なかたけさんの解説

「ESよりはiPSのほうがコストが低いです」
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naka-take @Yuhki_Nakatake

山中先生、すげーなぁ・・・Sir Gurdonとの同時受賞ってのがポイントかなぁ。

2012-10-08 23:04:43
naka-take @Yuhki_Nakatake

山中先生はiPS細胞で受賞で、Gurdonはアフリカツメガエルの核移植による体細胞の脱分化で受賞してます。体細胞の脱分化というのがキーワードですね。Gurdonは高齢ですので、いつ受賞されるか、というのも注目されてました。しっかし、わずか6年。すごいです。

2012-10-08 23:14:26
バイクくん@超お嬢様のパグ @Micheletto_D

これは@Yuhki_Nakatakeさんに振りますw RT @yokorocks: はーい(`・ω・´)ノ ES細胞と比べた場合、実用化にはコスト等総合的な面でどっちが近いんでしょう?世界的にはどっちの方の研究が主流なんですか? 

2012-10-08 23:53:44
naka-take @Yuhki_Nakatake

@Micheletto_D @yokorocks 振られたw ESよりはiPSのほうがコストが低いです。倫理的な面で、ESは問題がやはり大きいので。実用化、という意味では、今はダイレクトリプログラミングが主流かな。iPSを介さずに、直接的に目的細胞へ形質転換するって方法です。

2012-10-08 23:57:57
バイクくん@超お嬢様のパグ @Micheletto_D

@Yuhki_Nakatake さすがナカタケ先生、 └(´ー`┌)└(´ー`)┘(┐´ー`)┘ヤンヤヤンヤ♪ @yokorocks

2012-10-08 23:59:06
naka-take @Yuhki_Nakatake

@Micheletto_D 面倒なのwwww まぁ調べなくてもモウマンタイ。

2012-10-09 00:00:06
すずきよーこ @yokorocks

@Yuhki_Nakatake @Micheletto_D >iPSを介さずに、直接的に目的細胞へ形質転換するって方法 おお。そういうことが既にできるんですね。では、今回のiPSが実用化された場合できることと、今ダイレクトリプラミングでできることの違いって何ですか?

2012-10-09 00:01:36
すずきよーこ @yokorocks

@Yuhki_Nakatake @Micheletto_D (おおおおすげえ・・・ざわ・・・ざわ・・・ )

2012-10-09 00:03:48
すずきよーこ @yokorocks

@Micheletto_D @Yuhki_Nakatake @newingnew 本件でもし仮に記事書くときはナカタケ先生に相談しますw

2012-10-09 00:04:37
naka-take @Yuhki_Nakatake

@yokorocks @Micheletto_D んと、原理的には似た感じなんですよ。iPSはOct3/4,Sox2,Klf4(+cMyc)の転写因子を同時に入れて、未分化な細胞へ形質転換するんですが、ダイレクトリプログラミングでは、違う転写因子のセットを同時に入れるんです。

2012-10-09 00:05:10
naka-take @Yuhki_Nakatake

@Yuhki_Nakatake @yokorocks @Micheletto_D 一回iPSみたいな未分化な細胞の状態になってしまうと、目的以外のほかの細胞にもなってしまう可能性が高まるので、それを避けるという方法です。山の頂上まで登らずに、脇道をショートカットってイメージ。

2012-10-09 00:07:03
naka-take @Yuhki_Nakatake

@Yuhki_Nakatake @yokorocks @Micheletto_D 山中先生の研究のepoc makingなところは、複数の転写因子を同時に入れて、転写ネットワークをネットワークごと再構築した点にあるんですよ。それの応用がダイレクトリプログラミングです。

2012-10-09 00:09:21
naka-take @Yuhki_Nakatake

@yokorocks @Micheletto_D @newingnew まぁ分かる範囲でお答えします(というか、この分野で分からないことがあったら、気まずいのですがw)

2012-10-09 00:12:06
naka-take @Yuhki_Nakatake

今、当たり前に複数の転写因子をガスガス入れてっていうのって、山中先生のやつがはしりだよなぁ。。。 まぁ昔から似たようなのはされてたけど、ああいう手法自体が「おおおお」というところなんだけど、そういうのは伝わりにくいよね。

2012-10-09 00:14:41
naka-take @Yuhki_Nakatake

留学前は結構な頻度で学会とかで飲んだりしてたけど、今はめちゃえらくなっちゃったからなぁー。。。去年、学会会場で会ったときは覚えてくれてたし、まぁ何かしら話をする機会もあるだろう。。。しっかし、すげーなぁ・・・本格的に雲の上の人になった感がある。

2012-10-09 00:23:47
naka-take @Yuhki_Nakatake

@yukayuka_1119 ありがとうございます♪それと負けず劣らずの研究をするつもりで日夜取り組んでおりますっ! まぁ山中先生のは既定路線だったので、実はあんまり驚いていなかったり。

2012-10-09 00:37:26
naka-take @Yuhki_Nakatake

山中先生のノーベル賞受賞が、今年、かぁ・・・さーて、いろいろ波乱含みだな。研究業界も忙しくなるなぁー できることをがんばるしかないか。今日は寝ることにしよっと。

2012-10-09 00:41:12
naka-take @Yuhki_Nakatake

iPS細胞は、未分化な幹細胞を、倫理面の問題なく個々人の細胞から供給できる点が最大のメリット。ただ「未分化な幹細胞が保たれている仕組み」や「特定の細胞に分化させる仕組み・技術」に関しては、ES細胞と同じ、未解決の大きな問題を抱えます。再生医療への道は拓けたばかり。これからです。

2012-10-09 13:04:59
naka-take @Yuhki_Nakatake

ああー最近ツイが本職に染まりつつあるな・・・

2012-10-09 13:05:30
naka-take @Yuhki_Nakatake

あたりまえですが、iPS細胞を含む、幹細胞研究でいつも議題になるのが「移植しても安全か?」という点。もし、増殖能・分化能の高い幹細胞が一部でも混入し、移植されてしまったら、予期せぬ組織や腫瘍を生むことになるため、目的の細胞への分化を、厳密に制御する必要があります。

2012-10-09 13:30:49
naka-take @Yuhki_Nakatake

今現在、実用化が期待されているのが、網膜http://t.co/4n3Zu9KOや神経細胞http://t.co/M19M3UKXで、神経系が活発です。ES自体が無血清培地下で神経になりやすい傾向があったり、神経細胞が増殖能が少なく、分化のメカニズムも良く研究されているため。

2012-10-09 13:37:52
naka-take @Yuhki_Nakatake

もちろん、色々なニュースからも分かるように、様々な細胞系譜が、iPS/ES細胞から誘導されています。血球http://t.co/oaqAB2Fiとか筋細胞、肝細胞、腎細胞などなど。ただ、複数の細胞が集まった機能的な組織を作ることはまだまだ困難。

2012-10-09 13:43:08
naka-take @Yuhki_Nakatake

器官の作成では、網膜や大脳皮質系に極めて近い構造を作出できていますがhttp://t.co/PlnaJwAg、このように試験管内で細胞をコントロールして、目的の組織の再生をおこなう為には、多くの技術的な障壁を乗り越えなくてはいけません。

2012-10-09 13:45:46