@907gimei(松井勝正)/橋本聡『偽名』東京国立近代美術館(14の夕べ)の記述
橋本聡『偽名』| 2012年9月7日17-22時 | 東京国立近代美術館(14の夕べ)/ 当日は『偽名』に対するリアルタイムの記述が、松井勝正によってこのアカウントに随時アップされる予定です。
2012-09-05 01:50:25橋本聡「偽名」(東京国立近代美術館「14の夕べ」):遠藤水城、梶田竜嗣、小林晴夫、沢山遼、柴田知世、高嶋晋一、高橋永二郎、河口遥、豊嶋康子、中井悠、成相肇、橋本聡、桝田倫広、松井勝正、三輪健仁、百瀬文、他/ 協力:ARTISTS' GUILD、波多野康介
2012-09-05 01:55:23橋本聡「偽名」9月7日17-22時 ・画像データを差し上げますので、記録メディアをご持参ください。 ・USTREAM: http://t.co/628Hl8Np 遠藤水城、小林晴夫、沢山遼、中井悠、成相肇、桝田倫広、三輪健仁
2012-09-05 01:57:55私はいま、竹橋の国立近代美術館にきています。《14の夕べ》という企画が行われていて、8月26日から9月8日まで、日替わりで様々なパフォーマンスが行われます。今日の17時から始まる、橋本聡さんのパフォーマンスが行われる会場で、その様子をリアル・タイムでツイートしようと思います。
2012-09-07 15:31:26このテクストではライブ感を大事にしたいと思います。ただ目の前のことを記述するだけではなく、それを解釈すること、それについて考えること、もちろんそれを書くこともリアルタイムで行っていこうと思います。
2012-09-07 15:33:22そこには16組の出演者によるカード状のスコアと、展覧会のコンセプトが書かれたカードが束ねられています。スコアと実演の関係を考えるということが、この展覧会のテーマのひとつとなっているようです。
2012-09-07 15:37:24展覧会のコンセプトには『「スコア」の存在は、「パフォーマンスとはどこまで予見できるのか/できないのか」、あるいは「パフォーマンスとは再演可能か」といったさまざまな問題を照らし出すことになるでしょう。』とあります。
2012-09-07 15:39:06・想像によって骰子を振っても、均一にランダムには現れない。想像する者の何かしらの偏りが現れるから。ゲームでは骰子の重心を偏らすことで、出目を偏らすことをイカサマとする。
2012-09-07 15:45:41だから「想像骰子」はそれぞれ独自の偏りを現す「イカサマ骰子」だ。私はイカサマの創意工夫の歴史に感心させられる。そして私も「想像(イカサマ)骰子」を用いたい。骰子はゲームだけでなく様々な場面で用いられている。
2012-09-07 15:49:18・ところで、そんな「均一にランダムな骰子」という人間性を排除したものこそが人工的ではないか。これ程までのイカサマはないかもしれない。異議申し立て弾く、完全性を求めたイカサマ。
2012-09-07 15:51:47カードの左半分に今引用したテクストが載っていて、 右半分は、12区画に区切られ、それぞれの区画の中心に骰子が等角投影図で描かれています。 それぞれの骰子には、フリーハンドで情報が付け加えられて、12個のバリエーションを見せています。
2012-09-07 15:58:01例えば落下中にあることを示唆する運動線が書き加えられた「不確定骰子」。塗りつぶされた「(暗くて)不確定骰子」。ペンが書き加えられた「描かれた骰子」。一面が扉のように開けられた「扉付き骰子」。そのとなりに位置する「扉無し骰子」など。
2012-09-07 15:59:23ふつう骰子は1から6までの6通りのバリエーションを「均一にランダム」に示す装置として考えられます。しかしここでは、予想もしないかたちで12個のバリエーションが現れています。
2012-09-07 16:01:36骰子を振る時、私たちは、1から6までの可能性しか想定していません。しかし、振った骰子は机から転げ落ちて、真っ暗な穴の中に落ちてしまうかもしれません。そうすると、骰子は1でも2でも・・・6でもない「(暗くて)不確定骰子」になってしまいます。
2012-09-07 16:02:21現実の世界の中では確率の分母というのはきっちり限定できずに、エントロピーは増大していって、確率どおりにことは運びません。「均一にランダムな骰子」というのは人工的な机上の空間でしか成り立ちません。
2012-09-07 16:05:15