- zyosehuinu
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『・・・上半身が吹き飛んでいる、爆発物でも飲み込んだかのようだ。』□ 薬売りの日記を手に入れた 拾いますか? →YES NO 薬売りの日記をFILEに追加しました
2012-09-28 23:41:011/5 『4月某日 日ごろの激務で体が弱り思うように体が動かない、怒られるのを覚悟で師匠に相談すると明日の朝からいいものをくれると言ってくれた、何だかんだいいつつも私を大事にしてくれている、八意様は本当にすばらしいお方だ、明日も仕事だ、速く寝なければ』
2012-09-28 23:43:092/5 『朝、案のジョう体が痛み出した私にや意様がよく聞くお薬をクださった、これがモのすごい効き目で体中に力がみなぎってくるようだ、気のせいか足ドりも軽い、こうして日っきを書いている今でさえキ力が満ち溢れそうなほドだ、ホんとうに八意サまはすばらしいお方だ』
2012-09-28 23:45:413/5 『ひるのことだった 昨日のあさのんだ 薬の効き目が切れてしまったようで 体に力が入らなくなった、師匠に薬をくれるようたのんだが あんまりのむものでもない とくすりをくれない しかしアレがないとからだがつらくてうごかない なんとしてもお薬がほしい』
2012-09-28 23:47:224/5 『薬 を くれ流ように 飛っしに田のんだら もう好きなだけ のんでいい戸 岩レた さっそく 薬を の無 ちからがみなぎる これ伝あし田 のひる魔 ではげん き いっぱい や語こ さま ほん に すばらs』
2012-09-28 23:49:225/5 『薬 きれてし あた いたた いたい ずきず き はだも あああれれ からだ おかし て ふえる ふふえる ふるえ きっと からだ よわっ やご まの お薬 のも』
2012-09-28 23:51:12鈴仙の耳は作り物の耳で、自分の所属や階級を表すものらしく、偉くなるほど長く立った耳になるなど色々違いがあると説明されたてゐ、ならしっぽにはどういう意味があるのかと引き抜いてみると思い切り血が噴出す、尻尾は作り物にあらずと
2012-09-28 23:58:46鈴仙をはじめとした月のイナバは頭に取り付けられている耳で階級や所属を表すようになっていて、コックの帽子のように長くて高ければ高いほど偉いらしく、新兵は大方垂れ耳で士官クラスのイナバともなると身長以上の耳を持つという。
2012-09-29 00:01:47白いお耳は軍属イナバ、月の平和を守る兵士であり警備員でもある 黒いお耳は隠密イナバ、表立ってはいえないような使命を実行したりする影のイナバ、しかし大体は噂話やかくれんぼが得意なだけである、赤いお耳はSPイナバ、高官を守護するとても偉いイナバ、なぜなら彼女達は特別なイナバだからです
2012-09-29 00:07:29白立長耳軍属イナバである鈴仙は群の中でもそこそこ偉い鈴仙、偉いといってもお姉さん程度だが、みんなのまとめやく程度の権限を持っていた、イナバ一倍真面目な鈴仙は訓練や勉強を真面目に行い、月の兵士でもかなりの実力を持つようになったが、ある程度力をつけたことにより鈴仙は気が付きました
2012-09-29 00:10:58この月の兵士はおよそ兵士らしいことはなにもしていないし実力などほぼ皆無であり、つきの平和は卓越した科学力とものすごい実力を持っている姫様二人のおかげだと気が付いてしまったのです、科学の方は暫く前八意様が消息を断たれてからめぼしい進歩は無い、なら姫様はどうでしょうか
2012-09-29 00:12:38以前にもいたすばらしく聡明で容姿端麗、実力も今の姫様以上だったという姫さまは月の平穏に嫌気が差して逃げ出してしまったと聞きます、今の姫様もそうならないと誰が言い切れるでしょうか、もし姫様がいなくなった時、この月は守れるのでしょうか
2012-09-29 00:15:30しかし鈴仙は思いなおしました、たとえ姫様がいなくなったとして、この月で戦争があれば八意様の遺産である数々の化学兵器があります、地球の地表を3度焼き払える爆弾、体中から血を噴出して死ぬウィルス、あたれば一瞬で水になってしまう光線砲…様々な兵器が鈴仙を、月を守っています
2012-09-29 00:17:42しかし、しかしです、それだけ安全な都市で自分達兵士が必要になる戦争とはなんでしょうか、考えるうちに気が付きました、安全な都で起こる戦争はその安全な都の中で起こる戦争です、要するに月の人同士の戦争でした、月と地上との戦争ならば兎も角同じ月の人との戦争とはどんなものでしょうか
2012-09-29 00:19:43鈴仙の頭には自分と月の都を守る兵器同志のぶつかり合いとそれに突撃し焼き払われ血を噴出し水になり死んでゆく自分や仲間達の姿が浮かびました、鈴仙の体は風邪を引いた子供のように震えが止まらず、怖くて怖くて、何より死にたくないと思いました。
2012-09-29 00:22:11それから暫くして、ついに月で戦乱の香りがするようになりました、いまはまだ大きな争いではないとはいえ、お互いの衝突は避けられないということはある程度訓練をつんだ鈴仙には分かりました、鈴仙はいよいよ恐ろしくてたまらなくなりました、姫様の笑顔も、自分を戦場に放り込むものに見えました
2012-09-29 00:23:54鈴仙は、死ぬ前に逃げ出すことを決意しました、不幸か幸いか、自分には身寄りがありません、帰る家は軍で、眠る家も軍で、ご飯を食べるのも軍でした、逃げ出せばその軍にも戻れません、帰る場所がなくなってしまいます、いくら軍人といっても外のことを知らない鈴仙です
2012-09-29 00:27:01そんなときある人の名前が頭に浮かびました、暫く前、脱走したお姫様を連れ戻すために地上に降り、行方不明になった八意永琳です、鈴仙は八意永琳を知らないわけではありませんでした、同時に八意永琳が地上で命を落とすような人間ではないことも知っていました
2012-09-29 00:28:56そうだ、八意永琳を探そう、八意永琳なら同じ月の住人のよしみで匿ってくれるに違いない、そうじゃなくても地上のことを教えてくれるぐらいはしてくれるだろう。鈴仙の頭には脱走者に軍人がコンタクトを取るということの意味や予想される結果は頭にありませんでした
2012-09-29 00:30:31こうして鈴仙は月から逃げ出す準備を整えると、時期を待ち月から逃げ出しました、鈴仙の目にどんどん近づいてくる地球、遠くからしか見たことの無い地球に鈴仙は降りてゆく、その頭の中にはどうやって永琳とコンタクトをとるとか受け入れてもらえなかったときのことなど破片もありませんでした
2012-09-29 00:32:17「腑抜けているとは聞いていたけれど、まさか本気で脱走兵を私が匿うと思っていたのかしら、手土産もなしになよなよと人に頼ってきて…雄の癖になんてだらしない」
2012-09-29 00:35:55「…でも、せっかく月から遥々着てくれた子、このまま埋めてしまうのは勿体無いわね…そうだわ、私の部下にしてしまいましょう、ちょうど姫様の世話係も足りなかったことだし…」
2012-09-29 00:37:10