【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】②
- karitoshi2011
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第1弾です。
それでは、第2弾本編です。
1【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】②イリーンと重松逸造が共同戦線を張って放射線の健康影響は小さいとしていたことは、本文中にも記されている。それにふれる前に重要な前提だが、この書物はチェルノブイリ事故では放射線の影響による甲状腺癌も生じなかったという立場に立ったものだ。
2012-09-06 09:52:482【イリーン『チェルノブイリ:虚偽…』】②ロシア語原著は1995年刊だが「1995年まではロシア共和国では「甲状腺癌の増加は認められない、増加の原因はスクリーニングなど診断の機会が増加したからである」と発表していた」(長瀧著『原子力災害に学ぶ放射線の健康影響とその対策』p59)。
2012-09-06 09:53:293【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】②イリーンは甲状腺癌放射線影響否定論の責任者またはそれに近い立場の人だった。甲状腺癌の被害もなかったという立場もあって、チェルノブイリ事故後にイリーンらが立案した避難等の放射線防護策が適切だったという主張が一貫して強く押し出されている。
2012-09-06 09:54:254【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】②その主張のもっとも強力な支えとして重松逸造の議論が引き合いに出されている。まず、第6部第2章「チェルノブイリの放射線の影響に対する他の介錯。それらに対する日本人専門家のコメントと、ロシア人科学者による未出版の反論」p416~を見よう。
2012-09-06 09:55:385【イリーン『チェルノブイリ:虚偽…』】②この章ではグロジンスキーという植物学者の放射線の健康影響が無視できないとするインタビュー記事(1988年)に対する批判が数ページにわたって述べられた後、1988年にキエフを訪れた重松教授の地元新聞へのインタビュー記事が長々と引かれている。
2012-09-06 09:56:186【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】②以下に引く重松氏の原爆被害に関する説明を今肯定できる科学者はどれほどいるだろうか?p419~「広島、長崎の生存者の研究を通して、ガン以外の疾病の発生率の増加を証明することは今迄のところできていない。細心の分子生物学的研究を用いても、
2012-09-06 09:56:547【イリーン『チェルノブイリ:虚偽…』】②「遺伝学的影響は見つかっていない。影響が全くないと意味ではなく。そのレベルは検知出来ないほど低いということである」「キエフとチェルノブイリの関しては、その線量は日本のケースと比較すれば極めて低く。我々の経験からもこの地の人々の健康に」
2012-09-06 09:57:328【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】②「対する悲惨な結果を予感させる根拠がないことは明らかである。しかし、研究は続けて行く必要はある。特に、人々の心配から生じるこれら問題の精神的側面の観点についてはそう言える」「広島・長崎の人々の間にカタル、アレルギー、伝染性の病気が
2012-09-06 09:58:059【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】②「ほんの少数観察されるものの、今や原爆生存者は最も高い平均寿命のグループである。これは、彼らの健康に対して特別な注意が払われていることの結果である。彼らは毎年、2,3回の健康診断を無料で受けている。注目すべきことは、被曝した人々は」
2012-09-06 09:58:3810【イリーン『チェルノブイリ:虚偽…』】②「そうでない人に比べてはるかに健康に対する不安が多いことである。これは病因学的というよりはむしろ心理学的な現象であるように思われる。広く広がったこの病気(日本では「原爆症」と呼ばれる)に対する治療法を誰が知っているというのだろう」(続)
2012-09-06 09:59:23