佐藤正美Tweet_20120816_31

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佐藤正美 @satou_masami

学問の世界には贋物は並んでいない。それは学問上の理由からで、曖昧さ・矛盾など放置していては学問が成り立たないからであって、研究家の論証力の絶対性を語っている訳ではない。学術論文も一種の作品だから、そういう世界で鑑賞眼を鍛えないと技術を作る事ができない。エンジニアの力量が問われる。

2012-08-16 02:07:00
佐藤正美 @satou_masami

自力ではどうにもならない外界よりも思い通りに扱う事のできる観念を信ずるほうが気持ちいい。現実的事態には贋物などないが、凡てのモデルはデッチ上げ物なのである。したがって、モデルが贋物にならないためには、「現実」と一致している事を鑑定しなければならない。それを私はF-真と云っている。

2012-08-17 17:44:15
佐藤正美 @satou_masami

エンジニアは、事態を機械化する事が仕事である。だから、エンジニアの思考法は単なる認識論ではないのであって、考える事と作る事が同じにならねばならない。そういう思考・技術の相応した認識に至るためには、思考・技術の相応した工夫をしなければならない。そういう工夫が「論理」という事である。

2012-08-18 10:06:02
佐藤正美 @satou_masami

エンジニアは物作りが生命であるから、考えるという力が、そのまま技術力でもあり、仕事の証明力でもある、という自覚に到達しなければならぬ筈である。エンジニアのこの自覚は、物作りを離れては意味を成さぬという点に注意すると、モデルという言葉に具体的意味合いが生じて来るのである。

2012-08-21 02:20:28
佐藤正美 @satou_masami

モデル論は御承知の様に「論理的意味論」と云って、徹底した「論理」の道を行く。「構文論」という事を強調するが、これは形式的構成に関する無矛盾性に強い意識を表明したものであって、無矛盾の境に至って、はじめて意味(真・偽)を問うという健全な表現を語っているものなのである。

2012-08-23 14:36:16
佐藤正美 @satou_masami

「意味」は(絶対的性質として)外部に存するのではない。寧ろ「意味」は「形式」の中にあるのだという確信がもしエンジニアになかったら、モデル(模型)を造る事などできない。写す事のできる現実が眼前にちらついているなどという事は何事でもない。その構成条件を明らかにする事が形式化である。

2012-08-26 15:07:53
佐藤正美 @satou_masami

エンジニアが現実的事態を観るという事は、商品・組織・取引を眺めるという様な事ではない。これを意識するには「論理」の烈しい工夫を要するのであって、「この様に在るもの」の構成条件を「形式」として如何に表現し得るかという事を考えるのが「現実」に対するエンジニアの根本の態度である筈だ。

2012-08-28 12:40:36