脱原発が陥る２つのキーワード

cladegifan @cladegifan

クロスファイアを聞いていたが、末期の政権、それも党自体が消滅寸前の政権が、何で数十年後のことを決められるのか。根本的な疑問を感じる。来年には消滅している連中だろ。自民も迅速に党首を変えて、徹底的に早急に民主を叩きつぶすべき。これ以上、妙なことをやられてからでは遅い。

cladegifan @cladegifan

クロスファイアの中でも頻繁に利用されていたので。連続ツイート「脱原発が陥る２つのキーワード」。比較的まともに（一見）議論を展開出来る人が、当たり前に（というか全員）陥っているロジックの罠について話す。逆に言えば、この｀イロジック｀を駆使しなければ、脱原発は正当化出来ない。

cladegifan @cladegifan

第一のキーワード「実は...」。脱原発の議論を聞いていると、この言葉が頻繁に使われる。代表は、「実は電力が足りている」。更に利用が拡大されて、「実は火力のコスト（燃料代）は安い」、「実は、ＣＯ２と地球温暖化には何の関係も無い」。段々ロジックがおかしくなっていくのが解るだろう。

cladegifan @cladegifan

再生可能エネルギーには、その発電量と同等の通常型エネルギーが必要であることは何回も書いた。発電量が非常に不安定である根本的な欠陥をバックアップするためである。その候補に挙がるのは、原子力と火力。火力についてしばしば指摘される欠陥は、「燃料のコストが高い」「ＣＯ２排出量が多い」だ。

cladegifan @cladegifan

「実は電気は足りている」に関する勘違いについては、電気が足りるって、どういうことなのか？ http://t.co/uXSyV40m にまとめてあるので、参照していただきたい。まあ、ここまでは無知、勘違いということで理解出来ない範囲ではない（許されることではないのだが）。

cladegifan @cladegifan

ところが、「実は、火力発電のコストは安い」辺りからきな臭くなってくる。事実、年間３兆円の無駄金が国民の自己満足のタメに灰になっているのだ。そのため、日本は貿易赤字国に転落した。この事実にも関わらず、この主張を正当化するために、また詭弁が駆使される。

cladegifan @cladegifan

もっと安く買うことが出来るのに、日本は本来の価格の数倍で買わされている。アメリカでシェール石油の革命が起きており、アメリカから購入すれば極めて安い価格で購入出来る。今は輸出に前向きではないが、輸出に方向転換する可能性がある。日本の海底から採掘出来るエネルギー...。

cladegifan @cladegifan

はいはい、ご苦労様という感じだ。日本は、石油の輸入を中東に頼っていたという歴史的経緯がある。これも、防衛と結びつくことだが、現状、他にもっと安く購入出来る国があるからと言って、安易に変更は出来ない。何故なら、エネルギーにとって最も重要なことは、それが安定して供給されることだから。

cladegifan @cladegifan

これは、詭弁の一つの方法で、要は「理屈の上では出来そうだが、現実には出来ないことを」あたかも可能であるかの様に持ち出すこと。つまり、絵に描いた餅が存在することを前提にした論法である。幾ら民主が無能と言っても、好きで馬鹿みたいな金を使っているわけではない。

cladegifan @cladegifan

後２者は言うまでもないだろう。「不確定な事実、希望的観測があたかも事実であるかの様に主張することで、議論を正当化している」。これも、典型的な詭弁論理の手法だ。それを言うなら、人口石油でただ同然に藻が石油を作るから、燃料費なんてほとんどかからないよってのと同じことだろ。

cladegifan @cladegifan

で、最後の「実は、ＣＯ２と地球温暖化には関係が無い」。これは、もはやトンデモの領域だろうな。確かにそう主張する学者はいる。しかし、多くの学者の認識は「地球温暖化の原因はＣＯ２］であり、その対策として「ＣＯ２を排出しない様にする」ことしかないという点で一致している。

cladegifan @cladegifan

それを完全にひっくり返すだけの確実なデータも論理も、現在に至るまで提出はされていない。更に言うなら、日本は地球温暖化問題をリードしてきた国である。京都議定書はご存じだろう。ゴアがノーベル賞を受けた時、何故、日本の地球シミュレータチームが貰えないのか？と不満の声が上がった。

cladegifan @cladegifan

ほとんど知られていないが、気象予測と、ＮＥＣが得意とするベクトル型スパコンは非常に相性が良い。特に、欧州では多くの機関が気象予測用にＮＥＣ機を利用しており、「次世代のＳＸが無ければ、自分達は気象予測が出来なくなる」と責任者から言われたと自慢していた。

cladegifan @cladegifan

http://t.co/NvEexBM7 http://t.co/zKMBh6e9 本題からは離れるが、LINPACK演算性能は一つの指標にしか過ぎず、スパコンの性能を全て把握し得る物ではないということ（連立方程式をどれだけ速く解けるかで、数学の才能を決定する様な物）。

cladegifan @cladegifan

地球シミュレータが決して過去の遺物ではないことを覚えておいて欲しい。話元に戻します。

cladegifan @cladegifan

各国が地上・海洋・宇宙での観測を一段と強化する「全球気候観測システム（GCOS: Global Climate Observation System）」が、世界気象機関（WMO）と国連環境計画（UNEP）によって提案された。ここでも日本は世界をリードしており、

cladegifan @cladegifan

温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」（GOSAT）を世界で最初に打ち上げた。宇宙からＣＯ２を観測するためには神業的な技術が必要で、ＮＡＳＡ、欧州から打ち上げ予定だった共同観測用の衛星はまた打ち上がっていないと思う。技術的に難し過ぎるのだ。

cladegifan @cladegifan

最後に、こういう流れに悪のりした我らの鳩山大先生が、ニューヨークで開かれた国連気候変動サミットで、「２０２０年までに温室効果ガスを１９９０年比２５％削減する」とぶち上げた。要は「国際公約」してしまったわけで、当然だが、地震で事情が変わったという逃げは打てない。

cladegifan @cladegifan

要するに、長年、ＣＯ２削減に向けて米中といった大国相手にやり合って来たのである（珍しく）。それにも関わらず、今更「ＣＯ２と地球温暖化には何の関係も無い」とは口が裂けても主張出来ないことくらい、子供でも解るだろう。万が一に本当は関係が無かったとしてもだ。

cladegifan @cladegifan

つまり、詭弁、詭弁、詭弁なんだ。火力にコストがかかると当たり前の指摘をされれば、「実はもっと安価に出来る」「実はもっと安価に｀やれるかもしれない｀」。｀｀を付けたのは、印象操作であたかもこの超希望的観測が事実であるかの様な印象を与えているからだ。これも詭弁論理の定番手法。

cladegifan @cladegifan

「実はＣＯ２と地球温暖化には関係が無い」も、ＣＯ２排出問題への切り札？としてしばしば利用される。はっきり言ってトンデモでしかないのだが、怖いと思うのが、言っている本人がそれを詭弁と認識していないことが多いと思われる点。嘘と解って誤魔化しているのならまだ救い様はあるのだが、

cladegifan @cladegifan

本人が事実と信じ込んでしまっている。それも、比較的弁の立つというか頭の良さそうな理論家肌のタイプが陥ってしまう傾向がある様に感じる。というか、感情的に言う人は、そもそもロジック関係無いしw。そういう問題もあるので、今回指摘させていただいたわけです。さて、次。

cladegifan @cladegifan

この「実は」には非常に危険な点があるのです。それは、万能ロジックだという点。要は、これを使えば、無限に反証不能な命題を量産出来るということ。やってみましょうか？「実は、放射能が人体に悪影響を与えるというのは間違いである」。「実は、福島の事故はそもそも無かった」何でも言えるよ。

cladegifan @cladegifan

結局、実は...の後に言われる内容は、「現在の常識とは違う」「隠蔽されているために、真実である証拠を示せない」ことでしょ。そういうと聞こえは良いけど、要は、最初から証拠を示せないことが前提になっている便利な道具なので、何でも言えるよということ。で、これが乱用されているということ。

cladegifan @cladegifan

第二は、「優れた日本の科学力によれば...」。これも同様の流れて使われている。日本の科学力や将来の可能性に期待することは悪くない。しかし、これも万能ロジックなんですよ。...の部分にはあらゆる言葉を入れることが出来る。ドラえもんのポケットみたいなもんですね。