DrMagicianEARL氏による「甲状腺癌」の解説

「福島で8万人にスクリーニングかけて甲状腺癌が1人見つかりました。さて、非医療者で怖がってる皆さん、怖がる前にまず手始めに有病率を調べましょう。ネットで簡単に検索できます。まず手始めに甲状腺癌の有病率を調べて自分の目で確認しましょう。1000人に1~3人です」
原発 震災 査読 マリリン デマリン パンダジェフスキー
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EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌①福島で8万人にスクリーニングかけて甲状腺癌が1人見つかりました。さて、非医療者で怖がってる皆さん、怖がる前にまず手始めに有病率を調べましょう。ネットで簡単に検索できます。まず手始めに甲状腺癌の有病率を調べて自分の目で確認しましょう。1000人に1~3人です #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌②:実際には日本では1000人に1-3人が甲状腺癌という数字はむしろ少ないくらいで、死後病理解剖ではその10倍以上発見されます。日本の甲状腺ラテント癌微小癌の頻度は10~28.4%と報告されています。甲状腺癌は放射能に関係なく非常に多い癌です #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌:ただし、甲状腺癌は20~50歳代に多く、今回は非成人が対象の調査ですから必ずしも1000人に1~3人という数字は当てはまらないかもしれません。では次に10代のデータを調べましょう。 #甲状腺癌
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甲状腺癌④:日本医大の論文や国立癌研究センターのデータがネットで検索できます。これを見るとだいたい10歳代の甲状腺癌は10万人に1人くらい。今回は積極スクリーニングなのでやや増えるため8万人に1人は妥当な数字でしょう #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑤:子供は癌の成長が早いというのはあくまでも悪性腫瘍の一般論です。甲状腺癌は例外的にむしろ逆で若年発症ほど予後が良好です。未分化癌や扁平上皮癌というレアなタイプ(放射能被曝では生じない)を除けば甲状腺癌の5年生存率は良性腫瘍なみに高くなります #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑥:「1万人に1人?発症率はもっと少ないぞ」というツッコミがあったので追記です。ここで私が提示しているのは有病率であり発症率ではありません。ある一点の時期における甲状腺癌罹患者数結果を発症率と比較してはいけません。誤解のもとです #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑦:再度補足。有病率≠罹患率(発症率)です。有病率はその時点での患者の割合です。罹患率は一定期間に対象の病気に新たにかかった患者の割合ですから追跡を行わなければ分かりません。つまり今回のような一時点調査では有病率を見ていることになり、罹患率とは比較できません #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑧:数値訂正です。途中1万人という表記がありましたが10万人の間違いです。甲状腺癌④の数値が正しいです。 #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑨:竹野内真理氏(@mariscontact)は「甲状腺にヨウ素と共に溜まるセシウムの多い福島に子供がもうこれ以上居てはならない」とツイートしており、同様のツイートをしているジャーナリスト等のアカウントも多く、ここには誤解があります。次に理由を説明します #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑩:まず、甲状腺にセシウムが溜まるか否か。バンダジェフスキーの論文があります(Swiss Med Wkly 2003;133:488)こんな重要な調査結果をなぜNEJMやJAMAなどの五大医学誌クラスに投稿しなかったのか?問題は解析法です #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑪:バンダジェフスキー論文は1997年にベラルーシのゴメルで死亡した子供の遺体から標本をとってセシウムを計測し、その結果をだしたものです。共同著者はおらず、単独著者の論文。掲載誌はマイナーな雑誌でインパクトファクターは約1。 #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑫バンダジェフスキー論文は統計学的に極めて不可解な解析をしており、対照となるK40の値すらなく、その検査機能の正確性を証明することもできていません。論文としての質は低く、メジャー誌には査読でrejectされた可能性がありま#甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑬:バンダジェフスキー論文のデータには蓄積するセシウムの絶対量が最大となる骨格筋が調べられていません。ただ心筋が調べられているのである程度内部被曝の指標にはなります。この心筋より有意にセシウムが蓄積するのは膵臓のみです。甲状腺には有意差はありません #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑭:また、最も高い甲状腺の値1200Bq/kgは、この論文の表に一致しません。いったいどの集団のデータなのか?捏造の疑惑すらでるわけです。さらには子供の年齢の定義もなく、最終的に何例で測ったのかも記されていません。これではメジャー誌にrejectされて当然です #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑮:以上からバンダジェフスキー論文は査読の時点でメジャー誌にrejectされて当然なレベルで、「とりわけ甲状腺にセシウムが有意に蓄積するとは言い難い」となります。竹野内真理氏をはじめとするジャーナリストには査読能力がないようですから鵜呑みにしちゃったわけです #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑯:仮に甲状腺にセシウムが蓄積したとして甲状腺癌は起きるのか?これについてはバンダジェフスキー論文と同じベラルーシでの調査結果J Radiol Prot 2006;26:127を見るとセシウムでは甲状腺癌が引き起こされないことは明白です。 #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑰:この論文では小児甲状腺癌は事故4年後から増加し、事故後9年後にピークとなり、事故16年後には事故以前の状態に戻っています。セシウム半減期は30年ですから、セシウム蓄積ではこのような結果は起こりません。同様に低線量被曝も原因にはならないことが分かります #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑱:甲状腺癌の原因になるのは原発事故直後にでた半減期わずか8日のヨウ素(I131)による被曝です。よって竹野内真理氏@mariscontactが主張する「甲状腺癌が危ないから子供は福島から離れて」は“甲状腺癌リスクの観点”では意味がありません。 #甲状腺癌
EARL⊿ @DrMagicianEARL
甲状腺癌⑲:福島原発の事故直後の被曝によりI131で今後小児甲状腺癌が生じる可能性は否定できないが、セシウムや低線量被曝と甲状腺癌の関連性が否定されている以上、I131が消失したであろう現在の福島には放射能関連による新たな甲状腺癌のリスクはない、という結論になります。 #甲状腺癌
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