セバスティアン・コンラッド「グローバル・ヒストリー・ワークショップ」(10/6@東大)
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Cristoforou
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「10月6日に、コンラッド教授を招いてのグローバル・ヒストリー・ワークショップを開催します」。本日14時から東京大学東洋文化研究所3階大会議室にて。http://t.co/ytM3kMM3
2012-10-06 09:03:44
@higegeschichte 今回のワークショップに行けなくて残念ですが、コンラート氏が研究してきた帝政ドイツのグローバルヒストリーと日本の関係に注目したかった(インドとか他の植民地に関して、詳細かつ広範に論じている方なので)。
2012-10-06 10:03:28
まずはコンラッドさんの経歴紹介。大阪、東京で学んでいたことがあるらしい。単著にThe quest for the lost nation; Globalization and nation in imperial Germany.
2012-10-06 14:08:30
最初の著作は日本とドイツの敗戦後の歴史学を扱った史学史の著作だそうです。German colonialismという著作も。Global Geschichte ... というドイツ語著作もあり。英語の著作にはすべてドイツ語版もあり。
2012-10-06 14:10:50
すべての歴史家はworld historiansであるというBaylyの発言。ではどういう種類のworld historiansなのか?グローバル・ヒストリーの背景には、国民国家の境界を超えようとするアカデミックな動機と、グローバリゼーションの進行というアカデミック外の原因がある
2012-10-06 14:13:33
ではまずグローバル・ヒストリーとは何か。1. 全世界の歴史、2. グローバルなコンテキストでは特定のトピックを描く、3. 世界を射程においた歴史(うまく理解できず?)
2012-10-06 14:14:37
1. 全世界の歴史。たとえばLande, The Wealth and Poverty of Nations. Fernandes-Armesto, The World.
2012-10-06 14:15:27
2. トピックによるグローバル・ヒストリー。Salt, Glass. 特定のトピックが世界の歴史を理解する鍵となると主張。他にもCod, 1688, 1800, The Global Cold War, Pease: A World History.
2012-10-06 14:18:08
The Great Divergence. 最も有名なものの一つ。なぜヨーロッパとアジアは異なる発展を遂げたのか。特定のイングランドにおけるトピックをグローバルなスケールに拡大する。Before and Beyond Divergence.
2012-10-06 14:19:28
Aydin, The Politics of Anti-Westernism in Asia, 2007. Wright, The World and a Very Small Place in Africa, 2004. 後者の本は狭い地域に焦点を当てたGH。
2012-10-06 14:21:06
Zimmerman, Alabama in Africa, 2010. ドイツの歴史をGHに接続する。4人のアフリカン・アメリカンがアフリカのドイツ植民地トーゴに赴く。アフリカをmodernizeするためにおくりこまれる。激しい抵抗にあい失敗。
2012-10-06 14:25:44
なぜこれがGHなのか。ドイツの植民地主義、文明化という使命の具現化、アメリカとドイツのライバル関係、アフリカの経験からEastern Prussiaでの分離農業政策についてドイツを学ぼうとしていた、奴隷廃止後の生産体制の立て直しという側面。
2012-10-06 14:27:50
3つ目のGH. global consciousnessをもって歴史を描く。NZ. Davies. national historyの外に目をやることで、そうでないことで得られる視角が得られるかもしれない。これがミニマムなGHのあり方。
2012-10-06 14:29:51
結局GHとはなにか。1. national historiesを批判的に乗り越える。2. 方法論的には従来の分析単位を越えようとする、欧州中心主義からの脱却、relational historiesへの志向、synchronicityを重んじる。ある出来事を別の地域の出来事に。
2012-10-06 14:32:32
beyond internalist explanation. ある特定の社会の出来事を、その社会における起源に遡って説明することを避ける。
2012-10-06 14:34:53
ではGHへの批判はなにか。方法論的な批判。1つはマクロ・ヒストリーになってしまう。もう一つは読める言語にのとってGHを書いてしまう。たとえば英語だけを使ってGH?
2012-10-06 14:36:42
スコープを広げるほど、大きいコンセプトを使う。宗教、封建主義、国民国家。globalizationという術語が特に問題(Cooper, Colonialism in Question)。-izatioは目的論を含意。globalという言葉で、世界各地の多様な結びつきを論じられるか
2012-10-06 14:39:04
またもし国民国家の歴史が国民国家のイデオロギーに奉仕してきたなら、21世紀のghが同じように何らかのイデオロギーに奉仕していていない。たとえばglobal capitalの勝利を自然なものと見なすことに貢献してはいないか。
2012-10-06 14:40:28
欧州中心主義の浸透。欧州と交渉を持ってからのみGHの対象とされることがおおい。さらには歴史学を西側のヘゲモニーの道具として使われる懸念。歴史を自らの立ち位置を理解するための唯一の道具として他地域に押し付けていないか。cultural genocideとしての歴史。
2012-10-06 14:43:18