100%再生可能エネルギー地域会議についてのつぶやきまとめ

ドイツ在住のジャーナリストmurakamiatsushi氏による100%再生可能エネルギー地域会議のつぶやきメモのまとめ。(作成中)
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村上 敦 @murakamiatsushi

今日はかなりの早起きで、4時半起床なう。今から準備をして、一路カッセルへ。今日、明日と「再生可能エネ100%」の国家会議があるので取材に。数ある会議のうちで、最も有意義な機会なので楽しみです。

2012-09-25 11:49:15
村上 敦 @murakamiatsushi

会議の内容はメモ代わりにツイートする予定です。

2012-09-25 11:50:36
村上 敦 @murakamiatsushi

100%再生可能エネルギー地域会議に到着。すでに開会の挨拶がはじまっています。会場は前年と同じくほぼ満員。天気は最悪ですが、会場の熱気十分。ヘッセン州環境相、連邦環境省次官からの挨拶では、再生可能エネ以上に省エネ、高効率化の推進が必要というニュアンスの挨拶で妥当にスタート。

2012-09-25 18:10:06
村上 敦 @murakamiatsushi

さらにエネルギーシフトにおいては、国民理解を得るためのコミュニケーションの必要性が高まっているというテーマについて重点的に。fitサーチャージの値上げ、系統新設の停滞という独の状況では、挨拶の中でもこの点に力が入る。

2012-09-25 18:15:26
村上 敦 @murakamiatsushi

地域間格差、連邦全土での組織化されたエネルギーシフトのロードマップもテーマですね。とりわけアルトマイヤー環境相は、このテーマ、「場所と種類」を重要視しています。これまでの「fitによる安価なところからドンドンと」という流れを変えなければこれ以上進めない時期にドイツはきています。

2012-09-25 18:20:17
村上 敦 @murakamiatsushi

連邦環境局のレーマン博士。2050年までにエネルギーシフトをドイツが貫徹しなければならない理由は3つ。気候変動回避、化石燃料の枯渇と高騰、そして90億人という地球の人口問題への対応。自然、経済、社会という3つの側面から不可避の対策である。

2012-09-25 18:28:17
村上 敦 @murakamiatsushi

陸上風力をこれからも推進しなければならない理由。どのような試算であっても、システムが地理的に広大であればあるほど、そのシステムは安定する。6セントになった陸上風力を推進することは、電力を安価にしつつ、系統安定化に寄与。

2012-09-25 18:33:17
村上 敦 @murakamiatsushi

レーマン博士のこのコメントは現在の洋上風力を優先的に推進する意向の政府へのあてつけ。メルケル&アルトマイヤー環境相は陸上風力、太陽光発電にブレーキをという姿勢。さすが環境局、気持ち良いほどずけずけ言います。

2012-09-25 18:35:43
村上 敦 @murakamiatsushi

rメタン、power to gasの話。今後の10年間が勝負。交通、熱、そして電力分野を横断できる唯一の解決策。

2012-09-25 18:42:59
村上 敦 @murakamiatsushi

ドイツ自治体地域議会のフレック氏。彼も洋上風力に批判的。環境省から貴賓の前で、この方向性を罵倒。会場から盛大な拍手。昨年に続いて、この会議は本当に面白い。ちなみにこの会議の後援は、環境省。これがドイツ人だね。

2012-09-25 19:05:06
村上 敦 @murakamiatsushi

お昼休みも、ブラブラと。どこもかしこも、現在の政府の洋上風力、南北系統強化の政策への批判が聞こえてきます。保守政党は中央集権式のエネルギー供給体制を維持したいが、この会議への参加者はほとんど分散化支持派。

2012-09-25 21:02:21
村上 敦 @murakamiatsushi

お昼休みには色々なスタンドへ。映画「第四の革命」の続編が制作されるということで、制作会社に取材。今回は、国際的な視野から家庭という視野でのエネルギーシフトをドイツbw州で撮影予定。タイトルは「ドイツのエネルギーメルヒェン」。

2012-09-25 21:06:34
村上 敦 @murakamiatsushi

juwiやwpdなどの再生可能エネの大型デベロッパーでも話を聴く。ドイツ市場はノウハウが市民、自治体レベルまでおりてきたので、協同組合式が台頭し、デベの活躍する市場は減少傾向。市場のメインは欧州、世界へと重心が移りつつある。いわゆる第三次産業部門での輸出市場。

2012-09-25 21:10:28
村上 敦 @murakamiatsushi

日本では再生可能エネルギーの経済的効果といえば、製造業にだけ目がゆく傾向があるが、手工業&サービス、金融業での効果は世界市場を前にすると莫大なものがある。これをビジネスチャンスとできるのは、国内市場でこの分野を育成したところだけ。

2012-09-25 21:12:51
村上 敦 @murakamiatsushi

午後は先進自治体の事例紹介と表彰から始まる。今年のドイツのエナジーオブジイヤーは、シュベービッシェ ハル市へ。ここの事情には僕は詳しくないので、近々取材に行かなきゃな〜。

2012-09-25 21:15:06
村上 敦 @murakamiatsushi

午後の分科会は、「自治体の等身大のエネルギーシフト」に参加。6つも選択肢があるので、身体がいくつも欲しい感じ。まずは、バイエルン州のオーバープファルツ、ノイシュタットの事例から。2030年までに協同組合の取り組みを中心にエネルギーシフトを計画中。

2012-09-25 22:10:18
村上 敦 @murakamiatsushi

もともとのエネルギーシフトへのモチベーションは、学校、幼稚園など公共施設のランニングコストが上昇を続けたため。その結果、市民資金でエネルギー協同組合を設立。設立の際は、政治的な意見の食い違いはなし。全会一致で推進を決める。

2012-09-25 22:12:47
村上 敦 @murakamiatsushi

今ではこの協同組合には11の自治体が参加し、合わせて気候ニュートラルのコンセプトもそれぞれが策定。対策はこれまで太陽光発電が主力。今後は風力、バイオマスの取り組みを拡大予定。とりわけ下水汚泥の利用を推進。

2012-09-25 22:18:15
村上 敦 @murakamiatsushi

組合への出資は一口500ユーロから。これで数百万ユーロのプロジェクトを進められるところがすごい。協同組合の仕事のうち、設置やメンテ、設計などは、すべて地域の手工業者のうちでも組合員に限定。組合員への出資の利回りは、2011年は4.5%。計画では3〜5%。

2012-09-25 22:23:31
村上 敦 @murakamiatsushi

次の事例は、バイオエネルギー農村bw州の北部ホーエンローネ・オーデンヴァルト・タウバー地域。主眼は地域経済の強化。3つの自治体が有限会社を設立し、助成金の受け皿を作り、実施の主体者とすると共に、理事には各自治体の首長&議員から選出することで、政治的な公平性を確保。

2012-09-25 22:28:33
村上 敦 @murakamiatsushi

最初に着手したことは、地域内にあるステークホルダーのネットワークと構造を創り上げること。そのネットワークに政治的な意図、意思をインプットする。

2012-09-25 22:29:52
村上 敦 @murakamiatsushi

優先順位はまずは、熱利用から。燃料はとりわけ持続可能な森林経営から出る薪とチップ、そしてとりわけ公共が行う剪定クズからのバイオマス。農地では自然環境に負荷をかけないレベルで、エネルギー作物の栽培も。これらの資源のポテンシャル調査を行い、順に実行へ。

2012-09-25 22:34:12
村上 敦 @murakamiatsushi

エコバランス、環境評価は、地域の自然保護団体との提携で調査を実施。農地ではトウモロコシのモノカルチャーをさけるため、ひまわり、野草、葦などを適所に栽培し、実験を行う。

2012-09-25 22:35:49
村上 敦 @murakamiatsushi

設備投資の際には、市民出資と地元信金で共同出資に限定。アイデアが出た瞬間からの早い段階から拡大的な住民参加を実行。中には市民の懸念で市長のアイデアがすぐに潰された事例もあり。

2012-09-25 22:38:34
村上 敦 @murakamiatsushi

難しいのは農村部の市民参加ということで、何らかの設備投資が発生する際には村内での妬みや噂が必ず出てくる、これを良くコントロールすること。妬みによる頭ごなしのブロックは農村では日常茶飯事。これをどのように懐柔してゆくのか。

2012-09-25 22:41:46