
安東量子さん視察メモ(ノルウェー)

明日より、NRPA (ノルウェー放射線防護庁)及びBBRBIC (ベラルーシ緊急事態省)の招待企画に参加させて頂いて、ノルウェーとベラルーシに視察に出かけて参ります。ノルウェーでは、サーミの地域を、ベラルーシでは、ブラギン地区を案内して頂く予定になっています。
2012-09-28 22:19:27--2012/9/30

NRPAのアストリッドさんと合流して、北上。Kruk-fagernes へ。夏冬のリゾート地というだけあって、風光明媚な美しい場所。
2012-10-01 04:12:48
アストリッドさん、ノルウェーの農産物に対する放射能対策は、事故後2年で態勢を整えた、と。日本とノルウェーは、対策において、政府や行政の出す情報への信用度が違う、と。なぜなら、チェルノブイリ原発事故においては、事故そのものに対するノルウェー政府の瑕疵はないから。
2012-10-01 04:15:34
日本は、そうではない。政府には、事故そのものに対する責任がある。そんななか、出す情報を信じてもらうのは、非常に難しいことだろう、と。
2012-10-01 04:16:50
国内の発電をほとんど水力発電によってまかなっているノルウェーには原発はないけれど、NRPAは、反・電磁波団体から攻撃を受けているそう。いわく、NRPAは、電磁波利権団体から金をもらって、健康被害を隠蔽しようとしている。まったく同じ構造。
2012-10-01 04:20:04
ノルウェーでも、被害の大きかったサーミの人たちは、健康問題にとても敏感になっているとのことで、伝え方が難しい、と言っていた。サーミの人たちの放射能と健康被害の因果関係を否定するデータは、私もみているけれど、それだけでは必ずしも当事者が納得するわけではない、とここでも再認識。
2012-10-01 04:25:05
放射能の人体への影響に関して、最も長期に渡って充実したデータがあるのは、日本の広島・長崎の被曝者への追跡調査。しかし、日本人は、そのデータを十分にいかせていない印象がある、と、アストリッドさん。
2012-10-01 04:28:30
日本では、原発事故によって、避難区域が発生し、避難者が出て、まず、人間に対して注目しなくてはならなかった。ノルウェーでは、避難者など人間の移動は発生せず、プロダクツへの対策に注力することができた。事故当事国とそうでない国との違い。
2012-10-01 04:31:23
やはり、情報の重要性。今後、癌の「発見」は多くなるだろうから、福島だけでの調査ではなく、福島以外の地域による対照調査も非常に大切だ、と。
2012-10-01 04:37:05
ノルウェーでも、放射能汚染が比較的高い地域で、人が病気になったりすると、それを放射能のせい、と結びつけて考える人たちは、存在する、とのこと。
2012-10-01 04:46:22
これは、やはり、放射能が目に見えないものである、ということから、止むを得ないことなのかもしれない。放射能に関しては、すべてを情報として可視化していくしかない。ゆえに、情報が最も重要な項目のひとつとなるのだろう。これは、アストリッドさんではなく、私が考えたことです。
2012-10-01 04:48:00
本格的な調査は始まっていないけれど、お茶の時間や夕食のときに、既に貴重な議論をノルウェー放射線防護庁の方と交わしています。ノルウェー語の通訳の人もいますが、私も邪魔しない程度に少しサポート。(基本的にノルウェー語は8割方分かるし、相手もスウェーデン語理解してくれる)
2012-10-01 07:28:31--2012/10/1

http://t.co/9HSvYTW5 ノルウェーは、国が放射能対策では、全面的に負担して、農家の負担にならないようになっているとのこと。農業政策そのものの違いも大きいよう。
2012-10-01 21:57:46
http://t.co/4GJ6qgCk プルシアンブルー配合飼料。通常の配合飼料と同価格になるよう補助金が出ているとのこと。
2012-10-01 22:15:23