2012年10月3日

ICD EXPERT FORUM OSAKA IN 2012~カンジダ感染症のACTIONs BUNDLE結果報告~

関西各病院のICTを対象としたフォーラム.今回はカンジダ感染症に対する本邦独自の治療プロトコルとして提唱されたACTIONs BUNDLEによる本邦324施設1050例の大規模studyの結果が発表された(ICAAC 2012 slide sessionでも発表された)
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⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【研究会Rev】ICD EXPERT FORUM IN OSAKA 2012,ヒルトン大阪.スポンサーバイアスはPfizer株式会社(fosFLCZ,VRCZ,LZD).総合座長 大阪医科大学内科学総合診療科教授 浮村聡先生

2012-10-03 14:10:28
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【研究会Rev】講演Ⅰ『MRSA感染症の治療戦略近大安全管理部感染対策室教授 吉田耕一郎先生.MRSAに対する基本的なお話+ZEPHyR studyの話.ZEPHyRはツッコミどころ満載のstudyだが,紹介はさらりと流して終了になった.limitationだらけだよあれ

2012-10-03 14:13:46
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【研究会Rev】LZD耐性MRSA(LRSA)の報告.LZDを2ヶ月半使用し,途中でMIC 2→16へと耐性化し,パルスフィールドで同一株と確認され,23SrRNA(G2576T)タイプと判明.過去の報告を総合するとLZD 21日以上で耐性化リスク(最短は10日)

2012-10-03 14:20:03
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【研究会Rev】最終的に本症例はLRSAによる敗血症性塞栓をきたし,死亡に至った(当時DAPは発売前).LZD耐性メカニズムは,①23SrRNA(G2576T etc),②ribosomal protein,③plasmid,の3種.

2012-10-03 14:24:53
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【研究会Rev】補足:23SrRNAによるLZD耐性化はE.faecalisに特徴的で,継代培養するとMIC 128にまで達する.23SrRNAの特定部位に変異が集積している(AAC 2001;45:2154-6)他菌に耐性が伝達されることはない.また交差耐性はきたさない

2012-10-03 14:33:18
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【研究会Rev】補足:最近になって新しいLZD耐性メカニズムcfrが報告された.この耐性はメチルトランスフェラーゼ活性による細菌23SrRNAのメチル化によるものであり,cfr陽性株では病原性減弱なしにLZD耐性が獲得される(JAMA 2010;303:2260-4)

2012-10-03 14:33:43
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【研究会Rev】講演Ⅱ『侵襲性カンジダ症の診断と治療;ACTIONs BUNDLE』兵庫医大感染制御学主任教授 竹末芳生先生.昨夜わたくしが「これはすごい」と言っていたACTIONs BUNDLEはPfizerのMRさんに言えばもらえると思います.アウトカムは書いてませんが…

2012-10-03 15:09:57
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【研究会Rev】カンジダ感染症ではABCが重要.Antifungals(適切な抗真菌薬),Blood stream Infection(血流感染の認識,血培の重要性,播種病変),Colonization & β-D-glucan(コロニゼーションとBDG)

2012-10-03 15:13:10
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【研究会Rev】MCFG,CPFGなどのキャンディン系はC.glabrata,C.kruseiには良好な活性を示す一方で,in vitro感受性がC.parapsilosisで比較的不良で,臨床的効果に疑問がもたれている.

2012-10-03 15:23:38
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【研究会Rev】Lancet 2007;369:1519-27ではC.parapsilosisにもMCFGが有効であったと報告がなされているが,持続的血培陽性率は17%と高く,キャンディン系をC.parapsilosisに用いるべきではない.

2012-10-03 15:26:08
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【研究会Rev】補足:CPFG治療患者においてC.parapsilosis(やC.guilliermondii)のブレークスルー血流感染が報告されている(Haematologica 2008;93:639-40)この2種に対する最小殺真菌濃度は高い

2012-10-03 15:35:27
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【研究会Rev】補足:CPFG使用量の増加によりC.parapsilosisが選択されてしまい,真菌の疫学をシフトさせたとする報告(J Infect 2008;56:126-9)

2012-10-03 15:37:01
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【研究会Rev】β-D-glucan(BDG)は真菌感染症診断に非常に有用であり推奨される.日本ではBDGはよく使用されており,海外でもようやくBDGが重要視されるようになってきた.BDG推奨文献(Pulmomary Review 2012;17:15)

2012-10-03 16:25:39
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【研究会Rev】補足:カンジダPCRと,それには及ばないもののBDGは血液培養に比べると侵襲性カンジダ感染症の診断能は有意に高い(CID 2012;54:1240-8)

2012-10-03 16:26:11
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【研究会Rev】BDGは臨床効果判定には使えないという意見がよく出ているが,効果判定に使えるという報告→CMI 2012;18:E122-7 侵襲性アスペルギルス,侵襲性カンジダ,ニューモシスチス肺炎いずれにも使えた.特にニューモシスチス肺炎で良好だったとのこと

2012-10-03 16:29:04
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【研究会Rev】補足:BDGはニューモシスチス感染の重症度や予後とは相関せず,治療反応性モニタリングとして利用すべきでないとする報告→Intern 2011;50:1397-401,CID 2009;49:1128-31 なおST合剤投与でもBDGは上昇する

2012-10-03 16:30:14
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【研究会Rev】侵襲性カンジダ症の効果判定に関する兵庫医大からの報告(Nakajima, et al. ICAAC 2012):BDG減少率≧20%の陽性予測率93%,BDG増加率≧20%または不変(変化率<20%)の陽性予測率50%.

2012-10-03 16:36:30
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【研究会Rev】BDG減少率≧20%での治療有効率67.2%,無効率12.5%(p<0.001).BDG増加率≧20%での治療有効率15.6%,無効率58.3%(p<0.001).BDG不変での治療有効率17.2%,無効率29.2%(NS).有効例におけるBDG陰性化率30.2%

2012-10-03 16:40:04
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【研究会Rev】カンジダ感染症における敗血症性ショックと抗真菌薬開始時期の検討:24時間以内に抗真菌薬を投与しなければ死亡率は97.6%.24時間以内に投与しても感染巣コントロールをしていないと死亡率は高い(CID 2012;54:1739-46)CVカテは抜きましょう

2012-10-03 16:46:11
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【研究会Rev】補足:CRBSIガイドラインではCRBSIでは原則としてCVCを抜くことが推奨されている.その一方,オススメはしないがこんな報告も→ CID 2010;51:295-303 カンジダ血症842人コホート研究でCV早期抜去は無利益と…

2012-10-03 16:53:49
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【研究会Rev】カンジダ血症で初期の適切な抗菌薬投与で死亡率34.9%,初期の適切な抗菌薬投与+48時間以内のCVカテーテル抜去で死亡率18.9%(Carnacho-Montero J, et al. 2012 Sep.3)やっぱりCVカテ早期抜去すべき

2012-10-03 16:58:25
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【研究会Rev】カンジダ血症におけるCVカテ抜去は死亡率を50%減少させ,臨床効果を69%上昇させる.n=1915,7編RCTのメタ解析(CID 2012;54:1110-22)

2012-10-03 17:00:33
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【研究会Rev】播種性カンジダ症で,硝子体まで浸潤があればカンジダ眼内炎.網膜症止まりでも黄斑の近くだと失明の恐れあり注意.補足文献:カンジダ血症をみたときには必ず感染症科と眼科へのコンサルトが必要(ICHE 2006;27:964-8)

2012-10-03 17:05:57
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【研究会Rev】キャンディン系は硝子体までは到達できず,カンジダ眼内炎の場合はFLCZが第一選択.原因菌がC.glabrataやC.kruseiならAMPH-B+5-FCも考慮.カンジダによる眼病変→CID 2009;48:503-35

2012-10-03 17:10:26
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【研究会Rev】カンジダ血症においては血液培養でカンジダが消失してからも14日間抗真菌薬を投与するのが原則で,ほぼ全ての研究がそうしている.しかし,この14日間という期間には実はエビデンスが全くない(CID 2009;48:503-35)でも倫理的により短い期間の研究はできない

2012-10-03 17:13:41
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