一六　塩の使いみち

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@horror_taiken 塩というのはよく清めの塩や盛り塩などと使われますが､使い方を間違えるととんでもないことになります、知人の経験した話をひとつ紹介します

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@horror_taiken 去年の夏、アウトドア好きの知人Aは新しくテントを買い替え知人Bとキャンプに行ったそうで、そこのキャンプ場は虫がとくに多いんです。トイレもあまり綺麗ではないし。

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@horror_taiken しかし変わりに山奥のため自然が豊か｡炊事場の下には小川が流れ､そのさらに下にテントをはる場所があります。先に言っておくとここのキャンプ場には怪談や妙な噂は一切ありません。

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@horror_taiken 何事もなく夜になり二人はテントで寝ていました。深夜３時頃テントに虫があたるような音で知人Bは目が覚めたそうです。最初はなにも気にとめてなかったそうですが､あまりに激しいのでAも起きてしまいました

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@horror_taiken ｢うるさい虫だね｣そうAがいいかけたとき、Aはふと足元の出入り口をみるとある違和感に気がついた。網戸にしてあるはずの入り口が、一面真っ黒になっていたとのこと｡夜の暗さとは違う異質な黒だったらしいです。

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@horror_taiken Bも異変に気付き目をこらしていると黒いものが染みでてくるようにじわじわと近づいてくる、あまりの恐怖にサバイバルナイフでテントを裂き二人は上の炊事場までかけ上がったそうです。一晩寝れずすごし、夜明けとともにテントに戻ることにしました。

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@horror_taiken テントにつき、夜中の黒い物体はなかったものの入り口から入る気になれず、裂いた所から荷物をとりだしたらしいです。ただ…荷物を上げた下から一本のながぁーい髪がでてきたそうで

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@horror_taiken 二人はショートヘアーな上に一人暮らし、新品のテント。気味が悪く周りに塩をまいてからテントをしまって帰宅したそうです。

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@horror_taiken ただ私がその話をきいてゾッとしたのはなにより、塩というのはその｢場所｣を清めたりするのことが本来多く､一説には､ことのおきたその場所に盛り塩をしたり、囲うように塩をまくとその中に霊などを閉じ込めてしまうというのを思い出したことです。

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@horror_taiken 知人たちは健康に暮らしてるとのことですが、テントは捨てるのも持っているのも怖く、ひっそりと近くの森においてきてしまったらしいです。みなさまも塩の使い方にはお気をつけて。