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【メモのまとめ】
●ウクライナの叫び:「低線量汚染地域からの報告」からのメモ
● 2:同: 5章:様々な病気他:
● 3:同: 10章:こどもたちの現状:
● 4:同: 11章:コロステンで生きる:エレーナさん一家
● 5:同: 同章:エレーナさんの次女ガーリャさん
・エレーナさん一家
#ウクライナ報告 エレーナさん一家:4月下旬、エレーナ・バシンスカヤさん一家を再訪。 一家総出で、家庭菜園の最中だった。ジャガイモ、トマト、キュウリ。豆、トウモロコシ、タマネギと多くの野菜を作っている。
2012-10-09 16:42:55#ウクライナ報告 エレーナさん一家:ソビエト時代から、週末や夏期休暇に郊外の別荘(大抵自作の簡素な家)で野菜を作り、瓶詰めにし冬のビタミン補給にしてきた。生きていくために欠かせない自給自足体制。有機肥料を使っているので安全だと自慢げなエレーナさん。放射性物質の危険は?
2012-10-09 16:46:51#ウクライナ報告 エレーナさん一家:「それは避けられません。仕方の無いこと。早く消える放射性物質もあるし、200~300年後も存在し続けるものもある。でも町で買っても、本当に酷い汚染地域から野菜を持ってきて、ウソをついて売る人が結構いるんです。そういう人と何人も会いました」
2012-10-09 16:49:10#ウクライナ報告 エレーナさん一家:「ですから、そんな(偽装されてるかもしれない)危ないものを食べるより、自分で作って食べたほうがまだ安全でしょう。それに、ジャガイモなどは普通より厚く皮をむいて、水に2時間ほど浸します。放射性物質が、少しでも出て行くように。」
2012-10-09 16:50:29#ウクライナ報告 エレーナさん一家:一家は事故後ずっとこの町で、この土地のものを食べて生きてきた、コロステン市は移住の権利があり、一家も移住するかどうかで悩んだことがあるという。
2012-10-09 16:51:31#ウクライナ報告 エレーナさん一家: 移住は、当時住んでいた住居を国に変換し、新しい土地で住居をもらうことになる。しかし移住地の希望は聞いてもらえず、ガスも電気も無い急ごしらえの住居を割り当てられる事もあると聞いた。
2012-10-09 16:52:28#ウクライナ報告 エレーナさん一家: エレーナさんの妹も移住したが、無料のはずの住居に追加料金を要求され、引越し費用も自腹だった。また、移住先では、良い仕事は官僚たちが取ってしまい、一般市民にはいい仕事は回らないという話も流れた。実際、多くの人が移住先に幻滅して戻ってきた。
2012-10-09 16:53:16#ウクライナ報告 エレーナさん一家:結局。一家はこの町に残る選択をした。 エレーナさんは、同じ年で移住した人の多くがストレスで亡くなってしまった、 だから、ここに残ったことは間違ってなかったと思っている。
2012-10-09 16:54:32#ウクライナ報告 エレーナさん一家:ただ、子ども達のことを考えると、本当にこれで良かったのかと、今でも思い悩むという。2人の娘達が病を抱えてしまったからだ。
2012-10-09 16:55:01●長女ナターシャさん
#ウクライナ報告 エレーナさん一家: 長女のナターシャさんは、13歳で甲状腺癌の手術を受けていた。首には今も手術後がうっすら残る。
2012-10-09 16:55:50#ウクライナ報告 長女ナターシャさん 「あれは2002年。偶然わかったんです。それまでも検査を受けてましたし、異常無しと言われていました。13歳でした。友人達がサナトリウムに行くというので一緒に行ったんです。」 「そこで診察を受けて、首にしこりが見つかり、母にすぐ電話しました。」
2012-10-09 16:57:23#ウクライナ報告 長女ナターシャさん 「母にすぐ電話をしました。『どんな診断結果?』『甲状腺腫第一期』『何ですって?』 母は他にも何か言ってましたが、わかりませんでした。まだ8年生だったし、学校では生物の授業でも、甲状腺の話なんて勉強してませんでしたから。」
2012-10-09 16:59:34#ウクライナ報告 長女ナターシャさん:ナターシャさんが帰宅した翌日、エレーナさんは娘を連れて、町の検診センターのサイコー医師を訪ねた。エレーナさんが毎年甲状腺の検査をしてもらっている主治医だ。
2012-10-09 17:00:37#ウクライナ報告 長女ナターシャさん:サイコー医師はこう言ったという。「お母さんは穿刺するかどうか、自分でご判断ください。でも娘さんは、必ずしなくてはいけません。どうなっているか、見ないといけません。もしかしたら悪いところはないかもしれませんが、穿刺は必要です。」
2012-10-09 17:01:41#ウクライナ報告 長女ナターシャさん:すぐに検査をし、一週間後にナターシャさんは、キエフの内分泌代謝研究センターに送られた。1ヵ月後、手術が行われた。
2012-10-09 17:03:17#ウクライナ報告 長女ナターシャさん: エレーナさん「医師たちは最後まで、この子に悪性腫瘍があることを言いませんでした。穿刺の結果、がん細胞があることがわかったのに、何も伝えませんでした。ただ、『時を逸してはいけませんよ』『手術しなくてはいけません』と。
2012-10-09 17:04:50#ウクライナ報告 長女ナターシャさん:エレーナさん「手術し、しこりの分析結果がでてから、やっと内分泌の小児科医が話してくれました。『ああ、良かった。悪い腫瘍はカプセルに入っていましたよ』と。カプセルという言葉で、それが悪性腫瘍だったこと、でも転移は無かったことがわかりました」
2012-10-09 17:07:11#ウクライナ報告 長女ナターシャさん:エレーナさん「あの時、医師達が根気よく手術を勧めてくれたことに感謝してます。もし医師の言葉を聞かなかったら、転移して大変なことになっていたでしょう。今、ナターシャは検査を続けて、ホルモン剤を飲んでいます。ヨウ素剤も飲んでいます。予防のために」
2012-10-09 17:09:50#ウクライナ報告 長女ナターシャさん:エレーナさんは、母として後悔しているという。「チェルノブイリ事故と関係があるのではないかと思っています。あの時屋外で被曝しなければ…それに、この子が生まれた時からずっと、ここに住んでいたから、何らかの放射性物質を私達は蓄積してしまったんです」
2012-10-09 17:13:39