ブルマ――滅びつつある現代の文化をたずねる
スターターピストルが鳴り響く運動場を、地元の人やら父兄やらが人垣を作って眺めています。その中の一人、イタコ姉さまは、皆のために作ってきたお弁当を左手にぶら下げ、右手でビデオカメラ(いわゆるハンデ○カム)を動かしながら、遠い目をしていました。
2012-10-10 18:02:07『あ~、イタコさま~(13)♪ 来てらしたんでs……、女子力低いですけど、どうしました~?』 http://t.co/K1sc3ht2
2012-10-10 18:04:13あ……ああ、そらさん(´ω`)ノシ いえ、実はものすごく懐かしくて、ついつい『三○目の夕日』を見に行く昭和世代の方々のお気持ちになりかけていたというか……(;´・ω・)
2012-10-10 18:04:28「?」と首を傾げるそらさんも、ちゃんと「ふるさと女学院」指定の体操服を身につけています。彼女の胸の膨らみに引っ張られて、上半身を覆う綿100%のシャツがかわいそうなほどに変形していますが――イタコ姉さまの視線はそこではなく、彼女の下半身へと注がれているのでした。
2012-10-10 18:05:04ブルマ!ヽ(≧▽≦)ノ この時代に! ブルマ!ヽ(≧▽≦)ノ が見られるなんて僥倖ですわ!ヽ(≧▽≦)ノ さすが「ふるさと女学院」ですわね!!
2012-10-10 18:05:14――そう! なんと、本日の運動会限定で、女学院の生徒の半数がブルマ着用を義務付けられているのです! イタコ姉さまは感涙に打ち震えながら、モデルのようにすらっとしたそらさんの下半身をビデオカメラで撮影します。
2012-10-10 18:05:35『……ますます意味不明です~。この紺色の布地がぁ、そんなに懐かしいものなんですか~? あと、今の発言でさらに女子力が(8)に低下しましたよぉ……』 http://t.co/aQWxyUdp
2012-10-10 18:06:44そらさんとイタコ姉さまの会話に――そうといえるほど表情筋を動かしてはいないけれど、雰囲気から明らかにそれと分かるレベルの自慢げな――ドヤ顔で割り込んできたのは、きりたんでした。しかし、なんと彼女はブルマではなく、黒のハーフパンツを身につけています。半数に入れなかったようです。
2012-10-10 18:07:46『まあ、驚いてみましたけどぉ、きりたんさまが女子力低いのは今に始まったことじゃないですよねぇ♪ まーくつーのスカウターが「オヤジ力」メーターだったらぁ、常にハイスコアかもしれないですけど~♪』
2012-10-10 18:07:59「オヤジ」呼ばわりはさすがに不本意だったのか、きりたんは全力で抗議します。「――なんならわたしのキャピキャピ力を開放してやりますよ!」と豪語したきりたんでしたが、その真横を、ブルマを履いたずん子が駆け抜けていきました。徒競走です。
2012-10-10 18:08:32キャーキャー!(≧▽≦)ゞ ずんちゃん1着ですわ!! さすが毎日あのクソ長い裏山の石段をのぼって弓道場まで通っているだけありますわー!!∑d(゚∀゚d)ォゥィェ!! 健脚女子ですわー!!
2012-10-10 18:11:53