2012-09 Twitter 140字で作文(BL仕様)
公園で彼が立ち止まった。「どうしたの?早く飲みに行こうよ」「散歩しよう。いま月が綺麗だろ」「お店混んじゃうよ」僕が急かすと彼が押し黙った。「好きなんだ」「天体好きだっけ?」「違う!おまえに告白するために公園によったの!」「じゃ、乾杯しなきゃね」腕を組んだ僕を彼が驚いて見つめた。
2012-09-03 04:16:22キャンプにきた僕と彼は遊歩道を歩き自然を楽しんでいた。「鳥の鳴き声しかしないな」「人いないね」「なあ、やってみたいことあるんだけど。これ潤滑剤になる?」僕の手を引き、林へ入ろうとした彼がポケットからゼリー状の着火材を出した。「馬鹿っ!」かっとなった僕は思いっきり彼をひっぱたいた。
2012-09-04 05:24:34ソファに座った彼の服がたるみ、半袖の袖口から胸元が見えた。つい盗み見してしまった僕は自分を恥じた。「どうした?顔赤いぞ」「なんでもない」そうかと、彼が伸びをした。ちらちらと見える鍛えられた体。リラックスしている彼はやけに色っぽくて困る。新たに見つけた彼の魅力に僕はほだされた。
2012-09-05 03:17:01「どれも素敵だろ」彼に遠慮して公園デートを希望したが、目の前のプレゼントの山に僕は溜息をついた。「ここにあるものから選んでいい?」「相変わらず謙虚だな」「あれ」僕は夜空の星を指した。「難題だ」「星の王子様ならここにいるぞって返せばいいんだよ」微笑んだ僕を彼が抱きしめた。
2012-09-06 03:32:05二人で映画館に入ろうとすると、彼の足元に猫が擦り寄ってきた。「行こう」僕はとっさに彼と手を繋ぎ、中へ急いだ。「どうした、猫好きだろ」「あの猫、発情してたし、なんか妬けたの」「安心しろ、俺の猫はおまえだけだ」「あはは、上手いこというね」仲良く寄り添うとお互いの手を絡めた。
2012-09-07 04:25:00仕事が何時に終わるかわからないという彼をダイナーで待った。ここなら何時にきても知り合いが必ずいる。「青息吐息だな」「そんなことないよ」「強がるなよ。さっきからずっと入口見てるぞ」図星を突かれ落ち込んだ僕を友達が抱きしめた瞬間、彼がきた。「どういうことだ」怒った彼が僕を奪い返した。
2012-09-10 04:24:41彼がベランダで洗濯物を干している僕の髪を撫でた。「手伝ってよ」「俺はお前を愛でるのに忙しいの」「朝食食べたら?」時計を見ていうと彼が瞳を輝かせた。「いいのか、頂きます」「こら!違う」僕のシャツに彼の大きな手が入り込む。「あっ、駄目」洗ったばかりのシーツが風に舞い二人を覆い隠した。
2012-09-11 04:39:16図書館で喧嘩をした僕らは文句を書いたメモを突きつけあった。ため息をついた彼が大量に溜まったメモを並び変え呟いた。「でも、こんな気持ちも含まれている」まるで心のこもった手紙に早変わりしたメモを僕は慌てて抱き寄せた。「全部含めて好きだよ馬鹿」「俺も」彼も笑顔でこたえた。
2012-09-12 04:24:21僕はホテルで彼を待った。約束の時間を大分過ぎている。窓の外の雲行きが怪しくなり雨が降ってきた。メールの返信もない。項垂れた僕の耳元に低い声が響いた。「すまない携帯電話を忘れて連絡できなかった。嘘じゃないぞ」「信じるよ」僕が微笑むと普段はクールな彼が人目も気にせず抱きしめてくれた。
2012-09-13 05:17:38「残業か」「うん」エレベーターに乗り合わせた彼が僕を抱きしめた。「愛し合うか」「冗談はやめろ」「俺らしか残ってないって」降りたフロアでほたる灯を頼りに電気をつける。「明るければ悪さできまい」「よく見えていいけれどな」「なっ!」「さ、仕事するぞ」ほくそ笑んだ彼が僕を壁に追い詰めた。
2012-09-14 05:19:57僕が帰宅すると月明かりの中、畳の上に彼が寝そべっていた。「おかえり、電気つけないでくれる?そーっとこっちきて」「どうしたの?」彼が網戸を指さし呟いた。「蛍、珍しいだろ」「本当だ」彼により添うと優しく髪を撫でられた。心地よい彼の雰囲気に蛍も惹かれたに違いないと僕は思った。
2012-09-18 03:32:25試験勉強で唸る僕に彼がいった。「高所から大局を見通せ」「計算するのここでいい?ヒント頂戴」「気分転換した方がいいな。全体をよく見る事は大事だ」彼が悪戯に僕の服を剥いてきた。「違う勉強になっちゃうよ」彼の瞳に真っ赤な顔で抗議する自分が映る。「俺が全部教えてやるよ」と彼も服を脱いだ。
2012-09-19 04:41:04