独税関差し押さえの１億円バイオリン、無償返還へ 堀米ゆず子さんのガルネリ

• Change.org（チェンジ・ドット・オーグ）は、個人やＮＰＯが環境、人権、経済格差など様々な社会問題の解決のために、キャンペーンを立ち上げ、賛同者を募る。
  　米で2007年にスタートしたサイトで、全世界のユーザーは1600万人。現在は毎月約200万人ずつ増加しているとのこと。
  以下の事例 (同サイトに掲載)を含め多数のキャンペーン成功事例があり、今回の問題解決にも何らかの影響力を発揮したのではという見方が濃厚だ。

・バンク・オブ・アメリカは、月５ドルのデビットカード手数料導入を断念しました
・ダラスの退役軍人局は、レズビアンの退役軍人を虐待した看護師を辞めさせました
・ユニバーサル映画は、環境がテーマの３Dアニメ映画『ロラックスおじさんの秘密の種』 の公式サイト 上で、エコメッセージの強化を求める小学四年生の呼びかけに応じました
・エクアドル保健省は同性愛者を「矯正」する 「クリニック」を閉鎖しました

• Change.orgキャンペーンの成功事例
  http://www.change.org/ja/%E6%88%90%E5%8A%9F%E4%BA%8B%E4%BE%8B
  堀米ゆず子さんのバイオリンが無償で返却されることになりました！5,472 賛同者 | 2012年9月

によって開始された Takeshi Kadota
フランクフルト税関に押収されていた、世界的なバイオリニストの堀米ゆず子さんのバイオリンが、無事に無償で返却されることが決まりました。その様子は、NHK 、朝日新聞、読売新聞、時事通信等で報道され、大きな話題となりました。

事件が起きたのは8月19日。ゆず子さんの所有するバイオリンの名器「ガルネリ」が、ドイツのフランクフルト国際空港税関で押収され、巨額の輸入付加価値税と罰金の支払いを求められていました。

その後、ゆず子さんは必死に税関との交渉を進めていましたが、9月に入っても当局に押収されたまま、弁護士の費用ばかりが増える一方でした。彼女の友人である門多丈さんは、ゆず子さんが一人で苦しんでいる様子をどうにかしたいと考え、Change.orgを使ってドイツ政府宛にバイオリンを返すよう呼びかけるキャンペーンを発信しました。

彼は二週間に渡りFacebookやメール等を通じて5400人以上の賛同者を集め、ドイツ税関、文化 省、在日ドイツ大使にその声を届けました。この様な訴えが功を奏し、無事に堀米ゆず子さんのバイオリンが無償で返却されることが9月21日の金曜日に決定したのです。

• ATAカルネとは http://www.jcaa.or.jp/carnet-j/1.html
  ＡＴＡ条約（物品の一時輸入のための通関手帳に関する条約）に基づき、職業用具、商品見本、展示会への出品物などの物品を外国へ一時的に持ち込む場合、外国の税関で免税扱いの一時輸入通関が手軽にできる通関手帳です。
  ＡＴＡカルネは外国への輸入税の支払いや保証金の提供が不要となる支払保証書でもあります。
  一つのＡＴＡカルネで通関手続きの異なる数か国の税関でも使用できるため、非常に便利な通関書類です。

Ａ.Ｔ.Ａ.とは、一時輸入を意味する
Admission Temporaire（フランス語）
Temporary　Admission（英語）
の頭文字の組合わせです。
「カルネ」（CARＮET：フランス語）とは手帳を意味します。

• 日本大使 - 日本とデンマークに住んでみる - Yahoo!ブログ 2010/7/14(水) 午後 4:31
  http://blogs.yahoo.co.jp/whitestone67/25372778.html
  　40年近い外交官のキャリアを持つデンマーク駐在の近藤誠一大使が新しい文化庁長官になるそうだ。大使が現地のテレビに出ているのを、デンマークに居る時に見たことがあるが、非常に美しい英語を話す人だな～という印象が残っている。ユーチューブでも講演の様子を見たが、ユーモアにも富んでいて、話しも結構面白い。

　もともと、近藤大使はユネスコ大使や外務省の文化交流部長などを務めた人で、日本文化の海外への紹介に力を入れて来た人だそうだ。デンマークでコスプレのイベントが大使館のサポートで行われたりしたのもこういう大使だからなのかもしれない。

　非EUは日本だろうがパキスタンだろうが、同じに扱われ、日本人であることが何らのアドバンテージにならないデンマークにおいて、少しでも日本及び日本文化をデンマーク人に知らしめる努力をされた大使の働きに感謝したい。

• 文化庁長官・近藤誠一「日本の文化力」

http://www.youtube.com/watch?v=1tY3Bwt6GmE

略　歴
現職： 文化庁長官
生年月日： 昭和21年（1946年）3月24日
学歴： 昭和46年 東京大学教養学部教養学科イギリス科卒業
47年 東京大学大学院法学政治学研究科中退
職歴： 昭和47年 外務省入省
48－50年 英国オックスフォード大学留学
50年 外務省海外広報課
52年 通産省資源エネルギー庁石油部計画課
55年 外務省経済協力局経済協力第一課
IEA/OECD （経済協力開発機構国際エネルギー機関）
58年 外務省経済局国際機関第二課首席事務官
61年 アジア局北東アジア課首席事務官
62年 事務次官秘書官
63年 国際報道課長
平成2年 在フィリピン大使館参事官
4年 在米国大使館参事官
8年 同公使
8年 外務省経済局総務参事官
10年 経済局参事官
経済局審議官
11年 OECD（経済協力開発機構）事務次長
15年 外務省文化交流部長
16年 外務省広報文化交流部長
17年 国際貿易・経済担当大使
18年 ユネスコ日本政府代表部特命全権大使
19年 6月　ユネスコ世界遺産委員会日本代表委員
10月　ユネスコ世界遺産委員会選挙方法再考作業部会議長に選任（21年秋まで）
20年 ユネスコ世界遺産委員会日本代表（オブザーバー）
駐デンマーク特命全権大使
22年 文化庁長官
家族： 妻，一女あり
叙勲： フランス共和国　レジオン・ドヌール・シュバリエ章（2006年）（日仏文化交流への貢献）
チリ共和国　ベルナルド・オヒギンズ・大十字章（2007年）（日チリ経済連携協定締結への貢献）
デンマーク王国　ダネブロー勲章大十字章（2010年）（日本・デンマーク友好関係への貢献）

• 門多 丈さんがリンクをシェアしました。8月27日、東京都周辺
  https://www.facebook.com/takeshi.kadota.3
  すでに報道が始まっていますが、我々の友人である堀米ゆず子さんが大変な災難にあっています。ドイツ関税当局は巨額な保釈金と銀行保証の差し入れをヴァイオリン返却の条件いしていますが、そのような硬直的な対応でなく早期の返却を求めるべく在日ドイツ大使館への働きかけへの協力を、を心ある芸術家、音楽愛好家、政財界、ジャーナリストに幅広く呼び掛けたいと思います。お知恵を拝借ください。

特に在日ドイツ大使館と仕事柄懇意にしている方に、今回の問題の深刻さを（抗議活動などが起こる前に）良い方便で伝えて頂ける方を探しています。その際「呼びかけ人」である私の氏素性をご説明頂くことは差支えありません。在日ドイツ大使館にお知り合いがいらっしゃる方、是非、お知らせください。

海外では在欧州、在ベルギー日本大使が解決に向けてドイツに働きかけていると聞いています。

【抗議趣旨】30年以上にわたりヴァイオリン演奏活動で日本、欧州を行き来している世界的なヴァイオリニスト堀米ゆず子さんをフランクフルト空港で捕捉、愛器のヨゼフ・グァルネリ・デル・ジェス（1741年製）を没収。ドイツ関税当局は輸入税19万ユーロ（約1900万円）と同額の「密輸」の罰金ヴァイオリンを返却しないと宣告。
芸術活動でドイツをはじめとして欧州に貢献する芸術家を捕捉すること自体が問題であるが、何よりもヴァイオリンを没収し演奏活動を不能にすることはいわば芸術家の「手足をもぎ取る」非礼な行為である。関税当局はゆず子さんの愛器を骨董品、奢侈品と考え多額な税金、罰金を課す発想しかない。

今回の事件は日独関係に致命的な悪影響をもたらしうる。ゆず子さんに対する手荒い扱いやこのようなリスクを危惧し日本の芸術家はドイツに出かけたり、立ち寄りをしなくなるであろうからである。米国やアジアの音楽家もこの事件に注目しており、同様な警戒を持ち始めている。

ゆず子さんの事務所が日本での税務エキスパート（PWC;プライスウィーターハウスクーパースに聴取のところ、「京都条約」があり、1)＝再輸出免税手続き　or　2)＝仕事道具としての認定、免税手続きが出来る、はずのこと。このような初歩的な事項を無視しゆず子さんを窮地に貶めているドイツ関税当局には、強く抗議する。

• 【ビジネスアイコラム】フランクフルト空港で何が？ 2012.8.31 （カドタ・アンド・カンパニー社長　門多丈）
  http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120831/cpd1208310501003-n1.htm

• 門多 丈さんがリンクをシェアしました。9月13日、東京都周辺
  https://www.facebook.com/takeshi.kadota.3
  私の友人である世界的なバイオリニスト、堀米ゆず子さんの所有するバイオリンが、ドイツのフランクフルト国際空港税関で押収され、輸入付加価値税1900万円と巨額の罰金の支払いを求められています。

堀米さんは必死に税関と交渉を進めていますが、事件から一ヶ月経つ今でも、バイオリンは当局に押収されたままで、演奏活動に大きな支障が出ています。

まずは「バイオリニストの身体の一部ともいうべき」楽器を早期に返却してもらうため、私が呼びかけ人となって嘆願活動を開始しました。賛同してくださった方々の署名は、フランクフルト空港税関、ドイツ政府文科省に対して嘆願書として送付されます。皆様、どうぞご協力をお願いいたします！

• 宛先：フランクフルト空港税関報道官
  ドイツ政府：フランクフルト空港税関が押収した堀米ゆず子さんのバイオリンを無償で返してください
  http://www.change.org/ja/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E6%94%BF%E5%BA%9C-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%88%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E7%A8%8E%E9%96%A2%E3%81%8C%E6%8A%BC%E5%8F%8E%E3%81%97%E3%81%9F%E5%A0%80%E7%B1%B3%E3%82%86%E3%81%9A%E5%AD%90%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%92%E7%84%A1%E5%84%9F%E3%81%A7%E8%BF%94%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84-2
  発信者 Takeshi Kadota
  神奈川県, 日本
  成功しました！2012年9月
  キャンペーンにご協力いただいた皆様；

大変な朗報です。連絡が入りフランクフルト税関税関からの無償で返却する旨の手紙を 弁護士が入手しゆず子さんに連絡がありました。 皆様の心からの訴えがドイツ政府に届いた結果と思い、心から感謝申し上げます。(10日間で５４００名の方の「署名」をいただきました）。またこのような素晴らしいキャンペーンのプラットフォームを提供し、親身な協力をしてくださったChange.orgの 日本やドイツのスタッフの皆様にはお礼の言葉もありません。

今回の「釈放」は税関が提出した書類を精査した結果、ヨーロピアングッズであるとの認定をした結果とのことです。昔（結婚のときに）ベルギーに持ち込んだ ものであり、その際に「無税」の扱いであったはずとの判断をしてくれたことと推察しています。
今回の急転直下の解決には、駐日ドイツ大使や在ヨーロッパの日本の大使、領事のご尽力などの外交ルートの圧力もあり、文化省、経財相、財務省の大局的な判 断が背景にあることは明らかです。皆様の訴えが大変な圧力として働いたものと確信しています。

ゆず子さんからは「皆様が発信されたキャンペーンのように無償での返却が決まり、大変うれしい。ご協力いただいた皆様に心から感謝します。来週主人がフラ ンクフルト空港にバイオリンを引き取りに行きます。これからはますます演奏活動に力を入れて頑張りたい」との皆様にお礼のメッセージが届いています。

嬉しい解決に、まさに「世界の全ての人々は兄弟・姉妹に」というベートーベンの第九交響曲「合唱付き」を聴いて、私も喜びを噛みしめてています。
皆様の心からのご協力、ご支援にあらためてお礼申し上げます。
門多　丈