【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫
- karitoshi2011
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今回の第12弾です。
下のほうに第1弾から第11弾までをつけます。
1【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫「福島県におけるいわば『いのちの見守り』ともいえる大事業」。これは首相官邸HPの「原子力災害専門家グループ」のページhttp://t.co/cyCO3KRU に福島県立医大の2人の副学長(山下俊一・神谷研二両氏)が記した言葉だ。
2012-09-22 13:43:572【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫「いのちの見守り」は耳ざわりよい言葉だが、この場合何を意味するのか。すでにこの調査をめぐる⑩の連ツイ http://t.co/s1j9KyY7 で福島県のHPを見たが、そこには「基本調査」につきよく分からないコントがあった。
2012-09-22 13:45:153【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫首相官邸HPでは山下俊一、神谷研二の両福島医大副学長名で「見守り」について語っている。2011年9月13日と12年3月14日だ。さらに6月25日に調査からこれまで明らかになったことについて報告している。これらからも問題点は露わだ。
2012-09-22 13:45:434【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫まず、昨年9月13日の福島医大山下俊一・神谷研二両副学長による説明「新たな使命を与えられた福島県立医科大学~災害に強い持続的社会の拠点、復興の世界的拠点として~ 」http://t.co/LoQ8wbhk から見ていこう。
2012-09-22 13:46:005【福島県県民健康管理調査と調査者の…責任】⑫事故直後、福島医大等は「極端に不便な非常時にあっても、人命救助第1という医療の原点に徹した行動が、必要以上の放射能や放射線への恐怖感や不安感を軽減させ、学生達が作ったおにぎりの温もりと共に、大いなる勇気を皆に与えてくれました」とある。
2012-09-22 13:47:466【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫放射能について適切に防護するための情報を伝えかどうか、十分な措置がとらえれたのかどうかについてまったくふれずに、「不安を軽減」したことを誇っているのは異様。確かに多くの医療関係者がよく奮闘されたと思う。だが自画自賛だけでよいのか?
2012-09-22 13:48:017【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫緊急時回顧で欠けているもの。1)子ども・妊婦の避難や甲状腺傷害予防についてどのような措置をとったのか?2)放射線防護のための情報について十分に伝えることができたのか。3)そのため余計な被ばくをしてしまった人がかなりいなかったか?
2012-09-22 13:49:188【福島県県民健康管理調査と調査者の…責任】⑫4)その時期の放射線の測定がどの程度できたのかできなかったのか?等々。だが「放射能や放射線への恐怖感や不安感を軽減させ」ることこそが他の災害ではなく放射線被災に対する医療活動の主要な目的だとすればこれらは問題にならないことになる。
2012-09-22 13:49:459【福島県県民健康管理調査と調査者の権限・責任】⑫この程度の放射線では被害はほとんどないはずで、主要な問題は「不安」「恐怖」から生じるという前提に立つと、起こるかもしれない被害にどう対処するかという問題意識はほとんど抜け落ちてしまう。そこが分かるとこの文章の謎がとける。(続)
2012-09-22 13:50:01