12:45:55
長谷敏司 @hose_s

@J_kaliy 航海のとき、つまり書いている中ではじめて観測できるものが重要だからこそ、観測機材としてのプロットを積み込むと便利だなあと思います。小説は、航海としては、難破してもデータを出せる上に死ぬわけではない(次の出航予定が立たないことはあれど)ので、次にも繋がる気がします

2010-07-18 12:56:38
飛浩隆 TOBI Hirotaka @Anna_Kaski

@hose_s 飛も基本、事前にかっちり決めてないと落ち着かない性格なのですが、こればっかりはだめなんですよね。もうどうしようもない。たぶん××歳を過ぎたらボロボロになるのではないかと。

2010-07-19 12:58:29
長谷敏司 @hose_s

@Anna_Kaski 私の場合、以前は今より筆が遅く、原稿の手離れも悪かったので、ライトノベル業界でやっていくために計画立ててゴールラインを決めるようになった感じです。半年一冊は出ないとシリーズをやっていけないので。執筆環境やスタイルや本の読まれかたもかかわるので難しいですね。

2010-07-19 15:23:20

コメント

篠周 @lipooth 2010年7月19日
『君自身のデーモンを信用したまえ』とは ロジャーゼラズニイの小説「受難劇」の一節 "Or you can trust your personal demon who delivered that crazy idea in the first place." のことです。
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