今日の世界では、中央銀行の金融政策で市場金利は誘導されます。具体的にはコール市場の翌日物金利を誘導目標として決めてコントロールしようとしていますね
2012-09-15 20:31:14また国が発行する「国債」はリスクが無い、として市場金利の指標となります(財政破綻による債務不履行リスクは、今回の論点では無いものとみなします。あくまで、議論の前提としての約束ごと)
2012-09-15 20:33:06銀行が人々から集める預金金利は、通常、この市場金利よりは低く、貸出されるお金の貸出金利は市場金利よりも高いです。この差はなんでしょう?
2012-09-15 20:35:01預金者から集められる預金金利が市場金利より低いのは、銀行が提供する金融サービス(ATM網の維持、為替などのインフラ、口座振替など)の対価であるとも考えられます。しかしその対価は預金者には明示されません
2012-09-15 20:37:03資金を有効に活用する金融というシステムが持つコスト。っていうのかな。"@sura_taro: 銀行が人々から集める預金金利は、通常、この市場金利よりは低く、貸出されるお金の貸出金利は市場金利よりも高いです。この差はなんでしょう?"
2012-09-15 20:38:42次に、貸出金利に含まれているのは、市場金利+与信審査など金融サービスの対価+貸倒見積もり(信用コスト)に分解できると考えられます
2012-09-15 20:38:43銀行は「右から左」に流しているだけで利鞘を稼いでいるわけではありません。預金者・資金借入を行う方にも金融サービスという付加価値を提供している
2012-09-15 20:40:35預金集めは、たぶんに大掛かりなシステムの構築と維持に支えられています。また昔は小口預金を1件1件戸別訪問して集めて歩いたりもした
2012-09-15 20:41:51銀行の付加価値の源泉のいちばんのものは、貸出審査能力です。これは顧客との長期的な関係を気付くことにより情報を集積し、貸出後もモニタリングして磨かれている
2012-09-15 20:44:33ちょっと前は、属人的な勘に頼らず、財務モデルにより、企業の倒産確率を点数化して機械的に審査して融資する、というスコアリング融資というのも流行りましたが
2012-09-15 20:46:32月並みな結論ですが、長年の情報蓄積による属人的審査と、ある程度の財務モデルスコアリングを組み合わせた審査でやっていくしかないのかな、と
2012-09-15 20:49:36リスク管理の巧拙は、今日の銀行経営の肝だと思いますが、この辺は私の専門からちょっと外れるので、詳しくは遊撃部長(@fstora)へ丸投げしたいと思料します
2012-09-15 20:58:42預金者に対しても、借入者に対しても、銀行が付加している金融サービスの対価は明示されません。昨今は借入者に対し「財務内容が良くなると金利が下がりますよ」とも説明し、信用コストがおり込まれていることは間接的ににおわせていますが
2012-09-15 21:04:56「右から左に流しているだけ」との批判をかわすためには、付加価値相当額を明示して預金を集め、貸出を行うという選択肢もありかもしれませんが・・
2012-09-15 21:07:10これはマクドナルドのハンバーガーの原価を開示・・というレベルではなく、工業製品を作っているメーカーの製造原価を明かすようなもので、極めて困難ではないかと
2012-09-15 21:08:18