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【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦

宗教学者 島薗進氏の第7弾。 チェルノブイリ事故後のソ連、ロシアの「体制寄り」科学者イリーン氏の説を紹介。イリーン氏の説は、重松逸造氏、長瀧重信氏らの考えと密接につながり、現在の日本の「避難不要」の考え方とよく似ていることに気づきます
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まずは今回の第7弾です。

下に第6弾までをつけました

島薗進 @Shimazono

1【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦イリーンという人の興味深いところは、チェルノブイリ事故というまったく新たな事態に出逢って、何一つ堅固なデータがないにもかかわらず、「断固として集団移転に反対し」(p310)、さらに「生涯放射線被曝限界値を提唱」したこと(第4部第2章)

2012-09-29 09:25:26
島薗進 @Shimazono

2【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦重松逸造・長瀧重信らはイリーンに同調し、この種の事故について何の経験もデータもないのに移住反対、健康被害ほぼなし論を支持し続けた。もちろん背後に国際原発推進派放射線防護専門家集団があるが、86-89年にイリーンが果たした役割は大きい。

2012-09-29 09:26:11
島薗進 @Shimazono

3【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦イリーンらは生物物理学研究所で被ばく線量の予測のデータ作りを行った。従来の被曝線量計算法を変えて少なくする方法を作ったp314。これは後に大いに論議になったという。その上で「事故の瞬間から受けた線量を含む、一生涯(70年)の被曝線量を

2012-09-29 09:26:32
島薗進 @Shimazono

4【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦「基にして、実行グループによって提唱された被曝線量の計算モデルは、汚染地区にずっと住んでいるこれらの人々に提案去れ、全ての制限、特に農家で生産された食べ物の消費についての制限についての問題が1990年1月に持ち上がった。」p314

2012-09-29 09:26:46
島薗進 @Shimazono

5【イリーン『チェルノブイリ…】⑦予想被曝線量を生涯被曝500mSv以上、350-500mSv、350mSv未満の3地域に区分。各18.900、38,430、216,500人が居住してた。他方、ICRPは許容被曝線量の決定について、1)5mSv/yへ低減する年次被曝上限値の決定か

2012-09-29 09:27:54
島薗進 @Shimazono

6【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦2)生涯被曝線量の上限を決定するか、どちらの方策をとるかを論議した。それを受けてソ連の放射線防護委員会は88年9月「特異な危険グループ(例えば子供)に関しては、350mSvを提起した。P317ちなみに日本の食品安全委員会は昨年10月、

2012-09-29 09:28:25
島薗進 @Shimazono

7【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦日本では許容生涯被曝線量を100mSvとしたのだから、子供らは350mSvというのは相当に高い値。そういえばその後、日本の放射線健康影響専門家は食品安全委員会の規制が厳しすぎると反対。彼らはイリーンの考え方に近いのだから当然かも…。

2012-09-29 09:29:20
島薗進 @Shimazono

8【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦イリーンはこう続ける「ブルダコフらを代表とするWGは、350mSvという生涯被曝線量において、予想される(過剰な)確率的影響のレベルを査定した。例えば彼らは、自然発生の悪性腫瘍の割合よりも、放射線に関連して起こると予想される悪性腫瘍の

2012-09-29 09:29:38
島薗進 @Shimazono

9【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦「割合の方が数%高く、遺伝子異常は3分の1であることを突き止めた」p317-8ソ連では数%のがんを予想。また遺伝子異常を通常より3分の1多いと予想していたと。イリーンらは相当の病気や異常が出ても、移住による悪影響より増しと考えていた。

2012-09-29 09:30:15
島薗進 @Shimazono

10修正【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦以上の計算に基づき350mSv以下でも移住すべきかどうかが論争になった。だがこれは放射線医の管轄を超えており、社会経済的、心理社会的な面がさらに考慮されなければならないとして、ロシア、ベラルーシ、ウクライナの国会に委ねることに。

2012-09-29 10:04:16
島薗進 @Shimazono

11【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦3年後、重松逸造を委員長とする国際チェルノブイリ・プロジェクトは、350mSv以上でも必ずしも移住しなくてもよいという結論に達したとイリーンは述べるp319。350mSvか㎡あたり1.480kBq以上でもよいということらしい。

2012-09-29 09:30:52
島薗進 @Shimazono

12【イリーン『チェルノブイリ:虚偽…』】⑦結局、2)生涯許容線量が採択された。生涯350mSvを目安としそれ以上でも移住しなくてよいというイリーンの考えは、年間20mSv以下ならば移住は不要、帰還してよいとした「低線量被ばくのリスク管理に関するWG」の決定(昨年12月)に類似。

2012-09-29 09:31:13
島薗進 @Shimazono

13【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦イリーンらの計算では、生涯350mSvは1平方キロ当たり40キュリー(148,000ベクレル)となる。これは日本政府の年間20mSvと比べてどうか。100mSv以下なら確証できる影響なしの専門家も350mSvについてはどう述べるか?

2012-09-29 09:32:11
島薗進 @Shimazono

14【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑦結局、イリーンは他の損失を減らすため移転をさせないという考えを提示し、その立場がソ連レベルでは勝利したと述べている。ちなみに遺伝子異常が1/3増えると想定されていたという点にも注目。これはあまり知られていないのでは?(続)

2012-09-29 09:32:26

第1弾です。

まとめ 【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】① 旧ソ連時代からロシアに体制が変わっても、「国の放射線物理学最高権威」であり続ける(らしい)人がチェルノブイリの健康被害について書いた本の日本語訳に関する、宗教学者 島薗進氏の連続ツイート第一弾。 山下俊一氏の「監修言」と重松逸造氏の「巻頭言」が主に紹介されてます。 3752 pv 26 1 user 3

第2弾です。

まとめ 【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】② 宗教学者 島薗進氏による連続ツイートの第2弾です。 チェルノブイリ事故後に健康被害が全く存在しない論拠として、 日本の重松逸造の原爆被害に関する論文が引き合いに出されてます。 広島・長崎→チェルノブイリ→福島と、健康被害を否定する側の研究は一貫していることがわかります。 2562 pv 69

第3弾です。

まとめ 【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】③ 宗教学者 島薗進氏の第3弾です。 1626 pv 10 1

第4弾です。

まとめ 【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】④ 宗教学者 島薗進氏による連続解説ツイート第4弾です。 チェルノブイリ事故後、350ミリという、今から考えるとすさまじい基準が主張されてたんですね。 2268 pv 59 1 user 7

第5弾です。

まとめ 【イリーン『チェルノブイリ:虚偽と真実』】⑤ 宗教学者 島薗進氏による第5弾です。 おりしも、この連続ツイートがあった2012年9月11日、福島県内の18歳以下の人間から、甲状腺がんの発症が確認され、福島県立医大鈴木眞一教授が「これまでの知見から原発事故との関連はない」との発表が出ました。 3732 pv 80 27

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コメント

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011 2012年9月29日
つぶやき10番を訂正のものと交換しました。まとめを更新しました。
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