「匿名さん特有の万能感」についての近藤さんのツイートまとめ

近藤功司 @kondoukoushi

「匿名さん特有の万能感」という言葉が興味深い。 QT @Hideo_Ogura 「立法解決がなされなかったのは、お前が立法解決せよと言わなかったからだ。お前個人の責任だ」といわれても何とも。匿名さん特有の万能感には付き合いきれないね。RT @mojimoji_x: 「立法・・・

近藤功司 @kondoukoushi

弁護士（だったかな？）の小倉さんがツイッターの議論で「匿名さん特有の万能感には付き合いきれない」みたいなことを書いていて、議論の内容は全然フォローしていないんだけど、その言葉が面白いと思ったのでQTしておく。

近藤功司 @kondoukoushi

匿名さんが万能感を持ってツイートしてくるという印象を受けるからには、匿名の相手が万能ではないという無言の前提があるのだろう。それは一種のバイアスであって、当たっているかもしれないが、そうでないかもしれない。証明は難しい。・・続

近藤功司 @kondoukoushi

匿名発言では、発言の前提となる発話者の能力や視点を一切援用せず、言葉だけを解釈しなくてはならない。これには優れた受け手の能力が要求される。うまく行くときは、現実のしがらみから離れた、すばらしい議論ができるんだけど、なかなか大変。・・続

近藤功司 @kondoukoushi

で、小倉さんは「匿名さんは万能感」を持っていると前提しているんだけど（そんな感じもするけど）、これは結構、自分の気分の反射だったりもする。「能力があれば、人は実名で発言してくるだろう」とか、「人間は大体、発言より実行力が低いもの」という前提が、まあ正しい環境に育ったということだ。

近藤功司 @kondoukoushi

ぼくも、まあ、そんな環境に育ったので、気分はとてもよくわかる。＞続

近藤功司 @kondoukoushi

しかしながら、それらは必ずしも真でもなくて、（小倉さんの議論の話は知らないけど、ネタに使ってごめんなさいね）・・・

近藤功司 @kondoukoushi

人が実行力より発言の方が威勢がいいのは、単にぼくらがホワイトカラーだったり、学者だからであって、スポーツ選手や芸術家なんかは、口を動かすより体を動かした方が調子がいい人がいる。ある種の実業家なんかもそうかもしれない。そういう人は匿名でも実名でもあんまり万能感に変化はないだろう。

近藤功司 @kondoukoushi

まあ、そういう人はあまりネットに居ないと思うけどねｗ

近藤功司 @kondoukoushi

それから、受け手として怖いのは、相手をいつも下だとみる習慣があると（あるいは見ていい場に常時いると）、匿名発言が、反射的に万能感に満ち溢れて見える場合があるということで・・・ｗ

近藤功司 @kondoukoushi

・・・このへん、自分のこととして覚えがあるなと思ったのだった（笑）

近藤功司 @kondoukoushi

割と保守的な人たちの交流の場では、「わざわざしゃべっているんだから、この人は何かエライ人なんだろうな」と思うのが礼儀正しいんだけど、学問とか議論の場だと、結構上から目線が基本なので、そういう場に匿名発言が混じると、ますますそういう傾向が強化されるようにも思う。

近藤功司 @kondoukoushi

実の所、「匿名さん特有の卑屈感あふれる発言」というのも同じようにあって、ＢＢＳやツイッターで謙虚な発言を繰り返している実力者も存在するし、自分が常に相手を下から目線で扱っていれば、万能感などを感じる前に、「先生その調子で、実行の方をお願いします」と相手に言えばいいわけで・・

近藤功司 @kondoukoushi

「そうは言っても、相手の実力なんて、一言二言聞けば判るよ、こっちは専門家なんだから・・・」という事実はまた事実としてそのとおりなんだけれども、自分として「匿名さん特有の万能感」みたいなものを感じたら、受け手としての自分のバイアスを再点検してみようかなと思ったのだった。

近藤功司 @kondoukoushi

そもそも論として、口下手な実務家は、匿名だからといって調子に乗ったりはしないわけで（あんまり高揚感もないんだろう）、そういう人がツイッターに居ないかと言うと、友人との事務連絡なんかで普通にメンション飛ばしあったりしてるわけで、そういう人たちは「言うからにはやるんだろ」と思ってる。

近藤功司 @kondoukoushi

そういうわけで「匿名さん特有の万能感」という言葉に触発されていろいろ考えてみた。そんなわけで休憩も終わりにして、実務に向かうとするかな・・。