福島事故対応と水俣病対応の共通点と相違点-高岡滋医師の解説

水俣病問題に長年取り組んでいる高岡滋医師が、「福島健康調査:「秘密会」で見解すり合わせ」の報道を受けてツイートしたもののまとめです。
11
高岡 滋 @st7q

福島健康調査:「秘密会」で見解すり合わせ http://t.co/zvw2Eix4 …水俣病での行政の態度をみると、これくらいは「あたりまえ」のことだと思う。水俣病を担当した環境省技官も参加している。

2012-10-03 07:21:12

上記リンクが切れていますので、改めて→「福島健康調査で秘密会 県、見解すり合わせ 本会合シナリオ作る」http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20121003ddm001040029000c.html

高岡 滋 @st7q

福島健康調査検討委:官僚というのは、作られた政策を理屈なしに通そうとする。予算○○○億円がかかっている…という陰の理屈(彼らにとっては責任であり、仕事そのもの)がある。たがら、現状では、医師あがりの官僚(医系技官)は、半分以上(常識的な意味での)医師でないと思ったほうが良い。

2012-10-04 08:53:38
高岡 滋 @st7q

このような事情から、このような委員会に出席する医師は相当な覚悟をしないと官僚の言うがままになる。ノンポリほど危ない。官僚は「個人」の弱点を責める。個人、ノンポリ、カネ、学問上の弱点、ズル、不正…。だから、私達国民は主義主張や組織を馬鹿にしてはいけない。

2012-10-04 08:56:53
高岡 滋 @st7q

専門家であるその「個人」に弱点が見つからない時は、弱点を植えつけようともする。少人数の中で「これくらいなら、まあいいか」と思って妥協したら最後、その妥協ネタを元に、どんどん自分の主張を曲げざるを得なくなったり、引きずり込まれたりする。学者は狭い論理を重視するので尚更のこと。

2012-10-04 08:57:10
高岡 滋 @st7q

水俣病では、こういうのを「取り込み」と呼び、実際に取り込まれた学者が沢山いる(各々の事情は不明)。ある日、「ええ、あの人が?」ということになる。(学者だけでなく患者団体の重要人物なども狙う)

2012-10-04 08:59:09
高岡 滋 @st7q

水俣病の場合、熊本大学も、後には国の強い影響力下に置かれることになるが、水俣病発生当時は独立して水俣病の実態解明を行った。しかし、フクシマは、免疫がないうちに福島医大の副学長に山下氏が居座ってしまい、個々の「取り込み」の前に、集団的「取り込み」の素地ができてしまった。

2012-10-04 09:00:50
高岡 滋 @st7q

最初から福島医大に山下氏を送り込み、首根っこを押さえたのは、官僚達にとっての「水俣病の教訓」だろう。医師、それもその地域でトップに位置する医師の独自性を奪ってしまえば、怖いものはない。その本来の責任(健康に関して困った人の話を聞き、助けること)さえ果たせなくなる。

2012-10-04 09:01:40